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『昼間のきょうだい』少子化・共働き化のなか、学童保育クラブはエッセンシャルな居場所だった

おはようございます。
2024.4.1(月)、新年度が始まりました。

今年の暦は、新年度のスタートが月曜日ということで
なんだか慌ただしくなりそうです。

昨日、3/31(日)、年度末最後の日にして、
①学童保育クラブ入退所式、②ミニバス男子卒部式、③ミニバス女子卒部式と、
3つも立て続けにありまして、それぞれに涙しました。

心の整理や感傷にひたる間もなく、新年度のスタートです。
順次アウトプットしていきたいと思いますが、今朝は、学童保育クラブのことについて。


長男坊の小学校入学から、かれこれ、10年間。
ずっとお世話になってきました。

昨日、末っ子が退所しました。
感謝がいっぱい詰まった学童保育クラブです。


長男坊の小学校入学は、家族ごと新居に引っ越すタイミングでもありました。
全く知り合いのいないまちに飛び込んできて、新たに学校に行きます。
親でさえ不安なところに、同じ保育園出身の友達なんていない環境に息子を預けていく不安は、今でも思い出します。

小学校の入学式よりも前に、
学童への入所がありました。

一週間ほどですが、学童ならではの、遊びの時間やおやつの時間などで、仲良しの友達もたくさんできました。

一週間後の入学式を迎える頃には、学童での仲良しの友達が何人かいて、笑顔で初登校したのを思い出します。

そんな心の変化や、重要な期間の間にも、ぼくたち両親は仕事があるわけで、家に一人で居させるわけにもいきません。
そんな居場所を、学童がつくってくれました。
本当に本当に感謝しています。


低学年は学校授業が終わるのも早いです。
放課後の時間。
そして、夏休みなど長期休暇の期間。
場合によっては土曜日も。

子ども達の居場所になってくださいました。

家に帰っても誰もいない。
親はしばらく帰ってこない。
お腹も空いています。
友達と遊びに行くにも、外出させるのも心配です。

そんな家庭の不安や心配に対応してくださるのが学童保育クラブです。

指導員の先生たちが見守ってくれるなか、
友達たちと遊びます。
いろんな体験活動もさせていただきました。
遊びを通じて学んだこともたくさんあるでしょう。
友達との人付き合いも学ぶことができたでしょう、

何より、親も子も、安心した居場所になったことと思います。

順に卒所していった、兄・姉たちも、実家のように懐かしんで、いつも寄っていて、その度に先生たちに甘えています。
本当にありがとうございます。


いまや、低学年の家庭は、全児童のうちの半数ほどが学童に入所します。

お留守番ができるようになったり、外でも友達たちと遊べるようになったり、習い事があったりなど、学年が上がるにつれ、退所していくものだったのですが、
今では学童を退所しない家庭が増えていることにもニーズを感じます。

10年前の長男坊が入所したときは、30人ほどだった学童は、今では120人ほどになっています。規模にして4倍です。
学校の児童数はどちらかと言えば減っているので、利用している家庭の割合は大きいです。

また、出身幼稚園の私設学童を利用している家庭も多いです。

少子化、共働き化のなかで、
子ども達の安全安心で、温かな居場所のため、学童保育クラブというのは、エッセンシャルな、社会的機能の中でとても重要な場所なのです。



特に痛切に感じたのは、
コロナ禍のときでした。

学校は、半分ずつの交互出校。
距離をとりながら自習。
午前中で終了です。

その後、子ども達は学童保育クラブに行きます。

学童保育クラブは、ぎゅーぎゅー詰めです。
距離なんてとれません。
小さな部屋に、たくさんの人数が入っています。

これはコロナ禍に限ったことではなく、日常です。

それでも、感染対策をとことん取組んでくださりました。

学校や行政での対応について、ニュースで連日報道されていましたが、公的機関の一歩外にいる学童保育クラブは、もっともっと過酷な状況にありました。

人的にも物的にも金銭的にも、まだまだ整っていないエッセンシャルな場所です。
ひとりの親として、もっともっと、大切にされる場所であってほしいと思います。

行政としては、学校給食を美味しくするなんて、そんなことじゃなくて、こうした場所へもっと目を向けていただいて、子どもにとっても親にとっても、エッセンシャルで、大切な場所です。


コロナ禍で完全停止してしまった、父母会での各種活動。
ぼくのひとつ前の年代が、withコロナ、脱コロナで頑張ってくださりました。

ぼくも父母会長を引き継いで、今年度一年間、できることをさせていただきました。

おかげさまで、父母会活動は少しずつ盛り上がりと繋がりとともに、活動意義を皆さんが実感していってくださるようになりました。

親同士も繋がる場ということの大切さを感じます。
子どもを真ん中にしてみんなで取り組んでいこうという雰囲気の大切さを感じます。
親同士が知り合いで仲良くて、子ども達が嬉しそうにしているのを感じます。

10年間お世話になった学童へ、父母会長として恩返しができて良かったと感じています。


昨日、入退所式。
在所児童たちが、けん玉やダンスを披露してくださいました。
けん玉は、ウチの学童の伝統です。

シンプルな遊びながら、身体も頭も使うし、何より集中力がつきます。
運動の得意な子も苦手な子も、みんなで競ってチャレンジします。

今の主任指導員の先生はとっても若い方で、新たな色が加わっています。
それは、『ダンシングけん玉』です。
踊りながらけん玉をします。
みんなが同じステップを踏みながら「もしかめ」をします。

「もしかめ」というのは、けん玉の技のひとつで、二つの皿に交互に素早く乗せる動きのことです。(もしもし亀よ、亀さんよ、のリズムでやります)

いまや伝統であり象徴となったダンシングけん玉は圧巻でした。

曲の流れによって、歩きながらみんなが隊形移動する「ウォーキングけん玉」もありましたね!

ご指導いただいている指導員の先生がたに感謝です。


司会進行も全て子ども達が行います。

卒所・退所児童のスピーチや、
入所児童(新1年生たち)のご紹介もしてくれました。

最後に、5年生(今日から6年生)があいさつしてくれたのが、とても心に響いて、涙が出ました。

新1年生に対して、
『明日から、わたしたちは仲間であり、”昼間のきょうだい”です』
わからないことや不安なことがあったら、いつでも聞いてねと言ってくれました。

保育園や幼稚園を卒業したばかりの新1年生たち。
不安や心配もいっぱいあるでしょう。

それでも、”昼間のきょうだい”たちが、学童で迎えてくれます。
また、新たな人へ、新たな年へと大切な場所が引き継がれていきました。

この、エッセンシャルで、とても大切な場所。

ぼくも、子育てをしている親として、卒業しました。

本当に、本当に、ありがとうございました。
感謝してもしきれません。
この記事を書きながら、朝から涙が止まりません。(マズイ(笑))


本当に、本当に、ありがとうございました。



今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。



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