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けがれた者達の歌 冬景

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冬の季節に書いた 冬の詩と物語の在り処 #雪ん子 #お化けの子 #妖 #柊 #白い狼
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#自分

白影法師

白影法師

うつらうつらと

眠くなって…

気が付くと

灰色の薄暗い景色の中に

私は立っている

私は何時も

何も出来ない

ただ

流れる時を眺めてるだけ

時折

私が視える人がいて

避けて歩く人がいる

私は

自分が目を覚ますまで

此処に居るだけの

白い影法師だ

雪           #詩

雪          #詩

冷たい風が

吹き抜けて行く

空を見上げてたんだ

白いモコモコとした

雲が幾つも有って

気が付けば

雪がパラパラと

落ちて来たんだ

下書き         #詩

下書き        #詩

物語を書いている時

此れは無いって

ありえ無いって

下書きに

埋もれる言葉に

自分の中の

本質を垣間見る

勝手          #詩

勝手         #詩

最近 僕は自分勝手な事を

言いそうな

自分が嫌になるんだ

もう勝手な思いが

溢れ出しているのは

分かっているけれど…

選定

選定

人間が人間を選定し

良し悪しを決め

選定した人間の質を晒す

逆に

選定してた人間が

人間に選定されると

自分の質の程度が低い事を嘆く

人間同士の選定は楽しいのかい?

そうやって

人間は

諍いの種を振り撒いて歩いて行く

躍らない言葉

躍らない言葉

書こうと思って
思考を巡らせても
言葉が
思う様に
舞い踊る事がない時が
誰にでも有る

自分も今そうだ…

なんて考えてしまう
自分でも分かってる
つまらないよね

上辺

上辺

同じだ

本心を見せてない

自分の視界や世界が
狭まるのを恐れて
逃げた時と変わらない

上辺しか見せてない

一輪の華

一輪の華

僕の心臓に長い事

一輪の華が

刺さったままでいて

ゆっくりと流れ出る血も

そのままに

茎から

僕の血が滴り落ちる

指先で血に触れて

漏れ出た僕の本音が

其処に有るようで

自分で自分の血を触るのだ

何故?

何故?

何故?
どうして?
なんて、他人には
分からない

何故?
どうして?
なんて、誰にも
分からない

何故?
どうして?
なんて、自分でも
分からない