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【読書感想#29】フーガはユーガ/伊坂幸太郎(2018)【ネタバレなし】

【概要】

作品名:ふーがはゆーが
著者:いさかこうたろう
発行所:実業之日本社
発行年:2018年(文庫本:2021年)
頁数:284頁(文庫本:352頁)
ジャンル:家族、感動、ミステリ、フィクション

【あらすじ】

常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。 
双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの、誕生日にだけ起きる不思議な現象、「アレ」のこと――。 
ふたりは大切な人々と出会い、特別な能力を武器に、邪悪な存在に立ち向かおうとするが……。

【評価】

4/5

【感想】

私、伊坂幸太郎読みすぎですよね。
ごめんなさい。笑
かっぱえびせんと同じで、やめられないし、とめられないんです。伊坂作品を読むのを。

本作も、私みたいな伊坂幸太郎ファン(称してイサカー)を喜ばせるような作品になっています。

不思議で切なくて、面白い。
まさに伊坂ワールドがそこには広がっていて、洗練された見事な筆致で描かれています。

内容的には少しシリアス寄りかなと思います。
ですが、主人公である「風我」と「優我」の軽快な口調や身のこなしで多少マイルドになっています。

どこかのインタビューで見ましたが、伊坂さんは元々明るくて暖かい雰囲気で書こうとしていたらしいです。
執筆中に路線変更した方が面白いのが書けると思ったんですかね。たぶん。

本作は2019年の本屋大賞にノミネートされています。
多くの読者・書店員に愛されている作品だという証ですね。
老若男女問わず、どんな人でも楽しめる作品だと思います。

ぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか。

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