最近の記事

持ってないものと持ってるもの

自問自答ファッションにおけるコンセプト作りのお話です。 突然ですが私はたぶん強い。 強い、というキーワードは私にとって「あって当然」というか「自分の強さを信じている」という類いのものなので、「なりたい」でも「似合う」でもなく、もちろん「違和感」もなく、自問自答ファッション教室当日のワークで「欄外」に保留された言葉でした。 (あれれ~、おかしいな。自分にとってこんなに馴染むキーワードなのに「強い」を看板には掲げないんだ。) そう思いつつ、教室当日に誕生したコンセプトは『

    • “ミケーレがお好きですか”

      ファッションのことはよく分からない。 ずっとそう思って生きてきた。 分からないとはどういうことか分解してみると、何が分からないのか分からない…… となってしまう。結局のところそれは、「自分の知らないルールが存在していて、知らないうちにそのルールを外して、バカにされたり恥をかいたりするのが怖い。」という気持ちだったと思う。 しかもそのルールは細分化されたファッションのジャンルごとに存在すると思ったらさらに怖い。 私のダサ人生については以前書いたとおり。 (この記事、実は本気

      • 使い魔におめかし

        5月に入ってから急にお買い物づいている!! さて私の自己紹介バッグはGUCCIのホースビットである。 私にとってホースビットは演歌を歌ったバッグというわけではなく、まだ自問自答ファッション教室にも行っておらずコンセプトも言語化できていない段階で買った(しかしこれをきっかけにコンセプト作りetc.にブーストがかかった)。 生まれて初めて持つブランドバッグであった。 使い魔が先に来た、というより、可愛かったのでこちらからナンパした感じだ。以来一緒にいる。 これが大正解で、持っ

        • アウトプット考

          ~日記メモというか最近考えていたこと~ ・第三回あきやさん講演会での「アウトプットを盛る人はファッションも盛る」件、自分はどうかな~盛らないタイプかな。と思った。ちょっとスカしたいという気持ちがあるし、私が盛ると「盛ってます」という力みばかりが強く出てしまいそう。「力みが出てたって別にいいじゃん」と思えないところがスカしてるんですね。うふふ。 ・私はどうもカッコつけたい癖があるらしく、ある程度完成した状態だけを人に見せたいようで、試行錯誤してる様子を悟られたくないみたい。

        持ってないものと持ってるもの

          日曜日で待ってて

          パタリー! 4月23日(日)、布博in京都に出展されているパタリーさんに行ってきた。 初! 生パタリーはオンラインショップで眺めるよりもさらに魅力的でした。 もともと私の持ってるリングはゴールド系のベーシックなものばかりです。そこに刺繍やチュールの素材感が加わると思いのほか手元の表情に奥行きが出て、我ながら素敵になってしまった……。 りえさんもあきやさんもIBAMOTO HONTENさん(すみません、こうお呼びしてよいのか謎なのですが!)もとっても親切にいろいろ見せてく

          日曜日で待ってて

          ファッションではなかった~自問自答ファッション教室~

          2023年が明けてから私は体調管理に勤しんでいた。 天気予報もだいぶ先までチェックし、祈るような日々を過ごしていた。 1月に念願の、あきやあさみさんの自問自答ファッション教室に参加する予定があったからです。(遠征) 寒波到来の予報に怯えつつ、当日は晴れ! 新幹線も遅れることなく無事に参加することができました。 職業から逃げ回っていた 自分ひとりでコンセプトを考えていたときに私はいつもここで行き詰まっていました。 キーワードから修飾語は出てくるけど、最後に自分自身を表す言

          ファッションではなかった~自問自答ファッション教室~

          ファッションとは○○である

          思わせぶりなタイトルになってしまいましたが、勿体ぶっているわけではありません。「ファッションとは○○である」。 ○○に何が入るかは、人によって違うと思うのです。 さて私にとって、 ファッションとは自己表現である。 2023年が始まったばかりのある日、突然「ファッションとは自己表現である!」という感覚が降ってきて、それがものすごく腑に落ちたのです。 ファッションが自己表現であるって、それ自体は別に目新しい話でもなんでもないですね。 ちなみに「ファッションは自己表現であるべ

          ファッションとは○○である

          ぐるぐる備忘録

          先日、突如MURRALのワンピースが私のクローゼットのミューズとして降臨した。 私にとっては着慣れないワンピースという形状、少し前の自分だったら尻込みしたであろう着たことのない系統の服。でも着たら意外と似合ってしまった。綺麗に着こなすには私のボディは少々ガタイが良過ぎる気もするが、そこは精神力でカバーだ。(周りの。) びっくりからのしっくり、妄想を飛び出して現実へって感じの経験だった、私にとっては。 このワンピース、仕事には着ていかないから着る頻度が少ないであろうことは予

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          心の形と鎮魂歌

          私は意外と一目惚れ猪突猛進タイプである。 (しょっぱなから嫌な予感の出だしである) ぐるぐる考えはするものの、一度「大好き欲しい」と思うと迷わない。妙に思い切りが良い。 前置き終わり。 正露丸を求めて 前回の記事で、あきやさんの講演会に胸を打たれた私は自分へ向けて「糖衣95%なんて言ってる場合じゃないよ」と書いた。 これはもちろん糖衣を否定しているわけではなく、自分の人生のこれからを考えたら人の目を気にしてばかりいるのは時間が勿体ないと強く感じたという意味です。 セイロ

          心の形と鎮魂歌

          魔法使いの弟子

          遅ればせながらあきやあさみさんの11月19日の講演会『「一年3セットの服で生きる」ためのPDCA(計画・試着・チェック・進化)実践術』をアーカイブで視聴しました。 実を言うと私、このイベントを視聴するのにちょっと尻込みする気持ちがあったんですよ。 まだ自問自答ファッション講座も教室も受けてないし、PDCAと言われましてもね、色々教えていただいても、今の自分に受け止められるか分からない……。 そういうモヤモヤは視聴開始5分で消し飛びました。3分だったかもしれない。 あきや

          魔法使いの弟子

          靴に思いを巡らせる

          先日GUCCIへローファーを見に行きました。 これ、以前の自分では考えられないくらい試着に対するフットワークが軽くなったと思います。良きかな良きかな。 試着させていただいたのはヨルダーン。 なんせ私のバッグはGUCCIのホースビット。 バッグの次は靴、と考えたらホースビットのローファーは当然のように候補にあった。 履かせてもらうと、うんうん、上品で綺麗ね。履き心地もこれならたぶん大丈夫。 店員さんはとても親切かつスムーズに平べったい私の足に合うサイズを見立ててくれる。

          靴に思いを巡らせる

          幸せになっていい

          子供の頃からお祭が苦手だった。 町内会のイベントで連れて行ってもらったディズニーランドも、楽しいけど不安。 周りの皆が楽しそうにうきうきしている状態の中に放り込まれると得体の知れない不安に襲われた。 楽しいことや嬉しいことの後には嫌なことが起こるような気がして、それが不安で「今」の楽しさに集中できない。 良いことの後に嫌なことがセットで起こるくらいなら、何も起こらない方が安心できた。 お祭もディズニーランドも早く帰りたい。 そういう子供だった。 今は戦争のない国に生まれて

          幸せになっていい

          隠者のその後

          コンセプト(仮) 宝石を内に秘めた隠者 が決まってからのことをいくつか書きます。 気持ちの変化 自分でも不思議なのですがまず気持ちに変化が起きました。なんとなく日々の生活が楽しくなりました。 なぜなのか。 実は隠者=世捨て人という字面を最初に目にしたとき、「捨てちゃった!!(世を)」と私の心の中のハチワレ(ちいかわ©️ナガノ)が言うのが聞こえました。 ちなみに私の憧れの人はちいかわのうさぎです。好きなのはくりまんじゅうなんですけど。 そもそも自分にとってファッションと

          隠者のその後

          5百円でも5万円でも

          「いつもどこで服買ってるんですか?」 「○○!? ○○の服って高いですよね? 高い!」 「私、服は500円くらいで買いたいんですよ」 「□□(この辺りの地域)では安く買ったことの方が自慢になるんですよ」 ……ということがあった。 服をどこで買っているか聞かれ、その日着ていた服がどこのものか答えた。ちなみに○○は百貨店に良く入っている(いた?)タイプのお店です。値段のことは大変難しい話ですが、量販店よりは高いかもしれないけれどもお洋服としては決してそこまで「高く」はないお店

          5百円でも5万円でも

          名前をつけてやる

          このままではただ内向的な人間が唐突にブランドバッグを買っただけの記録になってしまう。 別にそれでも良いのだが、ここでは自問自答の道のりを書いていきたい。 さて先にバッグを購入しておいてなんですが、ようやくコンセプト作りです。長いです。 ・そもそも何に悩んでいたのか 実を言うとここ最近の何年かは、服選びに悩む~とか、着たい服がないとか、そういう悩みはなかったのです。おしゃれかどうかはともかく、自分の持ち物はわりとお気に入りばかり。ネットでの買いものが多いのは改善した方が良

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          その引力、GUCCI②~購入と考察編~

          それはチェンソーマンのアニメが始まった頃のことだった。 私は先日訪れたGUCCIへ再び向かった。 (チェンソーマン関係ない) 買うかどうかは、その場の自分の気持ちに任せるつもりだった。 結論から言うと、買った。(ネタバレ)その日にまず改めて確認したかったのは大きさと色。 ・大きさ……ホースビット トップハンドルのミニかスモールかで迷っていた ・色……前回見せてもらった色以外で明るい色があったら見せてもらうつもりだった まずは大きさ。 ミニよりスモールの方がひとまわり大

          その引力、GUCCI②~購入と考察編~