猪瀬 昌彰(UTW)

探究活動家。教育業界で探究的な学習を推進サポート中(DeNA→トモノカイ)。すべては子…

猪瀬 昌彰(UTW)

探究活動家。教育業界で探究的な学習を推進サポート中(DeNA→トモノカイ)。すべては子どもと世界のために。There is no reason we can't change(UTW)※ここでの発言は個人の見解であり、所属する組織や団体の見解とは一切関係ありません

最近の記事

100日目:「誕生日」とは両親に感謝する日(100日目に40歳になる猪瀬)

いきなり最終回。音沙汰なかったその間、私は一体なにをしていたのかというと人生初の痔を罹患していました!いまもお尻が本当に痛い……あ、久しぶりの更新だと言うのに下な話ですいません。しかも、もう少し続きます(笑)。 昨年秋にエアロバイクを購入してからというもの、毎日のように朝晩あわせて数時間は利用していたのがどうもよくなかったらしい。どのくらいペダルを漕いでいたのかというと、備え付けられている計測器によれば距離にして累計で約1,731km、消費カロリーは25,977kcalだっ

    • 38日目:「言い間違い」とは神様のイタズラ(100日目に40歳になる猪瀬)

      子どもの言い間違いを書き留めるだけに存在するチャットがある。私と妻が聴いた言い間違いを残しておいて後からそのときの様子を共有する。 言い間違いの生まれた状況や具体的なセリフを味わい、その背景にも想いを馳せながら「これは今年一番の面白さ!」、「今月で最高の出来」などと歓談するのが夫婦のコミュニケーションの一つになっていて、さながら言い間違いソムリエだ。 2020年6月から開設したチャットにはこれまでたくさんの言い間違いが投稿された。未投稿でまだ私の手帳にメモされている状態の

      • 37日目:「あのね」とは君の打ち上げ花火(100日目に40歳になる猪瀬)

        我が子には口癖のように使う言葉が3つある。話しかけるときの「あのね」、自分だけ早く起きてしまったときの「もう朝だよ」、困った時の解決策「じゃんけんしよ」だ。 まだあまり言葉も知らないのでもしかするとそれだけに頼っている部分もあると思うが、手間を省くためにテンプレートとなる対応を決めることは大人でもする。だからきっとそれらは彼の中で都合のよい言葉なのだろう。 今日もまた、仕事から帰って玄関で靴を脱いでいると、奥の部屋からドタドタと轟音を奏でながら満面の笑みを浮かべた君がやっ

        • 35日目:「好き」とは世界を変える力(100日目に40歳になる猪瀬)

          ここ数年で、自分が好きなものを素直に好きと発信することの難易度が一段と上がっているのを感じる。自分が発言した内容はどんなものであれ勝手にその人の評判と結びつきやすく、意図せずその発言の責任も増しているようにみえる。 私が好きなものを嫌いという人はいるし、私が嫌いなものを好きという人はもちろんいる。そしてどちらでもよい、そんなことには興味がないという人もいる。好み自体は個人の価値観によるので、自分と異なる意見を持つことには良いも悪いもないものだ。 しかし、SNSなどで気軽に

        100日目:「誕生日」とは両親に感謝する日(100日目に40歳になる猪瀬)

          34日目:「マイケル・ポーター」とは私が泣いた経営戦略本の著者(100日目に40歳になる猪瀬)

          大学で経済学を専攻していたり、社会人になって5年目くらいには遭遇するであろう経営戦略の巨人マイケル・ポーター。 彼の著書である「競争の戦略」と「競争優位の戦略」が経済や経営者に与えた影響は大きく、製造業が主体だった時代に書かれた本であるもののその考え方は応用できるので、経営戦略の古典としていまなお生きている。 我が子が大きくなって一緒に読みたい本を選ぶとしたらこの2冊は必ずノミネートしたい。この本に書かれていることは次の時代に備えるための前提にできると思っているので早いう

          34日目:「マイケル・ポーター」とは私が泣いた経営戦略本の著者(100日目に40歳になる猪瀬)

          33日目:「鼻歌」とは君の心に刺さった音楽(100日目に40歳になる猪瀬)

          君は毎日楽しそうに歌う。軽快なリズムの鼻歌や誰かのモノマネのようなわざとらしい歌声など、いつ覚えたのともわからないそのバリエーションには驚かされる。そして、うろ覚えの歌詞を得意げに口ずさむ姿がとても可愛い。 私もつい嬉しくなって一緒に歌いだしてしまうのだが、君はすぐ手で口を塞ぐ仕草をするので、悲しいことに私は君の熱唱の邪魔にしかなっていないようだ。しかし、私は諦めの悪い男、懲りずに何度も一緒に歌おうとしてしまうのをどうか許して欲しい(笑)。 ① 「鼻歌」 とは(辞典で意味

          33日目:「鼻歌」とは君の心に刺さった音楽(100日目に40歳になる猪瀬)

          31日目:「大晦日」とは家族が揃う時間(100日目に40歳になる猪瀬)

          今年も残すところあと数時間。みなさん、いかがお過ごしだろうか。我が家は家族3人でテーブルを囲み、赤と白の歌番組を横目に今年の出来事をついさっきまで振り返っていた。 今年はほんとコロナ一色だった。春先には我が子が幼稚園に登園する時期がいつになるのかわかっていなかったし、夏にはリモートワークで仕事をする日がいつまで続くのかも想像できなかった。コロナがなかったらきっと考えることもなかった疑問や不安が生まれたのが私にとっての2020年という年だった。 今後も変異したウイルスの広が

          31日目:「大晦日」とは家族が揃う時間(100日目に40歳になる猪瀬)

          29日目:「弱音」とは居心地のよい実家(100日目に40歳になる猪瀬)

          土日祝日の方が平日よりも記事の執筆は捗ると思われがちだが、実は進みにくい。家族サービスに気持ちと時間を充てているので、まとまって思考を整理する時間を持つことができるのは22時を過ぎてからになる。普段仕事で同じ時間を過ごすことができない分、子どもと一緒に過ごしたくなってしまうのだ。 二時間でどこまで綴ることができるのか時間との勝負だというのに、体力も尽き果て今すぐ布団に潜り込みたくなることもある。眠い目をこすりながら綴る日もあった。そのたびに、今しかできないことだと自分に言い

          29日目:「弱音」とは居心地のよい実家(100日目に40歳になる猪瀬)

          28日目:「ドイツ語」とは中二病アクセラレーター(100日目に40歳になる猪瀬)

          40歳になったら英語を学び始めると30歳になったときから決めていた。なので来年からは少しずつ英語での発信もしていくつもりで、まずは手始めにInstagramの投稿から変えていこうと密かにたくらんでいる。 英語にはない日本語の魅力を一つあげるとしたら、それは漢字とひらがなとカタカナという3つの表現方法の組合せによる見た目のカッコよさだ。 例えば、創り込まれた世界観が大好きな小説に「境界線上のホライゾン」という作品がある。このタイトルは漢字、ひらがな、カタカナの順で並ぶ。

          28日目:「ドイツ語」とは中二病アクセラレーター(100日目に40歳になる猪瀬)

          27日目:「水頭症」とは我が子との絆(100日目に40歳になる猪瀬)

          水頭症という言葉をご存知だろうか。脳脊髄液の循環がうまくいかずに大きくなった脳室が、頭蓋骨の内面に大脳を押しつけてしまうことで脳の障害を引き起こす病態だ。 そう聞いてもピンと来ない人が多いだろう、私もそうだった。馴染みのない言葉が並び、自分で調べなければわからなかったことばかり。普段の生活ではなかなか縁のない言葉だ。 我が子は水頭症だった。だからこそ調べて、悩んで、考えて、そして受け入れた。今回はそんな水頭症についてだ。 兆候に気づいたのは彼が生後4ヶ月目のころ、頭囲の

          27日目:「水頭症」とは我が子との絆(100日目に40歳になる猪瀬)

          26日目:「年賀状」とは一人ひとりを想うひととき(100日目に40歳になる猪瀬)

          小学生のころ、年賀状を書くのは嫌いだった。面倒くさいからだ。送る相手はいつも学校で会える仲間ばかり、口で伝えられる相手にわざわざ手紙に文字をしたためる理由がわからなかった。 そこで当時の私は年賀状を書くにあたり定型文を考案した。大したものではなかったが、我ながら凄く良い方法を思いついたと得意げに自由帳にメモしたのを覚えている。だいたいこんな感じだった。 A. 冒頭(あけましておめでとう/謹賀新年) B. 挨拶(昨年はおせわになりました/今年もよろしくおねがいします) C.

          26日目:「年賀状」とは一人ひとりを想うひととき(100日目に40歳になる猪瀬)

          24日目:「サンタクロース」とは出口戦略がすべて(100日目に40歳になる猪瀬)

          ※この記事はサンタクロース(以下、サンタ)の存在に関するネタバレを含みます クリスマスの季節がやって来た。といっても、クリスマスを祝う理由をいまだにわかっていないので、私は花見のような季節を愉しむイベントくらいの感覚だ。 恋人たちはよくこの日に愛を語らい確かめ合うというが、親になってからはそんな流暢なことも言っていられなくなった。どこの誰がいつから始めたのかもわからない高難度イベント「サンタクエスト」が始まるからだ。 寝ている時にそっとプレゼントを置いたり、変装してプレ

          24日目:「サンタクロース」とは出口戦略がすべて(100日目に40歳になる猪瀬)

          23日目:「音楽」とは聴く魔剤(100日目に40歳になる猪瀬)

          好きな音楽のジャンルを聞かれると返答にとても悩む。たくさんのヒロインに囲まれた主人公が本命を決められない気持ちがこのときばかりはよく分かる。都合がよすぎると自覚しつつもどれも好きで絞れないのだ。 そんなときは、最近よく聴いている音楽を答えるようにしているものの、私のことを理解しようと努めてこの質問をしてくれたときには、どうも私が答えをはぐらかしてしまったかのようで気まずさが漂う。好きが溢れて申し訳ない! 音楽はジャンル関係なくすべて好きだ。音楽の良し悪しを私は量ることがで

          23日目:「音楽」とは聴く魔剤(100日目に40歳になる猪瀬)

          20日目:「方言」とはふるさとスイッチ(100日目に40歳になる猪瀬)

          書斎で本を読んでいるとリビングがやけに賑やかだった。なんだろうと覗きに行ってみると、テレビでは年に一度の漫才の祭典が繰り広げられていて、それを見ていた妻が珍しく大きな笑い声を上げててばたきをしているところだった。 さて、早速だがここで違和感を覚えた人は何人いるだろう。特になにも感じなかった人はきっと私と同じ栃木県の出身か近隣の県の出身のはずだ。同郷のよしみでこれからもどうぞよろしく! なぜわかったのかというと、私が生まれながらにしてなんでも見通せるの超能力者でも、悪いコン

          20日目:「方言」とはふるさとスイッチ(100日目に40歳になる猪瀬)

          19日目:「爪」とは自分を褒めるきっかけ(100日目に40歳になる猪瀬)

          どんな人の爪の垢があったら煎じて飲みたいだろう。 いやこれはものの例えであるので本当に爪の垢が飲みたいわけではない。そういう趣味は持っていないので、言うまでもなくどんな人の力にあやかりたいかという話だ。 私の場合、関心が飛び散りすぎていてあやかりたい人が多すぎる。仕事、家族、介護、趣味、これらのことをすべて抱えているのが私なので、そもそも爪の垢を煎じるための器がたりない気がする。 あえて器が一つしかないと言われたらどうだろう。一つの力で解決できることは限られている。しば

          19日目:「爪」とは自分を褒めるきっかけ(100日目に40歳になる猪瀬)

          18日目:「食事」とは四季を味わうこと(100日目に40歳になる猪瀬)

          一日3回、毎日あたりまえのように食事をしている。いつからそうしているのかわからないくらい習慣になっている。 では、なんのために食事をするのだろうか。 私はものごとの意義についてふと考えるときがある。そして、思考の淵から掘り出した意義はずっと固定概念として定まるのではなく、年齢の経過とともに見直しが入り再構築されてきた。 その意義が書き換えられる瞬間、新しい発見に心の底から喜びが溢れてくる。そしてそれがとても面白いと感じる。 もしかすると自分の意義を壊す楽しさを味わうた

          18日目:「食事」とは四季を味わうこと(100日目に40歳になる猪瀬)