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渋沢栄一に浸る10日間 Vol.3📖「目先のことばかりにこだわらないで」

弊社インソースでは現在、 “偉人の金言” を基にした研修を開発しております。 その開発過程で心に残った偉人の金言を特選し、3月からこちらのnoteで配信しております。

第1周目として取り上げている人物は「渋沢栄一」。全10回ほどの配信を予定しておりますので、是非お楽しみに。

渋沢栄一に浸る10日間 Vol.3 「目先のことばかりにこだわらないで」

「元来人情の通弊(つうへい)として、とかくに功を急ぎ対局を忘れて、
勢い事物に拘泥(こうでい)し、僅(わず)かな成功に満足すると思えば、
さほどでもない失敗に落胆する者が多い」(渋沢栄一『論語と算盤』角川文庫p80)

この言葉は、「もともと人の心に共通する良くないあり方として、ともすれば成果を上げることに性急になり、大きな視点からものを見ることを忘れ、
その結果、目の前のことにこだわり過ぎ、わずかな成功で満足してしまっている(本当はもっと大きなことを目指すべきなのに)。そうかと思えば、大した失敗でないことに落胆してしまうという傾向の人が多い」という意味です。

現代社会でも、短期間で具体的な成果が求められる状況にありますが、その成果を単独のもので評価するのではなく、他にもさまざま影響を及ぼす意義のあることか、そもそも取り組んでいる課題が意義のあることか(正しい行いか)など、目先のことだけではなく、中長期的なこと、本質的なことにチャレンジすることが重要だと改めて教えてくれる言葉です。

忙しい日常の中では、目の前で現在起こっている問題(problem)に、とかく気を取られがちですが、大局的に自分が今なすべきことは何か(issue)を
考える意識付け、じっくり考える時間を設けなければと改めて感じました。――

在宅勤務社員イシハラの感想

日本古代史の研究を14年経験され、現在はインソース メディア事業部の責任者である小林さんが探る、「渋沢栄一に浸る10日間」シリーズ Vol.3 でした。

年度末真っ最中の現在、毎日を慌ただしく過ごされている方も多いのではないでしょうか? かく言うイシハラも、毎日発生する新年度前のイレギュラーな業務を傍らに、気を抜くと「仕事を遂行する」ことがゴールになってしまいそうな3月末です。

忙しければ忙しい程ついつい目先のことばかりを気にしてしまいがちですが、そんな時こそ自分に「この仕事の目的は何か」「最終的にどうなってほしいのか」「もっとプラスに変えられそうな部分はないか」など問いかけ、心に “ゆとり” と “大きな目標” を持てたら、と感じました(早速今日から実践します)。

余談ですが、私は好きな格言や心に刺さった金言などを小さな付箋に書き、普段使用しているノートパソコンに貼っています。

小林さんが綴る本シリーズでは様々な金言に触れることができ、パソコン周りの付箋も、日に日に増えていきそうな今日この頃です……💻

以上、1~3分ほどでさくっと読める「渋沢栄一に浸る10日間」でした。ぜひ、次回もお気軽に覗いてみてください🍵


▼渋沢栄一の金言に学ぶ研修もできました!

「渋沢栄一に浸る10日間」他の回はこちら

📖Vol.1 「争いを恐れるな?」

📖Vol.2 「大きな仕事は細かい仕事の積み上げ」

📖Vol.4 「智恵・情愛・意思」

📖Vol.5 「趣味をもって仕事をする」

📖Vol.6 「完全な成功とは」

📖Vol.7 「目の前の成功や失敗に囚われるな」

📖Vol.8 「親が子に孝行をさせる」

📖Vol.9 「立志の要」

📖Vol.10 「《最終回》溌剌たれ!」

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