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持ってないものと持ってるもの

自問自答ファッションにおけるコンセプト作りのお話です。

突然ですが私はたぶん強い。

強い、というキーワードは私にとって「あって当然」というか「自分の強さを信じている」という類いのものなので、「なりたい」でも「似合う」でもなく、もちろん「違和感」もなく、自問自答ファッション教室当日のワークで「欄外」に保留された言葉でした。

あれれ~、おかしいな。自分にとってこんなに馴染むキーワードなのに「強い」を看板には掲げないんだ。)

そう思いつつ、教室当日に誕生したコンセプトは『自由で本質的でアーティスティックな幻想小説家』です。
自分としては普段は『幻想小説家』だけ意識してる感じです。

私はですね、キーワード「自由」「アーティスト」と、職業「小説家」に関してはコンセプト作りの課程で繰り返し出てくる言葉でして。
実はそのことに気恥ずかしさがありました。
何故かというと、繰り返し出てくるキーワードほど、今の自分には「ない」ものだと、実際の自分は程遠い場所にいるんだと突き付けられている気持ちになったからです。
「なりたい」を意識するということは、今の自分が「そうではない」のを認めることでもあるので。
ないものを繰り返し叫んじゃって恥ずかし~! 恥ずかし乙女~! みたいな気持ちがありました。

教室当日、私はあきやさんに質問しました。
「自分が強く反応するキーワードには二種類あって、『既にあるもの』と『自分から遠いもの』なのですが、どちらを優先したらいいのか」という主旨の質問です。
あきやさんはそのとき、“「なりたい」を優先しましょうか”と仰っていました。
この意味が私はその場では本当には分かっていなくて、ずーっとずーっと考え続けて今ようやく文字にしている感じです。

たぶんね、本当のところは、「既に持ってるもの」と「持ってないもの」、どちらをコンセプトにしても、不正解はないんだと思うんですよ。それを決めるのも自分自身なんだと思います。
ファッションや人生を楽しめればそれでOKです(……と私は思っている)。
でも私は教室参加以前に自分ひとりでコンセプトを考えてるときは「持ってるもの」の洗い出ししか出来なくて、それも絶対に必要だったけど、「なりたい」を意識してからの方が心の動きがあった。

「なりたい」「憧れ」はきっと、自分の中にあるタネのようなもので、自分の行動次第で芽吹くかもしれない可能性のことなんだと思います。
全く「持ってない」わけじゃなく、自分次第で育つ可能性のあるもの。こっわ。怖い。楽しい反面、コンセプトに人生を試されている気もします。

ちなみに私はポンコツだし弱音も吐くし本当は心配されたいしヘロヘロな部分も大いにありますが、そんな私の「強さ」とは何かというと「自分の本心に向き合う覚悟」のことだと思います。

自問自答ファッション楽しいです。


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