見出し画像

地球儀で未来は変わるか

週末に、楽天で地球儀を注文した。
何年も欲しいと思っていたので、ずっと後回しにしていたタスクを終えた気持ちになった。
「地球儀が欲しいんだよね。」
本屋に展示されていた地球儀を前にそう話した時、友人は「絶対いらないよ!グーグルアースでいいじゃん!」と笑った。
そうかなぁ。そう答えながらも、地球儀って結構高いということもあって、その時は保留にした。

でも、でも。やっぱり欲しいなぁ。なくても生活には困らないんだけど。そして、地球儀を買う目的は本来の使用法とは少し違うかもしれないけれど・・・

私が地球儀を購入した理由は、視野を広げたかったから。


社会人として、母親として、自分の視野が狭くなってると感じる時がある。
悩みや心配事に頭が支配された時、狭い世界だったり、現在と近い将来のことを考えてしまう。世界は広くて、今自分のいる世界を、場所も時間も広げていけるということ。
そして、仕事や将来設計を練るときには、世界規模で、物事を柔軟に考えたり、発想の転換をしてもいいということ。

自分の思考の癖なのか、視野を広げようと意識したいと思っていても、思考し始める時点ではどうしても狭いままだ。
今、目の前にある問題、そこに焦点を絞るように、思考までも先細っていく。
行き詰まり、視野が狭くなっていることに気付いたら、一旦俯瞰して考えるようにする。そうすると、ふっとアイディアが浮かんだり、心が落ち着いたりするのだ。

自分の思考の癖自体を変えてしまって、いつでもどんな状況でも、柔軟に大らかに考えられるよう努力している最中だけど、それを補うものとして、地球儀を利用したいと何年も思ってきた。
友人の言うように、確かにグーグルアースもいいけれど、スマホの中のアプリを開くこと自体忘れそうだったから。(あと、楽しくなって世界遺産とか見始めちゃう気がする。私だけ?)目の前に地球儀があれば、すぐに思い出せるのではないかと思ったのだ。
だから、大きいものとか、スマホをかざすと映像が流れるというような最先端の機能は必要なくて、なるべく小さくて回転するものを選んだ。
今の自分には必要だと思って買ったのなら、それはいい買い物ではないかと思う。

思考や視野を広げるための工夫としては、他にも少しある。
たとえば冬に敢えて夏の歌を流してみるのもそうだし、海外ドラマを観るものそう。旅行だって。
今自分の見えているもの、頭の中にある知識、人間関係、それはすべてじゃないって、そう思えるだけで見えてくるものや救われる気持ちがある。
だからもし、同じように、ついつい悩んだり心配してしまいがちな人や、精力的に物事を考えたいという人がいたら、視野と思考を広げるための工夫を考えてみることで、もしかしたら何かが変わるかもしれない。

閉じた世界を懐かしく思う

私は今、意識的に視野を広げようとしているし、今自分が置かれた状況では積極的にそうすべきだと思っているけれど、閉じた世界や狭い世界が悪いというわけじゃないのかもしれない。

たとえば幼稚園や小学校に通っていた頃、私の世界は、本当に、ものすごく狭いものだった。あの狭い教室、いつも変わらないメンバー、時間割どおりに進んでいく授業(たまに担任の先生が怒って、急遽、学級会の時間になったりはしたけれど・・・あれは何の時間だったんだろう。みんなで考えて!と言い残して先生は去り、話し合った後で学級委員が代表して、職員室まで先生に謝りに行って・・・先生が机で腕組みして無言で学級会を傍聴してるパターンもあったなぁ・・・小学生のあるあるだと思うんだけど、違うのかな?)
あの頃の悩みは、学校や家などの、閉じた世界の中の人間関係に集約できると思う。
あの頃、世界が広いことを私はもっと知っていたかった。
でも、すごく狭い制限的な世界だったからこそ、今、あの頃のことがものすごく懐かしいのかもしれないとも思う。
悔しさも、嬉しさも、感動も、同じような毎日の連続だって、あの頃の私からしたらいろんな発見の連続。制限的な世界は、濃くて愛しい日々だったから、あれはあれでよかったのかもしれない(それでも見えてる世界がすべてではないということは、知っていたかったとは思うけど。)

我が子にも広い世界を知ってほしい

もうすぐ3歳と1歳半の子を育てているのですが、子供たちにも、世界が広いということ、柔軟に物事を捉えていけばいいことを知っていてほしい。
大学や職場は日本に限らないし(もっといえば未来では宇宙でも仕事できるようになっているかもしれない。)、何かの選択をしていくときに自分で制限をかけないでくれたら。
そして親の私たちも、家庭というこの空間に子供たちを縛り付けないよう、一人の自由な人間ということを忘れてはいけないと思う。まだまだ小さくて、ついつい、育てる、守る、みたいな気持ちになるけれど、子供の未来は、私の腕の中にも、目の届く範囲にもないということを、きちんと意識していたい。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。