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稲本稲三
2020年12月29日 22:44
朝の学校。涼しい風が吹いた快適な教室に、誰よりも早く入った。誰もいないせいか、教室のすべての窓を開けると、吹き抜ける風が気持ちよかった。スカートがめくれても気にしなくていい。一応、中にスパッツを履いているので心配はないが、大胆にスカートがめくれているのは恥ずかしい。さらに言えば、大きく両手を広げていることも恥ずかしいことだ。しかし、こんな快適空間でこれをやらずにはいられない。「おい、どうし
2019年12月31日 01:49
あっという間に、君に傷ついた。君は僕に興味がなさそうだどこかに僕を思う姿を探してるけど、全然見つからないよ君が同じ改札をくぐらなかったのは、僕への餞別だったかな僕は電車に揺られ揺られて、その意味を想像したんだ。僕のこさえた飛行機に、君は乗車拒否をする。僕は君の人力車を動かす気にもなれなかった。君に会いたいな。君には会えないな。あの時言えなかったけど、君は僕を好きになれないだろう
2019年12月27日 18:20
「ドアが閉まります。ご注意ください」ホームから彼を見つめる彼女。彼はスマホの画面とにらめっこ。電車が進む。距離が離れる。彼女は目で追う彼の瞳。僕は右手の荷物を落とす。気づいた彼は視線を向ける。窓の外にいる彼女と目が合い、彼は咄嗟に手を振った。彼女は笑顔で右手を上げた。僕はおせっかいだったかな。
2019年12月5日 17:24
どうか、どうか。僕の答えが正解でありますように。いつか、いつか。誰かを幸せにする答えでありますように。毎日が雪みたいだ。毎日が夜みたいだ。眩しい光が見えてくる前兆のようだ。毎日頑張っていた。毎日泣き止んでいた。あなたを守るためにそこで息をひそめた。愛の切れ目には、小さな幸が起こるんでしょう?何も見えないが、ひたすら陸が続くんでしょう?かけがえのないあなたの情熱を、世界中が冷まし