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‘困った、助けて’ の声に、やまのナース がゆく。 周南市鹿野

瀬戸内海側に位置する山口県周南市。その最北部にある山間部、鹿野 (かの) 。鹿野を中心に ‘やまのナース’ として訪問支援、地域の居場所づくりをしている女性がいます。岡﨑  麻衣 (おかざき まい) さんです。

地域密着のさらに密着型の看護サポートを行っておられます。
看護面のサポートを求める地域の人々が岡﨑さんを身近に感じられるよう、岡﨑さんのような活動が全国様々な地域で広がっていくよう、紹介していきたいと思います。


やまのナース って何だろう?

岡﨑さんは、‘だれにもやさしいまちづくり’ を掲げる ギャップ・フィリング ㈱ に勤めている看護師です。ギャップ・フィリング ㈱ は、介護・福祉、人材育成、イベント企画などの事業を行う会社。その一員として、令和4年4月より地域寄添部  やまのナースサポート「エンツギ」事業を担い、看守り訪問支援サービスや電話相談支援サービスに従事しています。

岡﨑さんが暮らし、活動する鹿野 - 。
山に囲まれた地域で、みなさんに寄り添い、地域にとけ込む看護をイメージし、‘やまのナース’ という愛称にしました。

えんがわのような雰囲気で、血圧を測ったり身体について話を聞く岡﨑さん

やまのナース までの道のり

岡﨑さんは、看護師歴20年以上。看護師の他、山口県糖尿病療養指導士、終活ガイド資格2級、BOC (口腔ケア) インストラクターなど、15を超える資格の持ち主です。
看護師免許を取得後に働きだしたのは、岡﨑さんが生まれた病院・産婦人科でした。母性看護が大好きで、‘私が進むのは母性看護の道だな’ と思いながら看護師人生を歩むも、見渡せば目の前には高齢化な地域・社会というのが現実でした。

病院勤務では、産婦人科、小児科、脳神経外科、老年看護などを経験。看護師歴20年の間には、家庭をもち、子育てをし、役割が増えていきました。仕事、家庭、子どもの迎えを行き来する「三角」の生活しかなかったといいます。

「ある時 (約5年前) 、‘この三角から出たい’ と思いました。病院で働きながら、夜勤しながら、もう一人の自分がいて (三角の外に出る自分) 。自分に、女子に戻れる日、妻でもママでもなく、岡﨑  麻衣 としてホッとできる日をつくりたい。休みの日に、自分の楽しいって思うことをしたり。その楽しいことにまわりも地域も巻き込み、一緒に楽しめる仲間や場所をつくりたいと思いました。そんな日をもちながら、本業 (看護師) も頑張れたら!」と思うようになった岡﨑さん。

そんな抱いた想いを市に相談したところ、地域の担い手研修という場の紹介を受けました。その研修で、岡﨑さんは同じ志を持った女性に出会います。元々 ママ友だった二人でしたが、‘地域の担い手’ という縁でめぐり逢い、大切な 相棒へ。その二人で立ち上げた、地域活動 asis (アズイズ) 。

asis は、すべての人がありのままの自分でいられる居場所づくり、異世代交流子育てサロンをメインに、ふらっと食堂 (地域食堂)、あったカフェ、KANO (鹿野) かくれがマルシェなどの企画運営にたずさわっています。特に かくれがマルシェは「行ったことある!聞いたことある!」という方もきっと多い、大人気イベント!!!

asis がつくる場には、地域のみなさんの笑顔が。その笑顔が、岡﨑さんの最大の喜び、岡﨑  麻衣 で居れる場所なのだそうです。

下記、周南市市民ライター chiharu.s さんの記事で、asis として講演された様子が紹介されています。

asis 活動当時から、岡﨑さんの活動をずっと気にかけてくれた方がいます。それが、現在勤めている ギャップ・フィリング ㈱ の代表です。岡﨑さんは asis での地域の笑顔を守る活動を続けているうちに、想いがより膨らみ、地域のためにもっと動きたい!そう思い、長年勤務した病院を退職。

現在は、フリーランスのように自由に 羽ばたき 動きまわる看護師へ。より地域に密着していく新たな道を開き、仲間とともに一歩ずつ進んでいます。

サポート内容

やまのナースが始動し、約1年4か月。
活動内容は、幅広いです。健康、体調、介護、子どもの相談など「困った、助けて」に即座に動く日々。助けが必要な時に気軽に頼ってもらえるように、‘隣の孫娘’ のような身近な関係づくりに励んでいます。できれば健康な時から関わらせてもらえると、変化に気づけたり、比較して判断したりできるそうです。岡﨑さんの活動を、ほんの一部ですがご紹介します。(まだまだ本当に幅広いです) 写真は、岡﨑さんの掲載許可をいただき、Instagramよりお借りしました。

社会福祉協議会の方と保健師さんに同行。地域健康講座のサポート。
周南市立鹿野小学校6年生に「ふくしの寺子屋」授業。福祉の基となる命の大切さを 看護師の視点で伝えています。
石船温泉さくらまつりにて、ブース設置。他愛もない会話をしながら、同じ生活を営む 隣人のような関係性をつくっていく取り組み。
隣近所に声を掛け合い「おでかけえんがわ」。お茶して、笑い、昔話。地域の中に、身近に関わる看護師がいることを知ってもらい。
周南公立大学にて、「子ども食堂と SDGs」という講演。地域食堂のことから、地域を持続可能にしていくための活動について講演。

病院受診と郵便局に電動カーで移動される方から同行依頼があったり、ご家族の定期受診で留守番される方の看守り支援をしたり。同行などの寄り添いも、大切にしておられます。また、医療的ケア講習の講師、過去に学んだグリーフケアを再び学んだり、何事も一生懸命にチャレンジしておられます。

やまのナースのサポートに、「エンツギ」安心会員というサブスクメニューもあります。ひと家族、月額500円。電話でのサポートプラン、訪問支援プランもあるそうです。(保険適応外) 
詳しくは、下記ギャップ・フィリング ㈱ ホームページをご覧ください。

やまのナース 岡﨑さんの在り方

「みんなが笑顔だといいな、地域を大家族にしたい、顔見知りになって、声かけやすく、頼りやすい人になりたい」とくり返し語る 岡﨑さん。

想いの背景には、岡﨑さん自身の「同じつらさや境遇だと、一緒に溶かしあえたりする、溶かしあいたい」「自分でできない部分は、できる人にお願いする、頼る」などの経験があり、まわりのサポートを受けながら切り開いてきた人生の ‘恩返し’ のような心の内を感じました。

岡﨑さんの長年の看護師経験、家庭や子育ての経験をもっての目線・視点、「岡﨑  麻衣」として楽しみながら 軸 をもって生きる姿。
そのすべてが岡﨑さんの引きだしとなり、サポートが必要な人々に届けられています。
パワフルに動く岡﨑さん、今後のさらなるご活躍を祈っております。

イベント情報

asis が企画にたずさわる  ~KANO かくれがマルシェ~
鹿野の香りや音を感じながら地域の拠点をめぐってもらえるイベントだそうです。8/19(土) は、ぜひ鹿野へ!

やまのナースサポート エンツギ
〒745-0304
山口県周南市大字鹿野下1006-3(本社)
TEL.0834-51-7897(本社)
MOBILE.090-3229-7897
FAX.0834-51-7897(本社)

ギャップ・フィリング ㈱

ギャップ・フィリング ㈱ ホームページ

異世代交流子育てサロン  asis (アズイズ)
TEL.090-7770-7038

岡﨑  麻衣さん Instagram

KANO かくれがマルシェ Instagram


※本記事の内容は、執筆時点(2023年8月)のものです。

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