巡礼3日目 toパンプローナ(20.4㎞)+α エリザベスと一緒
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パンプローナで宿無し、さっそくタクシーに乗る
あさから靴がキツい、疲れでだいぶ足がむくんでいるのを感じる。マメ防止にワセリンを塗っていても、むくみ自体はどうしようもないもんなー。足裏のマッサージもしていたんだけど。
まだ山の延長?というムード、緑の中に時折あらわれる水辺がきれいで、気持ちがスッとする。私は断然海が好きだけど、山が好きな人たちはこういうのが好きなのかもな、と思う。途中、牛とか馬の食事になるだろうドデカい干し草に、そこの暮らしを見るようで感動する。
カミーノの道中にはポツリポツリ水道があって、誰でも自由に水を飲めるのがありがたい・・・のだけど。まいにち大量に汗をかいて普通の水を受け付けない感じだったので、歩きはじめてすぐ、開いていた商店でオレンジジュースを買った。重いの覚悟で1L。手に持ったジュースでストックが使いづらくて、しばらく試行錯誤しながら歩く。
だいぶ体感温度があがってきたけど、いま何時だろう?そろそろやすみたいな・・・休憩しようにもカフェやバーは混んでいて、そこへ割り込む勇気がないし(ほとんどの場合相席)、円安の進む中でまだ先も長いし!と、かるく3時間は歩き通し。きのうからずっとそんな感じで、ベンチや階段?を見つけた時=休憩タイムだった。疲労回復はもちろん、浮腫&マメ防止のためにも、できるだけこまめにやすんで裸足になったほうがよいらしいのだけど。
このところスペインは異例の猛暑らしい。連日、9時ごろになると「ふー暑い!」、10時を過ぎるころには言葉も出なくなって歩くペースが落ちた。この日も、「雨が降る」という前予報がはずれてとにかく暑かったな。強烈な陽射しの中をゼエゼエいって歩きながら、昨晩のディナーでオランダ人の二人が「明日はポンチョだ!」と、「ポンチョ」をやたら楽し気に繰り返していたのを思い出す。
結局、6時出発もむなしくパンプローナ着15時前になってしまった。大きな街の中をうろついてようやくアルベルゲを発見したのに、街中のアルベルゲが満室とのこと。「ウソでしょ?!」という心の叫び丸出しの様子に、受付の男性が気の毒そうにひとこと、「i hope you have a good luck・・・」。クタクタの身体にその状況を受け入れることができなくて、呆然とする。
だけど無いものは無いんだし、仕方ない。気を取り直して「ホステルやペンション泊もやむを得ないな」といくつかあたってみた・・・けれど、やっぱり満室。街中が異様に混んでるし、宿を見つけられる感じがしない、どうしよう!(後日人に聞いた話、この日のパンプローナは5つくらいのお祭りが開催されていたとのこと)
そのあといろいろな偶然の重なり、もろもろの経緯があって、同じく宿無しのエリザベス(初対面・定年間近とのこと)と二人、先の街のアルベルゲに泊まれることに。タクシーで行くしかないらしく、いくらするんだとヒヤヒヤしながら乗り込む。途中、エリザベスが「タクシーの運転手さんが客層に“ガールズ”って入力してる、私たちガールズだって!」というんで、ふたりでよろこんだ。
タクシーの中、疲れた身体が「もう歩かなくていいんだ」という安心感に浸っているのを感じる。「本当はあしたここを歩くはずだったんだよなー」過ぎてゆく道々を眺めていたら、あしたの目的地になるはずだったプエンテラレイナまで、ものの2、30分で到着。できることなら全区間歩きたいという思いもあったから複雑な気持ちになったけれど、足の裏マメだらけのエリザベスが「とにかく私は無事ここについてうれしい。」と言ってて、それもそうだ、シャワー浴びれるし、ベッドで寝れるし、と納得する。マメこそないけれど、私もこれ以上歩けないもんね。初対面の二人で同じ個室に泊まる、不思議な一日。
チェックイン後、いつも通りシャワーと洗濯(手洗い)を済ませて、宿の夜ご飯を待ちながら庭でぼんやり。あたりに何もなくてそこで食べる以外なさそうだったので、またもペレグリーノメヌー。この日はドイツの人が多かったな、そして父息子で巡礼中の韓国の二人、エリザベス(オーストリア)、私。いったいいつになったら自炊できるんだ・・・
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