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コア技術の内製化

当社の主力製品であるライフルスコープを作るためには、多くの部品が必要となります。多い場合は140点を超える部品で構成されます。

部品を整理すると、下記のようになります。
・レンズ(ガラス)
・本体(アルミ)
・本体につく子部品(アルミ、真鍮)
・ゴム部分
・樹脂部分
・その他

これらの部品の1つでも欠けたら製品を作ることができないため、もちろん全て重要です。ただし、現実問題として、実際部品を用意するにあたり、用意しやすい部品と用意しにくい部品があります。

・用意しやすい部品
国内、海外を含め複数の取引先で調達可能なもの

・用意しにくい部品
特定の取引先でないと調達できないもの

用意しやすい部品は、たとえ1つの取引先で問題が発生しても、他の取引先に協力をしてもらえれば調達可能ですので、納期には影響が出るものの、製品が作れなくなることはありません。

しかし、用意しにくい部品は、特定の取引先に問題が発生すると、部品が調達できません。その場合、他の全ての部品が揃っていたとしても、製品を完成させることが出来ず、当然出荷も出来ません(この辺が完成品メーカーの大変さでもあります)。これは企業としてとても大きなリスクを抱えていることになります。また、特定の取引先に依存することにより、パワーバランスは弱くなり、価格交渉力も下がってしまいます。

以上のリスクへの解決策として、用意しにくい部品に関しては、極力自社で作ることが出来るようにしています。そうすれば、何かあったときに自社でフォローすることが出来るようになり、製品が作れなくなることは無くなります。

ただ、用意しにくい部品は、当然、簡単には作ることが出来ないから、なかなか他の取引先にお願いすることができないわけです。

そのため、技術を確立することは難しいのですが、ライト光機では高いハードルをクリアし、内製化できたことがたくさんあります。

石井自身も何度もコア技術の内製化に取り組んできましたが、もちろん毎回苦労していますし、時間もお金も人手もかかります。技術的な壁があり、クリアする策を生み出さなければならないときなど、本当に出来るのかと不安になるときもあります。

そんなとき、石井は「他社さんで出来ているんだから、ライト光機なら出来るはず!」と自分を奮い立たせるようにしています。

これだけのメンバーが集まり、協力して立ち向かっているタイト光機なんだから、出来ないわけがない!という自信をよりどころに乗り越えてきました。

そう信じることが出来るくらい、強い組織になってきたなぁと実感しています。



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