![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82859934/rectangle_large_type_2_8bd60dd8a085742e4fd468dba2caf514.png?width=800)
Photo by
lmk
【小説】彼がちょっと重くて(270字ショートショート)
「最初は幸せだったんだよ」
ようやく真美が重い口を開く。
「うん」
「でも、彼がちょっと重くて。耐えられなくなってきちゃった……嫌いじゃないんだけどね」
「うん」
「今も好きなんだよ。ホントはすごい好きなんだよ」
「うん」
「……彼も私のこと好きだと思うんだけど」
「うん?」
「でも、いったん距離を置きたいかなって」
「……」
「もう今日はイイやって──この唐揚げ」
真美のその言葉に、側で見ていた店員が安堵のため息を漏らす。
「はい、ではここで大食いチャレンジ終了です! 惜しくも唐揚げ50個完食ならず。ルールの通り1万円をお支払いいただきます!」
《終》
最後まで読んでいただきありがとうございます。
(おまけ)
気づいたら唐揚げの話ばかり書いてる気がする……。私は生粋の唐揚げ好きなのか。他にも好きな食べ物いっぱいあるはずなんだけど。
ならいっそ、唐揚げだけをテーマにいくつ書けるかチャレンジしてみようか、なんて。
他の唐揚げのショートショート↓
よし気にいった! あげてもよし! という方はサポートしてくれたら助かります。たいらのやる気がアップして、更新が増えるかもしれません。