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Vol19 田舎の「空き家情報」は何処にあるの??

田舎移住で「空き家」の購入を考えているが、情報の収集が解らない人も多くいます。そこで情報の収集方法や購入の仕方について書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 空き家の売却手段


2023年法改正により、将来「特定空き家」になる可能性のある空き家を「管理不全空き家」と規定し、「特定空き家」と同様に「固定資産税の住宅用地特例」が受けられなくなりました。
このことで、所有者は「今後も空き家の活用が無いのならば、税金が上がる前に売却しよう」と考えるでしょう。

では、空き家の売却にはどのような手段があるでしょうか?

①  古家付き土地物件としてそのまま売却
②  解体して更地として売却
③  不動産会社に買取を依頼する

空き家の売却方法は大きく分けると上記の3パターンがありますが、すべては空き家の状態によります。
建物の状態がそれほど悪くなければ、リフォームやリノベーションを考えている人に売却できるでしょう。

しかし、ボロボロな状態の空き家になると、解体して更地にした方が売りやすくなります。
また状態が良い空き家であれば、不動産会社に直接買取を依頼するのが一番手っ取り早いかもしれません。


2⃣ 売却が難しい物件が多い


「管理不全空き家」に指定されるような物件は、売却が難しい物件が多くなります。
こうした物件は、不動産会社が取り扱いを避けます。
また、解体には高額な費用が掛かることから、よほど立地条件が良くない限り、解体して更地での売却はありません。
更地にすることで売却できる保証があれば別ですが。

すると、古い建物と土地をあわせて売却をすることになります。

その場合、手段としては次の3通りになります。
① 地域の不動産会社に媒介依頼
② 個人売却
③ 自治体が運営する「空き家バンク」に登録
④ SNSサイトに掲載依頼をする

3⃣ 空き家の情報収集は難しい

まず、地域の不動産会社からの情報収集を考えてみます。
知らない土地で、その地域に根付く不動産会社を検索するのは簡単ではありません。
また、その不動産会社がどれぐらいの規模の会社で、どれだけ地元に根付いているかなどは判断ができません。

こうした不動産会社も、地域の人を対象としていることが多く、遠方からの移住者を対象にしていません。
そのため、不動産会社とコンタクトを取っても、期待するサービスが受けられない可能性があります。
とくに、土地勘のない地域で、空き家を内覧するのは容易でありません。

次に、個人売却の物件の情報収集を考えてみます。
これは、考えることもなく情報を収集することは困難です。
個人が建てた売り看板を、ネットで探し当てることなど出来ないでしょうから。
希望する移住先に足を運び、町を散策する中で偶然に見つけることしか方法はありません。
最近では、ジモティなどに登録している物件もありますが、コンタクトを取るのはためらいますよね。

次に、空き家バンクからの情報収集を考えてみます。
こちらは、自治体が運営するということで安心感はあります。
連絡も取りやすいでしょう。
しかし、「空き家バンク」は自治体によって温度差がかなりあります。
また、登録物件数も大きく異なります。

最後に、SNSサイトからの情報収集を考えてみます。
こちらは、サイトの運営会社に掲載の依頼が必要です。
空き家の所有者は高齢者が多いことから、個人で掲載の依頼をかける人は少ないでしょう。                           また、売買手段や媒介手数料など不透明なことも多く、ためらいがちになります。
SNSサイトへの情報提供者が個人ではなく、自治体や不動産業者の場合は、少し安心かもしれません。

結局、田舎移住で空き家の情報収集は容易でないことになります。
ただし、空き家はこれからも急激に増加をしていきます。
情報もこれから増えてくるでしょうから、根気よく探すことが大切ですね。

4⃣ TOPの画像

最後に、私のおススメ移住地をご紹介します。

兵庫県南あわじ市
淡路島も最南端。徳島県の鳴門市と鳴門海峡をはさんで位置するのが南あわじ市です。
鳴門海峡には日本一の渦潮が有名です。
橋の上にはガラス張り通路があり、足元から見る渦潮は迫力満点です。
この南あわじ市は神戸や大阪にも四国にもアクセスが良いのが最高です。
フェリーで大阪に渡ることもできます。
そして、この町の名物は鯛料理。
鯛めしは私のお気に入りです。
関西圏からのプチ移住先としては最高ですね。

最後まで読んでいただき、有難うございました。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。