渋沢栄一に浸る10日間 Vol.2📖「大きな仕事は細かい仕事の積み上げ」
弊社インソースでは現在、 “偉人の金言” を基にした研修を開発しております。 その開発過程で心に残った偉人の金言を特選し、3月からこちらのnoteで配信しております。
第1周目として取り上げている人物は「渋沢栄一」。全10回ほどの配信を予定しておりますので、是非お楽しみに。
渋沢栄一に浸る10日間 Vol.2 「大きな仕事は細かい仕事の積み上げ」
「およそどんな些細な仕事でも、それは大きな仕事の一小部分で、これを満足にできなければ、遂に結末がつかぬことになる」(渋沢栄一『論語と算盤』角川文庫 p71)
“細かい仕事ができなければ、大きな仕事を成し遂げることができない” というこちらの言葉ですが、この言葉に続けて、
「小事を粗末にするような粗大な人では、所詮大事を成功させることはできない。(中略)
その大きなことは片々(へんぺん)たる小さなことの集積したものであるから、どんな場合をも軽蔑することなく、勤勉に忠実に誠意を籠(こ)めてその一時を完全にし遂げようとしなければならぬ。
秀吉が信長から重用された経験も正にこれであった。草履取の仕事を大切に勤め、一部の兵を托された時は、一部将の任を完全にしていたから、そこに信長が感心して、遂に破格の抜擢を受け、柴田や丹羽と肩を並べる身分になったのである」(『論語と算盤』p71~72)
としています。
つまらない仕事だと思っても、見ている人は見てくれており、粘り強く取り組んで成果を出せば評価される、と信じて仕事をすることが大切だと改めて感じさせてくれる言葉です。
渋沢は一橋家に25歳で仕官をしますが、そのきっかけとなったのが平岡円四郎との出会いでした。
平岡は渋沢と雑談する中で、渋沢の国に対する熱い思いに打たれ、身分を超えた仕官を渋沢に持ち掛けることとなります。――
在宅勤務社員イシハラの感想
日本古代史の研究を14年経験され、現在はインソース メディア事業部の責任者である「小林さん」が探る、「渋沢栄一」の金言と人物像 Vol.2 でした。
昨今ではテレワークが普及し、“メンバーの働いている姿が見えない” もしくは “自分が働いている様子を見てもらいにくい” 仕事環境も増えていますね。
メンバーと離れた場所で細々と仕事をしていると、「自分が毎日調整しているこの仕事、実は大事な作業なんだけど、誰にも気づいてもらえてないのかな……」なんてモチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。
そんな時こそ、今回の渋沢栄一の言葉を思い出し、誠意をもって目の前の仕事に取り組んでいきたいと思います(大きな仕事は細かい仕事の積み上げ、本当にその通りですよね)。
以上、1~3分ほどでさくっと読める本シリーズ。ぜひ、次回もお気軽に覗いてみてください🍵
▼渋沢栄一の金言に学ぶ研修もできました
「渋沢栄一に学ぶ仕事の向き合い方~志を立て、先の見えない時代を突破する(1日間)」
▼「渋沢栄一に浸る10日間」他の回はこちら
📖Vol.1 「争いを恐れるな?」
📖Vol.3 「目先のことばかりにこだわらないで」
📖Vol.4 「智恵・情愛・意思」
📖Vol.5 「趣味をもって仕事をする」
📖Vol.6 「完全な成功とは」
📖Vol.7 「目の前の成功や失敗に囚われるな」
📖Vol.8 「親が子に孝行をさせる」
📖Vol.9 「立志の要」
📖Vol.10 「《最終回》溌剌たれ!」