飯原美保

韓国・米国・オーストラリアに留学し、国際協力の道に。東南アジアとアフリカの10カ国以上…

飯原美保

韓国・米国・オーストラリアに留学し、国際協力の道に。東南アジアとアフリカの10カ国以上に赴任し、2011年に香川にUターン。「香川で働き、香川で暮らす」をテーマに総合求人サイト『しごとマルシェ』(https://4510marche.jp/sp/)を運営。香川の活性化を目指す。

最近の記事

子ども達だけの居場所ではなく・・・。

2月末に、学童に入れないという通知があった後、同じような悩みを抱える親御さんも少なくないので、地区のコミュニティセンター(コミセン)で学童のような居場所作りができるのでは?という一つの可能性が出てきた! そして、地区の会長とコミセンのセンター長、民生委員の方々が集まって下さり、放課後と長期休み中にコミセンを使えないか?という話し合いをした。地区の方々はとても前向きに意見をして下さり、実現に向けて動こうということに!とても温かい姿勢に涙が出そうになった(>人<;) また、地

    • 便利な生活を敢えて止めていきたい

      様々なメディアで無気力な若者が増えているというということを見聞きする。子どもも同様で、不登校の子ども達も増える中、この背景には一体何があるんだろう・・・と考えてしまう。でも、最近、もしかして・・と思うことが。 それは、経済発展に伴い、生活が便利になり、その便利さがもしかすると無気力を生み出しているのでは?ということ。というのも、便利なツールに頼ることによって、人間が本来持ち備えていた能力を使う必要が無くなるから。自分の身体を使って物事を行うという機会が少なくなればなるほど、

      • 学童に落ちたことで・・

        昨日、学童に息子を迎えに行くと、学童の先生から大事な話があるとのこと。聞いてみると、来年度から学童に入れないとの話だった・・。 息子は学童での時間をかなり楽しんでいるので、学童に行けなくなるのは辛いだろうし、9歳(小学3年生)で家で一人留守番というのは心配・・。でも、4月以降は放課後の受け入れ先が無くなるので、どうするのか来月末までに決めなければ・・という事態に。 そして、学校近くの学童を調べたものの、申し込みは終了との記載。通常、10月や11月に申込を締め切るので、今の

        • 雨の日のできごと

          今朝、雨が結構降る中、息子の登校に付き添っていると、「こんなに雨が降っているんやったら車で行きたかった!!」と息子がプンプン怒り出した(・_・; 「もう帰る!!!」と怒っている息子をなだめながら歩いていると、息子と仲良しの旗振りのおばちゃんがこちらまで歩いてきてくれた。そして、息子にハグしながら「おばちゃんは嬉しいで!何でだか分かる?それは、雨の日なのに歩いて行ってるからやで!」と笑顔で見送ってくれた。 すると、息子は涙を流しながらおばちゃんに何度も手を振って歩いて行った

        子ども達だけの居場所ではなく・・・。

          「アフリカの水を飲んだ人は必ずアフリカに戻る」という言葉から

          先日、ふと、香川に戻ってからもう10年以上が経つんだ・・と思いました。高校の時は、ここ(四国)から出たくて出たくて仕方がなくって県外の大学に行き、県外に出たら、今度は日本を出たくてうずうずして、結局15年以上も海外で生活していた私・・。一番遠くはアフリカまで行ってました! そして、日本から遠く遠く離れたガーナの地で、なるほどと思う言葉に出合いました。それは、「アフリカの水を飲んだ人は必ずアフリカに戻る」という言葉。アフリカの魅力を理解したなら、アフリカを離れられなくなるとい

          「アフリカの水を飲んだ人は必ずアフリカに戻る」という言葉から

          「春よ、来い!」を聞きながら思い出したこと

          ポッドキャストを聴いていると、「春よ、来い!」が流れてきた。懐かしい・・と思いながら聞いていると、ふと、京都の大学に進学した当時のことを思い出した。 香川から京都の大学には通うことができないので、初めての一人暮らし。母は兄弟の世話をする必要があり、父が京都まで連れて行ってくれた。一人暮らしがスタートする場所は、女子大生だけが暮らしている一軒家の下宿先。不動産探しが遅くなってしまって、マンションもアパートも高級物件か学生寮のようなものしか空きがなく、大学から遠い京都駅近くで見

          「春よ、来い!」を聞きながら思い出したこと

          ネパールで遭った交通事故を通して見えたもの・・・

          20年程前に、ネパールにプロジェクトコーディネーターとして赴任した時の話です。ずっと忘れられないできごとなので、文章に残して置きたいと思い、書いてみました。 私は、岡山県を拠点に医療保健のプロジェクトを開発途上国で行っているアムダという非営利活動法人で働いていました。そのアムダがネパールで病院の運営に携わっていて、タライ平野が広がる南西部にあるブトワール市と南東部にあるダマック市の2つのエリアに分かれていました。 その2つのエリアは車で7時間以上掛かるので、運転手さん付き

          ネパールで遭った交通事故を通して見えたもの・・・

          この街が好きな理由

          朝、渡り鳥が飛んで行った空を見上げながら「そらはひろい〜な〜、おおきいなあ〜♫」と思わず口ずさんでいたら、息子が「ママ、それ海やで!」とのツッコミが(^◇^;) でも、ゴジラのように白い息を吐きながらも、朝空を見上げながら息子に付き添ってウォーキングをしているといろんな発見があって楽しい♪ そして、数日前、息子と登校していると、水曜と木曜に見守りで立っているおばちゃんが寄ってきて、「先週はどしたん?体壊しとったん?車で行ったん?おばちゃん、会えんかったから寂しかったんやで

          この街が好きな理由

          韓国での留学時代に学んだ大事なこと「表と裏を作らない」

          大学時代に3年間留学していた韓国で、最初に感じたカルチャーショックは、率直に自分の意見を言うということだった。初対面でも、嫌なこと嫌だと、嫌いなものは嫌いだと言ってくる人が多く、「この発言をしたら相手はどう思うかということは考えないのかな・・・」と思った。でも、韓国での生活が長くなるにつれて、率直に、そして、正直に意見を言ってくれる方が、その人の考えが分かりやすいので楽だなあと感じるようになった。 そして、韓国人からは「日本人には表と裏がある!」と言われることが多かった。そ

          韓国での留学時代に学んだ大事なこと「表と裏を作らない」

          韓国での留学時代に学んだ大事なこと「豆ひとつぶでも分けて食べる」

          私は大学時代、韓国に3年間留学していた。最初の1年間は語学留学で全く韓国語ができないゼロからのスタート。そして、次の1年間はソウルにある延世大学に交換留学で、そして、最後の1年間は延世大学の大学院進学で。今から考えても、ものすごく濃ゆーい3年間で、いっぱい笑って、時には泣いて(泣き笑い?)、ほぼ毎日お酒飲んで、本当に数多くの思い出ができた国だった。その後、私はいろんな国々で仕事のために暮らすことになるけれど、韓国程思い出ができた国は無かった。毎日が充実していた。 そして、今

          韓国での留学時代に学んだ大事なこと「豆ひとつぶでも分けて食べる」

          この街が好きだ!と実感した風景

          昨日、国際交流員として働いている上海出身の女性が転職活動のために高松に来たので、屋島に一緒に行くことにした。ある夏の日に初めて屋島から見た夜景を目にした時、とても感動したことを思い出したから。 1年以上ぶりに屋島に行くと、「やしまーる」という全面ガラス張りの建物ができていて、とっても素敵な空間が広がっていた。SNSや地元メディアなどで目にしていて、行ってみたいと思っていたけど、夜遅くまで中に入れるようになっていて、暗くなってからのライトアップされた風景がさらにステキだった。

          この街が好きだ!と実感した風景

          同質性が強い日本だと思っていたけど、風土は多様性に満ちていることを知った旅

          高松から数時間の所に位置する四国カルスト四国カルストという名前は聞いたことがあったけど、特に興味は無かった。でも、夫が、標高1,300メートル以上の所に「星ふるヴィレッジtengu」というホテルがあって、そこから見える星は格別らしいから行こう!というので、先週末行ってみることに。標高1300メートルって、すごく遠い場所なのでは・・と思っていたけど、高速を使うと3時間程度で着き、意外と近かった。 そして、四国山脈を360度に広がっている風景を目にし、こんな場所が四国にあったん

          同質性が強い日本だと思っていたけど、風土は多様性に満ちていることを知った旅

          運河が多いオランダ政府の取組から感じたこと

          講演資料作成のために過去の写真を探していたら、10年以上も前にストップオーバーで滞在したアムステルダムの写真が出てきた。至る所に運河があり、街並みと運河がとても美しい街だった。でも、運河にはリスクもあり、かつては子どもが河で溺れて死に至ることが多かったのだそう。 そこで、その解決策として取られたのが、子ども達が服を着たまま泳げる教育の実施なのだそう。誤って河に落ちても、自力で泳ぐことができれば、自分の命を守れるから。運河に子どもを近づけないようにするのではなく、運河に置いた

          運河が多いオランダ政府の取組から感じたこと

          息子がコロナに感染して一番怖かったこと・・

          家族全員でコロナにかかり、自宅療養中です。アップしようか迷ったのですが、息子が感染した際の出来事については、他の親御さんも経験しうることなので、参考になれば・・と思い、投稿することにします。 **** 夜中に息子がうなり声をあげていることに気づき、熱を測ると、39.1度。学級閉鎖をしていたので、コロナの可能性が高いと思い、県の健康相談コールセンターに電話した。 現在、コロナ感染者が増えているので、高松市内の病院で対応できない可能性があるので、坂出市もしくはさぬき市の病院を

          息子がコロナに感染して一番怖かったこと・・

          心に残った本(第二弾)

          この本を読んでみようと思ったのは、著者である医師の方が香川県出身だったから。また、第一線で在宅医療に携われている医師が書かれた本に興味があったから。 読み進めていくと、同調圧力に屈せずに、人の命を守るために正しいと思うことを地道に続けている著者には、心から感銘を受けた。 また、この本を読み、以下について新たに知った。 *現行では、新型コロナに感染していれば、他の疾患が主な死因でも重症者や死者数に計上される。 *ワクチン接種後に死亡した人全て「因果関係なし」「不明」だと厚労

          心に残った本(第二弾)

          コロナ禍で心に響いた本

          この2年半以上にも続くコロナ禍で、目に見えないウイルスに対する恐怖心をずっと抱えながら毎日を送ってきたように思う。そんな中で偶然目にした「人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか」という本のタイトルが心に刺さり買って読んでみた。 著者は、在宅医療やプライマリヘルスケアなどに携われており、「この2年間のコロナ対策で経済は落ち込み、学校は休校・リモートになり、高齢者は施設に閉じ込められた。その結果、2020年の自殺数は激増し、小中高生の自殺は過去最高になった。果たして我々医療従事

          コロナ禍で心に響いた本