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ライト光機流 技術力の伸ばし方

ライト光機は双眼鏡とライフルスコープを設計から生産まで手掛けています。

昨年、ある雑誌で1年以内に世界中で販売されたライフルスコープについて、TOP15位まで順位をつけて、各商品を細かくレビューするという企画が行われました。

この雑誌は世界的なアウトドア雑誌で、業界の注目もとても高い企画でした。

この15位までの中で、当社が手掛けた製品は8機種。特に1~5位までを全て当社が手掛けた製品で独占することが出来ました。「世界トップ」を目指してきた当社にとって、多少なりとも手が届いてきたと思えるような出来事でした。

今日はライト光機がどのようにして技術を伸ばし世界トップ企業に上り詰めたかについて書きます。

まず、今日のお伝えする内容には、前提となる2つの条件があります。

条件1:売り上げの90%以上が海外であること
当社の製品は売り上げの多くが輸出であり、海外のユーザー様が使われることがほとんどです。しかも、メインの製品であるライフルスコープは国内ではあまりマーケットがありません。

条件2:OEM生産であること
当社は自社ブランドの製品も国内向けに一部展開しておりますが、基本的にはODM企業として、自社ブランド製品を展開している顧客企業から、依頼を受けて設計から生産までを行っています。つまり、ライト光機は顧客企業のブランドの製品を作って納め、そこから先の小売店などへの販売は顧客企業が行います。

ということで、この2つの条件から、「当社はマーケットのある場所(国)から遠いうえ、直接ユーザー接点を持つようなビジネスモデルではない」ということが言えます。

そのため、どうしても「次にどのような製品が売れるか」「どのような技術開発が必要か」「エンドユーザーの声」「市場調査」などの、マーケティングに関する情報は少なくなってしまいます。

では、ライト光機はどうするかというと、マーケティングは市場に近い顧客企業に任せ、我々は「顧客企業のニーズを徹底的に聞き、そのニーズに出来る限り答えられるように開発・生産を行っていく」という方針を徹底していきました。特に技術開発に関しては、現在持っていない技術でも、マーケットに近い顧客企業が求めるのであれば、必死で開発し、製品化にこぎつけるということを繰り返してきました。

結果、競合となる企業が持ち合わせてない技術を多く持てるようになり、製品の単価も数倍になっていきました。

素直に愚直に顧客企業の技術ニーズに答え続け、技術開発を繰り返してきたからこそ、今のライト光機の技術力があるのです。

近年は取引させていただける顧客企業も増えてきたことから、マーケットニーズへの情報感度もあがり、ライト光機なりの市場技術動向や、潜在ニーズなどをつかむことができるようになったこともあり、自社技術の開発に力を入れています。

そうして、数年来自社開発で取り組んできた技術が市場に出始めたこともあり、多くのお客様に受け入れられるように祈っています!

出足は良さげです!



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