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魔法使いの弟子

遅ればせながらあきやあさみさんの11月19日の講演会『「一年3セットの服で生きる」ためのPDCA(計画・試着・チェック・進化)実践術』をアーカイブで視聴しました。

実を言うと私、このイベントを視聴するのにちょっと尻込みする気持ちがあったんですよ。
まだ自問自答ファッション講座も教室も受けてないし、PDCAと言われましてもね、色々教えていただいても、今の自分に受け止められるか分からない……。

そういうモヤモヤは視聴開始5分で消し飛びました。3分だったかもしれない。

あきやさんの言葉が、思いが、1対1でお話ししてくださっているかのようにまっすぐこちらに入ってくるので、雑念は消え去ってしまいました。

自問自答ファッション講座を受けてくださった方も受けてない方も、いいなと思ってくださった瞬間に「自問自答ガールズ」です。あくまで「内輪受け」でなく広大で自由な開かれた土地でありたいな☺️と思っております。

あきやさんのnote『【自問自答ガールズ】の記事をぜひ読んでほしい通信📣』より

私、あきやさんのこういうところがとても好きで、上記の文章は仰りたいことが本当に良く分かって(特に後半)めちゃくちゃ印象に残っていたんですが、講演の視聴中ずっと「広大で自由な土地が開かれている……!」という感動に包まれておりました。

そんな感じのふわっとした感想を、温かいうちに書き留めておきたいと思います。

考えたかった

思えば何かにつけて「考えすぎだよ」と言われてきました。
昔親に「あんたはずっと何か考えてるみたいだから文でも書いたら?」と呆れられたこともあった、そういえば。
そんな私が自問自答ファッションに出会い惹かれたのはきっと必然と言えるでしょう。

あきやさんのお書きになる文章はもちろん、ガールズが書かれる文章に総じて読み応えがあるのは、皆さんとっても「考えて」いるからですよね。
良い文章ってコツがあるわけじゃなく、結局はその人が考えたことの発露として存在するのですから。

アーカイブ視聴中にふつふつと沸いてきたのは「こんなにファッションのこと真面目に考えていいなんて嬉しい」という気持ちでした。自問自答ファッションに初めて出会ったときにも感じた気持ちです。
同時に「そこまで考えてなかったすみません」とも思いました。

あこがれの人

P(計画)の項で、憧れの人について考えるっていうお話がありましたよね。
私はそのとき例に挙がったセーラームーンもハリーポッターも未履修なんですが、SATCだけは分かったので考えてみたんです。

で……ビジュアル的に参考にしたいのはシャーロット。ベビーパールのネックレスなんかは彼女を見て本気で購入を検討した過去がある。

でも、人間的に誰に憧れるかっていうとサマンサなんですよ。
彼女は人から嫌われることを恐れず、良い人ぶらない。欲望に忠実。年齢で自分を縛らない。
私自身はセックスアピール的なものは自分のテーマの中にまったく無いけれど、歳を重ねても病気を患っても堂々と女で居続けるサマンサの姿はとても格好良いと思った。

あと、「憧れ」で断トツで思い浮かぶのはちいかわのうさぎ。
自由でマイペースで、いつもご機嫌。仲の良い友だちとも過ごすし、独りでも楽しむ。クラブ(?)でどんぐりDJやるような一面も持ってる。どんぐりDJヤハ太郎……。

講演会に話を戻すと質疑応答の時間に、あきやさんへ今後の展望と、どのように歳を重ねていきたいか教えてくださいという質問がありました。
細かい言葉まで再現できず申し訳ないのですが、あきやさんは「このままの自分でいきたい」という主旨のことを仰っていたと思います。あと、「ヴィヴィアン・ウエストウッドのようなおばあさんになりたい」とも。確か「人目を気にせず、お洒落で……」と続けていらしたと思います。

私はこのくだりで、何か自分の過去から未来までを一瞬強い光で照らされるような感覚を覚えたのです。(漱石ぽい)

今でしょ

私が憧れているのはおそらく「人からどう思われるかを気にしない人」です。
もうね、これまでの人生で、何度「人から嫌われないことが人生の目的じゃないよ。」って自分に言い聞かせたことか!
それくらい、言い聞かせないと揺らぐ場面があったということです。いい大人になってもそういうことって沢山あるものなんですね。ゆらゆらです。

で、私も、人目を気にせず、自由な人に、いつかなりたいと思ってたんです。

でもいつかっていつ?

おばあちゃんになったら?
今出来ないことが、おばあちゃんになったら出来るようになるの??
その可能性、ゼロではないけど低くないか?

だったら人目を気にせず、本当にしたいことをして、着たい服を着る必要が、「今」あるんじゃないの……?
私も、「このままの自分でいきたい」って言えるような今を生きたい。

糖衣95%なんて言ってる場合じゃないよ。
いや言ってもいいんだ。いいんだけど、ならばセイロガン100%も知っておかなければ。わしのセイロガンはどこ。

……というような感情がですね、短い時間に、雷に打たれたように私の身体中を駆け巡ったわけです。

ありがとうあきやさん、ありがとうアーカイブ

視聴しながらメモを取り、翌日には3年日記を買いました。PDCAの回し方、具体的に聞けて良かったです。自分は全然分かってなかったということが分かりました。
でもいちばん良かったのはあきやさんから情熱とエネルギーを受け取ったことです。

おそらくですが自問自答ファッションは、自分で自分のために考えて決めて行動したことなら、「それは絶対ダメ!」とか「大失敗!」とかが無い、懐の深い世界だと思います。(いや、命に関わることとか……、破産しましたぁ! とかは流石に推奨されないと思いますが)
コンセプトも自分を縛るものでは勿論なくて、装いの指針になるもの、自分の人生を自由に謳歌するために考えるもの、だと私は理解しています。

講演中、あきやさんが「言われて嬉しかった褒め言葉」の一例として、「あきやさん魔法使いみたいですね」を挙げていらっしゃいました。(日記に書き留めておくというお話の中です)
私もあきやさんの文章を読んでそう感じたことがあるので、同じように思ったことがあるガールズは他にももっといるかもしれません。

あきやさんは魔法をかけて去っていくのではなく、私たちひとりひとりに魔法の使い方を教えてくれてるんだと思います。
魔法をかけるのも、かけられるのも自分。
そう考えるとわくわくします。

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