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No18 京都へGo!移住の心得

「京の都」といえば、誰もが憧れる土地です。歴史とロマンあふれる京都ですが、実は移住をしたが馴染めない人も多いです。そこで、今日と移住の心得を書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談経験から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 京都には移住をしたけれど

昔、朝廷が存在した京都には、歴史的な建造物も多く、清水寺や金閣寺などおよそ1500もの寺があります。
伝統的な文化が身近にある京都は、その昔から、日本人の憧れの場所と言えます。

その京都に憧れて、たくさんの人が移住する一方で、京都での暮らしに疲れてしまう人もいます。
どうして京都の生活に馴染めない人がいるのでしょうか。

2⃣ 京都に移住して失敗した理由とは



1.古い慣習に馴染めず失敗

碁盤の目に整備された京都の町ですが、その碁盤の目から外れると「京都人とは認められない」と、話す人が少なくありません。

例えば、京都の有名な行事に「大文字焼き」があります。観光客は「大文字焼き」と呼びますが、京都人は「五山の送り火」と呼びます。

些細なことではありますが、「大文字焼き」と呼んでしまっただけで、仲間はずれにされるとも聞きます。

また、京都の町を散歩すると、古民家の並ぶ風景に出くわします。近年は、こうした古民家のリノベーションに憧れて、京都に移住を考える人も少なくありません。

しかし、古民家を再生したお店は無数にあり、今では珍しくもありません。まして、古民家を購入して商売を始めても、排他的な京都の町で、よそものが商売で成功するのは簡単ではないのです。

残念ですが、こうした京都の慣習に馴染めずに、移住を失敗する人がたくさんいます。

2.盆地の気候に馴染めずに失敗

京都の夏はとにかく暑く、年間の真夏日(最高気温が30℃以上の日)は2ヶ月近くあります。

ちなみに、真夏日の多い都道府県といえば、沖縄県・鹿児島県そして京都になります。つまり日本で最も暑い県の一つなのです。

この京都の暑さの原因は、四方を山に囲まれた、盆地の地形にあります。
京都では、風が入り込まずに太陽に熱せられた空気が町に滞留するためです。

その一方で、盆地の地形は冬を一段と寒くします。
風が吹かずに冷気が地上付近に溜まるためです。
このように、夏暑く、冬寒い盆地の地形に馴染めずに、移住を失敗する人がいます。

3.道路事情に馴染めずに失敗

京都の町は碁盤の目になっていることは知ってのとおりです。この碁盤の目になっている道路は、とても便利に思えますが、「走りづらい」と感じる人もたくさんいます。

移住をした最初は、方向が解らなくなり、道に迷うこともあるでしょう。

また、古い町並みの京都は、道幅も狭く、見通しが悪いところがたくさんあります。交差点も多く、車と自転車等との出会い頭の事故も増えていると聞きます。

ちなみに、京都で運転をするのならば、特有の呼び方も知っておく必要があります。
京都では方向に対して、北へ進むときは「上ル」、南へ進むときは「下ル」と話します。
日常会話に出てくるのでチェックが必要です。
一方で、東西は南北ほど多用されませんが、「西入ル」「東入ル」という表現もあります。

そして、世界でも有数の観光地の京都は、交通渋滞が頻繁に発生し、桜の春と紅葉の秋には渋滞がとくにひどくなります。

3⃣ 京都への移住を成功させるには



郷に入れば郷に従う
移住の前に生活環境を良く考える
です。

「郷に入れば郷に従う」の気持ちがとても大切です
歴史ある京都には古い慣習がたくさん残っていることは、承知の上で移住をするのですから。
京都への移住を成功させるには、その慣習を理解し受け入れるしかありません。

例えば、京都の人は、祇園祭からお地蔵さんを祭る「地蔵盆」まで、伝統の行事にはとても熱心です。
また、伝統の行事は祭りだけでなく、「町内会運動会」を実施する地域も、たくさん残されています。

とにかく、前向きに地域に溶け込む努力が必要と言えます。

4⃣ 京言葉で馴染み度をチェック

京都人の有名な話し言葉に、「おおきに」があります。
この「おおきに」には、「ありがとう」と「もういりません」の2つの意味が存在します。

そこで、この「おおきに」の意味を、話の中で聞き分けられるようになると、京都に馴染めたといえるでしょう。
京都へ移住をするならば、この「おおきに」が成功の目安にしてみてください。

他にも、「一見様お断り」は有名ですが、「ぶぶ漬け」は聞いたことがないかもしれません。

「ぶぶ漬け」の「ぶぶ」はお茶の意味になります。訪問先からお茶漬けを出されたら、「もう、そろそろ帰りなさい」という意味なのです。

これも、長居するお客様を傷つけずにお帰りいただくための、京都人ならではの優しい対応になります。

一昔前、「京都嫌い」という本が話題になりました。
京都人は「表面では笑顔でも、腹の中では何を考えているかわからない」と、言われています。
京都人を「怖い」というイメージを持つ人もいますが、京都へ移住をするのならば、その京都人の気質を「おもしろい」と思うことが大切です。

5⃣ TOPの画像

私のおススメ移住地をご紹介

京都府嵯峨嵐山の渡月橋
観光地として有名な嵯峨嵐山ですが、町家風民家や茅葺きの農家風民家が美しい自然を背景に立ち並んでいます。
とくに、桂川にかかる渡月橋周辺では、春は一面の桜でピンクに染まり、夏はさわやかな新緑をまとい、秋は赤や黄など紅葉の複雑な色彩で彩られ、冬は美しく雪化粧と四季折々が楽しめます。
実は、この嵐山の魅力は他にもあります。それは嵐山の参道と、竹林の小径です。
どちらも日々の散歩が楽しくなることは間違いなし。散歩の後には、お茶屋で甘味なんて最高ですね。

最後まで読んでいただき有難うございます。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。