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#居酒屋
ショートショート【彼女の話】
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
席に着くなり店員が声をかけてくる。
「あー。ええっと……」
返事ともならない返事を返す。予想外の残業で疲れ切っていた私は、すぐに注文を決めることができなかった。そもそも居酒屋お決まりのこのセリフが私はあまり得意ではない。特に決まって好きなお酒もないし、居酒屋ごとにメニューが違うのだから最初の一杯からゆっくり選ばせてほしいと思ってしまう。
しばらくメニュー
【SS】困った注文 #たいらとショートショート参加作品
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
店員が席に着いたスーツ姿の男女に向かって、問いかける。
2人はメニューを眺めた後、男が店員に向かって、口を開いた。
「水、麦芽などのデンプン源、酵母、ホップなどの香味料といった原料から作られ、主に大麦を発芽させた麦芽を、酵母によりアルコール発酵させて作る製法が一般的である飲み物をお願いします。」
次は女が店員に向かって言葉を紡ぐ。
「リキュールベースの
先にお飲み物お伺いしましょうか?/ご注文はいかがなさいますか? 第903話・7.15
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
居酒屋の店員が注文を取りに来たが、平良は「ち、ちょっと待って、もうすぐ、あ!」途中まで言いかけて突然立ち上がった。視線を入口に向けて手を上げる。「おう、泰ゾウ!俺も今来たところだ」入口から入ってきた泰羅も平良を見つけ「平ちゃん、ごめん、予定していた新幹線1本乗り遅れちゃって、悪かった」と手を頭の後ろに置きながら、平良の席に向かう。
「早速だが、ドリンクを注文