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『ジェイソン・ボーン』(10/7公開)
すごいよね。感無量だよね。「ボーン」シリーズが、ここまで息の長いシリーズになるとは(旧三部作の最後『ボーン・アルティメイタム』は2007年の制作で、気がついたら9年もたっていた)マット・デイモンは「ポール・グリーングラスが監督しなければ出演しないと言っていて、スピンオフ作品はマット=ボーンが出演しなかった。そのふたりが作り上げたキャラクターが堂々の復活である。
それまで「スパイ」といったらM
『ブルックリン』7/1公開
最後にnote に映画紹介書いたの今年の1月だったんですね。はい、いっぱいいっぱいでした。でも、この作品は書かなきゃ、と思わせてくれた作品がこの『ブルックリン』。それにしても日本は公開が遅い(アメリカじゃすでにDVDが出ている)。アカデミー(作品賞他)にノミネートされなかったら、公開されなかったのかもしれないね。
ちなみにシアーシャ(町山智弘さんは「ショーシャ」と発音してた)は両親がアイルラン
『ステーキ・レボリューション』10/16公開
「肉食」が選択肢からなくなっちゃってる人にとっては、そういう存在(=ビーフ・ステーキおよび牛肉)があるってことがもはや想定外なのかもしれませんが、この映画、それでも見ておくべきだと思いました。ベジタリアンにとっては世界はまだまだ肉食主流、菜食傍流に見えているかもしれないけど、では、牛肉生産者にとって世界は生きやすいのか? 実は、彼らも日々自分たちの存在意義にクエスチョンを感じる日々で、一方で、自
もっとみるイミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
来週13日(金)から公開の『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』アカデミーとれなかったけど私はかなり好きでした。第二次大戦下、ドイツ軍の暗号解析チームに加えられ27歳で天才数学者とたたえられるアラン・チューリング。非社交的で「そんなのうまくいくの?」と誰もが怪しむ怪しげなマシーンにかつての親友の名前をつけ、ひとり没頭するアラン。しかし彼のこのマシーンが実は近代コンピュータの始祖とな
もっとみる日本大好き『ベイマックス』は、平和憲法へのオマージュを含んでいる?
うーん、だって私にはそう見えるんですよ。
ちょっと検証してみますよ。
・両親を亡くした主人公ヒロは14歳の天才科学者少年。しかし、彼がロボット・ファイトに出場させるべく作ったロボットは、「不当なやり方でやられたら、やり返してもいい(=「武力モード」に切り替わる)」という二面性をもつものだった。(まあ一般的な国の安全保障のあり方)
・兄のタダシも弟ほどではないが優秀な工科大学に通う学生。や
『シャトーブリアンからの手紙』 LA MER À L'AUBE , DAS MEER AM MORGEN
最近、「さぼらないで映画紹介しよう」と思わせてくれたもう1本目の作品。
この映画、フランス映画かと思って見ていたら(フランスのレジスタンたちがナチス・ドイツにばたばた銃殺されちゃう映画なので)、ドイツ映画なんです。『ブリキの太鼓』のフォルカー・シュレンドルフ監督、13年ぶりの日本公開作です。1939年ドイツに生まれるが、フランス・ブルターニュで教育を受け、卒業後パリで政治学を学び、このときに
『三里塚に生きる』English Title : Living in Sanrizuka
最近まじめに映画紹介を更新しようと思ったのは、この映画を見たから……というのが1つ(あともう一本は、次回紹介予定の『シャトーブリアンからの手紙』)。
最近ちょっと気になっていたのは、羽田空港があまりに便利すぎてつい羽田便に乗りたくなってしまいますが、なんだか成田を打ち捨てていいのか? あんなに地元のお百姓さんたちが「ここに空港を作らないでくれ」って闘争して、双方に死者も出て、鉄塔立てたり(この鉄
『ショート・ターム』 original title: SHORT TERM 12
11月公開の映画でイチオシはこれです。「ショート・ターム」、すなわち何が短期なのかというと、子どもたちの「一時預かり」。なんらかの家庭問題によって心に傷を持つティーン・エージャーたちのシェルターなのですが、実際は「ショート・ターム」で出られる子はわずか。年齢制限でいたしかたなく「卒業」を迫られ、社会に適応できるかどうか悩む子も出る始末。
かといえば、ちょっとしたことでふさぎ込み、奇声をあげ、