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医療現場では,スタッフ間で知識を共有しておくことが重要

長い間当直をしていないと,"枕が変わるだけで寝にくい"とか思うようになっているDR.TOMMYです.人ってよくも悪くも,環境に慣れていくものですよね.笑

医療現場は,"チーム医療"と唄われているように,ドクターだけでなく,看護師さんや,臨床工学技士さん,栄養士さんや薬剤師さんなど,たくさんの職種で成り立っています.

今回はその"様々な職種間で,医療知識を共有しておくことが,結果的には患者さんのためになるよね",という話をさせていただきます.

例えばどんな場面で

例えば,「昨日から急に歯が痛い.吐き気もある」と訴える,糖尿病がある高齢女性がいたとします.そして,対応した看護師さんや受付の方が,「明日歯医者にでも行ってくださいね」と伝えたとします.

その現場にやってきたドクターが,「なにやってんだ!まずは心電図だろ!!」と怒鳴り散らす.僕はそんな現場を何度となくみてきました.

高齢で糖尿病のある患者さんは,心筋梗塞の時に,典型的な左胸の痛みだけでなく,首の痛みや歯の痛みを起こすことが知られています.こういう医療知識をあらかじめ共有しておくと,ドクターがいない場面でも,「歯の痛みは心筋梗塞の可能性もあるから心電図を取っておこう」と動けるスタッフが一人でも増え,結果的には患者さんの命を救うことにつながるかもしれません.

他職種で医療知識を共有するメリット

このように,医療知識を共有しておくことは,患者さんの異変や異常に気付く機会損失を減らすことにつながると思います.

ドクターの知識をひけらかし,ポジションを取ることになんの意味もないと感じます.チーム医療を行っていく上で,ドクターが「どのポイントをみているか」を明らかにしておくことが大事だと思います.

逆にドクター側も,看護師さんや他のコメディカルの方から学んでいく姿勢も大事だと思っています.お互いの専門知識を活かしながら,最高のチームを作っていきたいと思うこの頃です.

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