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拝啓 限りなく遠い弟へ
小川洋子さんの「シュガータイム」という小説に、主人公が家に弟を招待してお食事会を開くエピソードがある。
2人は特別何かを語り合うわけではないが、言葉を介さずとも姉弟の間には確かな絆があることが伝わってくる、穏やかで優しい話。
兄弟ってつくづく不思議な関係だと思う。
友情でもなければ恋でもないし、愛情と呼ぶほど大層なものでもないような気がする。ただ一緒に育ち、それぞれ大人になっていくだけ。
私は
スーパー・スーパーマーケット
仕事帰りに、駅前のスーパーマーケットに寄って帰る。
毎週水曜日は野菜が安い。金曜日は鶏胸肉が安い。不定期で辻利の抹茶アイスが驚くほど値下げされるので、冷凍コーナーも欠かさずチェックする。最近ようやくパターンが身についてきた。
レジに並んでいる間、左右の棚に陳列された商品に目が眩む。
やっぱり袋のじゃがいも買えばよかったかなと後悔する。
一番空いているレジに並んだはずが、あとから隣の列に並んだ人に
私はサンタさんになれない
気づいたら12月下旬になっていた。どうりで街中からシャンシャンシャンシャンした洋楽が聴こえてくるわけだ。
「えっ明日クリスマス!?」
と、さもクリスマスなんて興味ないですよ風に振る舞うのが恒例だったが、実は毎年め〜〜〜っちゃワクワクしている。なんなら、12月に入った瞬間から頭のどこかで鈴の音が鳴っている気すらする。12月前半は𝓜𝓮𝓻𝓻𝔂 𝓒𝓱𝓻𝓲𝓼𝓽𝓶𝓪𝓼 🎄🎅�
古本市の神を探しに|京都旅行記
月曜日の朝8時、最低限の荷物しか入れていない身軽なスーツケースを片手に、新幹線に乗車。行き先は京都。
新幹線の座席は、人を寛がせる気を全く感じさせないほど直角である。私は後ろの人に「タオシテモイイデスカ……?」と声をかけることができないタイプの人間なので、直角のまま2時間を過ごした。日常でこういう小さな損ばかりしている。
Googleマップで位置情報を見ながら「新幹線速すぎワロタw」と