石井@ライト光機

長野県諏訪市にあるライト光機製作所という双眼鏡とライフルスコープメーカーの人事(とかシ…

石井@ライト光機

長野県諏訪市にあるライト光機製作所という双眼鏡とライフルスコープメーカーの人事(とかシステムとか品質管理とか)担当です。勤続15年目、世界と戦える強い企業になってきました。カジュアル面談大歓迎!気軽にご連絡ください。

最近の記事

稟議の話

ライト光機では、ある一定以上の金額の物品を購入する場合には稟議申請が必要となります。この稟議は、他の会社さんでも割と一般的な制度かなと思います。 私は一度だけ転職をしており、ライト光機に勤務する前にはA県でライト光機より社員数の多い企業に新卒で入社し勤務をしておりました。もう、ライト光機が勤続16年なので、だいぶ前の話ですが・・・・。 その会社でも、稟議という仕組みがあり、大きな金額の物品購入をするときなどは稟議書を作り、決済をとる必要がありました。ただし、前職では社員数

    • 考課の面談で上司が部下に「言ってはいけない」こと

      部下にブログをプッシュしておきながら、「石井さんも止まってますよね~」と逆プッシュをされまして・・・・上司の威厳とばかりに、久しぶりに書きます! 上司の威厳と言えば・・・・・今日は、上司が部下との面談時に「これだけは言ってはいけない!」と石井が社内で口を酸っぱくして伝えていることについて書こうと思います。 これを書いているのは、2023年12月。ライト光機ではもうすぐ冬季の賞与となります。 当社では、年に1度の昇給(4月)と年に2度の賞与(7月と12月)に、人事制度に基

      • コア技術の内製化

        当社の主力製品であるライフルスコープを作るためには、多くの部品が必要となります。多い場合は140点を超える部品で構成されます。 部品を整理すると、下記のようになります。 ・レンズ(ガラス) ・本体(アルミ) ・本体につく子部品(アルミ、真鍮) ・ゴム部分 ・樹脂部分 ・その他 これらの部品の1つでも欠けたら製品を作ることができないため、もちろん全て重要です。ただし、現実問題として、実際部品を用意するにあたり、用意しやすい部品と用意しにくい部品があります。 ・用意しやすい

        • 新入社員研修の話

          ライト光機では、例年4月に新卒社員向けの研修を行っています。 会社のルール、給与の仕組み、ビジネスマナー、ケーススタディ、各部署の説明、技術講義などなど、様々な研修が行われ、今年入社した新卒6名は一生懸命取り組んでいました。 長年に渡り、私もこの研修の中で2日ほど講師を担当しています。私が担当する際には、講義形式で知識を伝えていくというよりは、考えてもらったり、グループワークをしたりと、体験を通して「考え方」を伝えていく内容を行っていました。 研修行うとき、知識を伝える

          文章を書く

          最近、自分の部署のメンバーに、少し長めの文章を書いてもらう機会を作っています。自分も定期的にブログなどで文章を書いていることで、いつの間にか仕事で役立つ力が身についていたのかもしれないと感じたからです。 そして、メンバーにも文章を書いてもらうことで2つ強化して欲しい力があります。 1.伝える文章を書く力を上げる 近年はE-MAILだけでなく、各種チャットツールなど、社内外問わずテキストコミュニケーションの機会が多くなっています。当社でも社内のやり取りや一部社外の方とはs

          水道管が破裂した話

          先日、あまりの寒さに、社内の廊下にある水道管が破裂しました。私が入社して15年で水道管が破裂したのは初めてだったので、それだけ寒かったんですね。 渡り廊下の途中にある水道管が破裂し、元栓を占めるまでの間に、冷たい水が大量に流れ出てしまい、一面が水浸しになっていました。 その水がそれ以上広がらないように、バリケードを作り、タオルに水を吸わせてバケツに水を入れるという、靴が濡れ、手が冷たくなる作業を、当社は総務総出で行っていました。 ただ、場所が渡り廊下なので、行き来する社

          水道管が破裂した話

          10年勤続表彰

          ライト光機の新年は全体朝礼から開始となります。 社長の挨拶、新入社員紹介、ダルマの目入れなどと共に、10年継続勤務した方の表彰を行います。 今年はこの10年勤続の表彰は11名の方が受けられて、全社員から拍手をもらっていました。 自分も10年以上採用に携わっているため、今回の勤続表彰の対象になった方々は、まだ当時採用担当が自分1人だった頃、説明会・選考・入社手続きなどすべての工程に関わっています。そのため、感慨深い思いでいっぱいでした。 ちなみに、10年前の1年間で入社

          10年勤続表彰

          拠点を分散するか、集約するか

          今日はライト光機の拠点についての考え方について書きます。 製造業の拠点の考え方には大きく二つあります。 1つ目はコスト面を追求した拠点展開です。 人件費を考え、日本や世界の各地に拠点を作り、例えば、「設計は日本」「製造は○○」「ロジスティクスは○○」「営業拠点は○○」のような体制。この場合、経費面はとても削減できますが、拠点間のコミュニケーションがとりづらい難点があります。 2つ目は効率を追求した拠点展開です。 要は全部を拠点集約する方法で、ライト光機はこちらです。

          拠点を分散するか、集約するか

          QCの活性化のために行った施策

          先日、全社のQC事例発表会が行われました。大きな成果につながった改善や、力の入ったプレゼンテーションなど、見応えたっぷりでとても充実した時間でした。今回、発表してくれたメンバーには心から感謝です。 そして、全ての発表が終わった後に当社の社長から 「10年前に比べると、内容や発表などが遥かに良くなっていて、大きな効果につながっている」と、嬉しそうな顔でコメントがありました(社長、ホントに嬉しそうだったなぁ~)。 実は、当社のQCへの取り組みは長年やっておりますが、確かに以

          QCの活性化のために行った施策

          ライト光機流 技術力の伸ばし方

          ライト光機は双眼鏡とライフルスコープを設計から生産まで手掛けています。 昨年、ある雑誌で1年以内に世界中で販売されたライフルスコープについて、TOP15位まで順位をつけて、各商品を細かくレビューするという企画が行われました。 この雑誌は世界的なアウトドア雑誌で、業界の注目もとても高い企画でした。 この15位までの中で、当社が手掛けた製品は8機種。特に1~5位までを全て当社が手掛けた製品で独占することが出来ました。「世界トップ」を目指してきた当社にとって、多少なりとも手が

          ライト光機流 技術力の伸ばし方

          「目的」と「根拠」

          こんにちは、石井です。 石井が仕事をしていて、一緒に採用をやっているメンバーに良く問いかける言葉が2つあります。 1.「目的は?」 例えば、面接を担当してもらうための訓練では、まず「面接を行う目的は何か?」から問いかけ、考えてもらいます。 そうすると、「合否を判断する」「当社に興味を持ってもらう」「事実情報を確認する」など複数の目的が出てきます。 1つ目の「合否を判断する」という目的については、次に「何をもって合否判断をするのか?」を考えてもらいます。次に、「合否判

          「目的」と「根拠」

          御社のビジョンは何ですか?

          こんにちは、石井です。 選考の中で、「御社のビジョンは何ですか?」という質問を頂くことがあります。 この質問に対して、石井は 「基本理念はありますが、明確なビジョンってないんですよね・・・・」 とお答えしております。 そうなんです、ライト光機には明確なビジョンというのは無いのです。 では、ビジョンが無いからダメかというと、業績では石井が入社以来、売上が5倍になっており、成長企業といえると思います。実際、社員として働いていてビジョンが無くても問題は感じません。 た

          御社のビジョンは何ですか?

          強みと弱みの考え方

          こんにちは、石井です。 今日は当社における強みと弱みの考え方について書きます。 「強みを活かしましょう!」とはよく言われますよね。 この考え方、当社でも基本的に賛成です。 まず、強みと弱みを考えるにあたり、成果に大きくかかわってくるのは間違いなく強みの部分です。個の強みがどれだけ活かせるか。部署や仕事内容など会社としても意識している部分です。 ただ、実際長年当社で働いてきて、上手く強みが発揮されず伸び悩むケースもありました。 我々としても大きく期待しているのに・・

          強みと弱みの考え方

          白と黒の狭間で

          こんにちは、石井です。 最近は、寒さが続き、御神渡り(諏訪湖が全面結氷して水面が隆起する現象)が出来るのか、毎日の状況がニュースで流れています。どうでしょうか??? さて、今日は白黒つかないことのとらえ方の話です。 ライト光機では10を超える部署があり、それぞれの部署が違う役割をもって業務を行っています。 全ての部署で明確に役割が定められていて、発生する業務を問題無く振り分けられて機能するのであれば、それに越したことはありません。 しかし・・・・・なかなか現実はそう

          白と黒の狭間で

          平均年齢のはなし

          石井です。 当社の社員の平均年齢は37歳です。 上場企業の平均年齢が大体42歳と言われています。 ということで、この37歳という年齢から、当社のことを考えていきたいと思います。 まず・・・・下が20歳、上が60歳で各年数に同じ数の社員がいると仮定すると、平均年齢は40歳になります。これをひとまず中間値として考えてみましょう。 そうすると、当社は上場企業や中間の年齢よりはやや若い構成になっています。平均年齢が高い会社さんの傾向としては社歴がやや長く、勤続年数が長い傾向

          平均年齢のはなし

          「育てる」のか「育つ」のか

          石井です。 今日は、ライト光機の人材育成についての考え方です。当社を志望いただく方から「人を大切にする会社」と思っていただけてありがたいなと思うのですが、「大切」っていうニュアンスがちょっと違う風に伝わっている時があります。もちろん社員を「大切」にしていますが、具体的にどう「大切」にしているかという話を書きます。 ライト光機では、できる限りその人が持っている力を発揮してもらうことを「大切」にしています。 まず、そもそもの育成に関する考え方として、「育てる」というより「育

          「育てる」のか「育つ」のか