靴に思いを巡らせる
先日GUCCIへローファーを見に行きました。
これ、以前の自分では考えられないくらい試着に対するフットワークが軽くなったと思います。良きかな良きかな。
試着させていただいたのはヨルダーン。
なんせ私のバッグはGUCCIのホースビット。
バッグの次は靴、と考えたらホースビットのローファーは当然のように候補にあった。
履かせてもらうと、うんうん、上品で綺麗ね。履き心地もこれならたぶん大丈夫。
店員さんはとても親切かつスムーズに平べったい私の足に合うサイズを見立ててくれる。
が……
なんだろう……
決め手がない。
バッグのときのような『これです!!』感がない。
私が今、品良くベーシックなローファーを買うならこちらで決まりだと思う。
持っていたら、間違いなく履く。
でも今の自分は品良くベーシックなローファーが欲しいのだろうか??
別のデザインで、ウェブストライプ(あのGUCCIのしましま)の飾りの付いたものも履かせてもらったが、残念ながら希望の色の自分のサイズは完売とのこと。
うーむ。
ヨルダーンの品番を書き留めてもらいつつ、聞けばこちらはミケーレさんのデザインのため、退任されたあとに同じモデルがいつまで販売されるかは分からないらしい。
おお……。
なんというか、GUCCIのデザイナーが退任、という遠い世界のニュースを自分がこんなに身近に感じる日が来るとは思わなかったわ。
GUCCIの店舗で改めてその話を聞く臨場感よ。
GUCCIを後にしてすぐ、以前一度履かせてもらったチャーチのラナメットを再び見に行く。
スタッズ付きのダブルモンクストラップ。
面白いことにGUCCIのローファーの後だと前回良いと思ったこちらのチャーチがちょっと騒がしく感じてしまう。
この日はこれ以上靴を見る時間も気力もなく、保留。
そして、まずは今持っている靴の洗い出しをしてみることにした。
以下、私が現在持ってる靴の写真が続きます。ごめんあそばせ。
①オデットエオディール ローファー
②ショセ トラベルシューズ
こちらは最も稼働率が高い現在の一軍の靴。
黒い靴を履くようになったのはここ数年。というかファッションに黒を取り入れるようになったのがここ数年。
①のローファーは今年購入。土踏まずのアーチが崩れてる私の足でもそれほど格好悪いことにならない珍しいローファー。クロコの型押しなのもほどよく存在感があって良い。
②のショセは綺麗なスニーカーの感覚で履ける。紐がゴムなので着脱らくちん、その分紐靴のわりにホールド感が少し落ちるかもしれない。
※恥ずかしながらシューツリーは最近初めて買った&まだひとつしか持ってないため使い回しています。
(そしてシューツリーを使わず撮影すると私の足によって広げられた可哀想な靴の写真ばかりになってしまうという)
③ナイキ エアなんとか
④パトリック マラソン
スニーカー部隊。
③のナイキは普段使いに大活躍。ただ人と被りやすい(おそらくモデルが違ってても一見似たデザインが多い)。シューツリーを入れてもなお履き口が格好悪いことに……。
④スニーカーはパトリックのマラソンの形が好き。でもこちらのクリーム色っぽいレザー、最近履かなくなってしまった。
次にスニーカーを買う機会があるならパトリックの黒にする。マラレインとか。
⑤バークレー レースアップシューズ
⑥ナチュラライザー フラットシューズ
このあたりからぐぐっと稼働率が落ちます。
この2足は春先に明るい靴を履きたくなったとき用の靴……(?)。
夏は何故か黒で大丈夫、春にだけ黒以外の靴を履きたくなる。
残念ながら、この2足はなくてもおそらく生きていける……。
⑦かねまつ シルバーパンプス
⑧卑弥呼 オンブルー ストラップパンプス
今回自分でもちょっとびっくりな心の反応があったのがこの2足。
「あらーこれは違うわね」という反応です。これがもう、びっくりするくらいはっきりと。
ほう、お店ではなく自分の家の玄関でこの感覚に出会うとは思わなんだ。
可愛いのに、好きなのに、今の自分には違う。
今の自分は足元にはもう少しどっしり感を求めているのですよね。
好きなのでまだ手元に置いておくけど、履くことはもう少ないであろう2足。
⑨卑弥呼 クリアヒールサンダル
⑩ラボキゴシ ショートブーツ
最後にシーズンもの2足。
これも履く回数は少ないのよねー。
サンダルもブーツもヒールが少し特徴的なのだけど、履くとほぼ分かりません。
以上10足、プラス喪服用の黒パンプスが私の今の全靴です。
なんせ私の足のせいでね……、どんなに綺麗なラインの靴も、土踏まずのところが横に広がっちゃうのが辛い。どれもこれも「履き潰す」ような履き方になってしまう。
紐靴でがっちりホールドするのが良いのでしょうね。
そして手持ち靴の見直しをしてみた意外な効果。⑦と⑧の「違うな」という感覚がけっこう参考になったというか。
この2足では今の私には心許ない。この2足とは違う、何を求めるのか。
「格好良くて堅牢さもあって美しい靴」かな。
全身を見たときに漂ってほしいのは「コンサバ綺麗めなだけじゃないなこいつ」感よ。
一軍である①と②の上位互換、且つ歩きやすく「これだ!」というときめきもあるもの……。
そんな靴、あるのかな……。
あってほしい。
焦らずいきます。
過去に出会い、大変靴選び(足に合うかどうかという観点で)の参考になったサイトのリンクを貼らせていただきます。
「ポアント&シューズ・フィッティング・ルーム」
靴選びの部屋へから靴のお話が読めます。
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