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自作詩まとめ by まばたき

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詩を嗜んでおります。 別に難しいこと考えず、思ったままに言語化できたら幸い。
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#小説

自作詩をいくつか、そのじゅうに。『幻想を見させてもらい』

自作詩をいくつか、そのじゅうに。『幻想を見させてもらい』


『幻想を見させてもらい』

誰にも必ず、その瞳の奥に幻想を持っている。

君にしか見えない世界が、君にしか感じ得ない感覚が、君にしか分からない気持ちがある。

それを知りたいと思うこと、それが愛かもしれないね、なんて綴ろうとしてハッと気づく。

愛という概念自体が、実に人によってバラバラな価値観で、それこそ幻想であることに。

例えば僕と君が愛し合える瞬間が来たとして、二人の見ているものは果たし

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自作詩をいくつか、そのじゅういち。『祈ろう』

自作詩をいくつか、そのじゅういち。『祈ろう』


『祈ろう』
——賑やかな街を頭の中で妄想しながら、家に一人いる。

——この世界で生きることについて、達観しがちになる。

——強く目的を持てない生き方を、僕はしていると思う。

それでも、僕が生きることについて、祈ってくれてる人がきっといる。

それでも、僕が祈ることで、生きようとしてくれてる人がきっといる。

僕は完全な現実主義者でも、完全な理想主義者でもない。

やっぱりロマンだけでは世界

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自作詩をいくつか、そのじゅう。『思ってもない一面』

自作詩をいくつか、そのじゅう。『思ってもない一面』

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

『思ってもない一面』

 自分が想像以上に嫌になる。

 我の思ってもない一面に気付く、なんて人と接するどこかであると思うのだけど。

 ポジティブな場合とは限らないのだ。

 自分は思ったよりも浅ましいし、思ったよりも身勝手だし、思ったよりも不器用だと。

 そんなことに気付いた日は結構つらい。ああ、そんなときは寝るに限る。し

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自作詩をいくつか、そのきゅう。『ここは図書館』

自作詩をいくつか、そのきゅう。『ここは図書館』

かなりお久しぶりです。そして、メリークリスマス。
以前とある投稿サイトにて書いた詩を三つほど、noteに投稿しようと思います。

『ここは図書館』

僕は今日は一日をここで使い切ろうと思った。

別に予定は詰めなくていいじゃん。

何冊も置く。

ぺらぺらめくる。

読める気がしない本を、今日は読んでみる。

今日で無理だったら、明日もこうしようっか。

それが不可能な世界だったなら、また来週にで

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自作詩をいくつか、そのはち。『タラント今日もぐばば』

自作詩をいくつか、そのはち。『タラント今日もぐばば』

以前とある投稿サイトにて書いた詩を三つほど、noteに投稿しようと思います。世の中への怒り、無常観、すこし重苦しい言葉を紡ぎます。

『タラント今日もぐばば』

蔓延る錆は侘び寂びとは違し。
足らんと、足らんと、足らんと、周りが言うたびに僕はダメ人間になってゆく。
お前らに責があるのだ、お前らに責があるのだ。

がはは、にやにや、げへへ、ふふ、あらゆる笑い声が満ちるこの地下の街道は、賑やかゆえに少

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自作詩をいくつか、そのなな。『永遠』

自作詩をいくつか、そのなな。『永遠』

以前とある投稿サイトにて書いた詩を、noteに投稿しようと思います。なんともやりきれない気持ちになるこの頃。

『永遠』

岬の色に包まれて これが永遠
生きてる心地がしない
死に近い感覚 でもそれこそ永遠

手にさわれないもの これが永遠
実感が無けりゃ寿命もない
どっかで尽きていても 気付かなければ
君はそれをずっと心の中で描ける

そうさ、それが永遠

永遠は君の中に
永遠は僕の中に
神でも

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