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韓国での留学時代に学んだ大事なこと「豆ひとつぶでも分けて食べる」

私は大学時代、韓国に3年間留学していた。最初の1年間は語学留学で全く韓国語ができないゼロからのスタート。そして、次の1年間はソウルにある延世大学に交換留学で、そして、最後の1年間は延世大学の大学院進学で。今から考えても、ものすごく濃ゆーい3年間で、いっぱい笑って、時には泣いて(泣き笑い?)、ほぼ毎日お酒飲んで、本当に数多くの思い出ができた国だった。その後、私はいろんな国々で仕事のために暮らすことになるけれど、韓国程思い出ができた国は無かった。毎日が充実していた。

そして、今もずっと心に留めている大事なこともこの3年間で教わった。ニュースやウェブメディア、韓国ドラマなどではひょっとして見えてこないかも・・と思う韓国での学びを少しずつお伝えしたい。

南大門市場で売られていた鮮魚
友人たちとよく食べたサンギョプサル☆彡

■「豆ひとつでも分けて食べる」ということわざ
韓国人は、食べ物を人と分けることをとても大事にしていると日々感じた。誰かが缶ジュースを飲もう!と言うと言い出しっぺが全員分のジュースを買うし、お昼を食べに行ったり、飲みに行く時も割り勘ではなく、1人が払うのが普通だった。そして、その時払わなかったら次の機会に払うという感じで、きっちり自分が食べた分だけ支払うという習慣は無かった。

そして、時々驚くようなことに出くわすこともあった。ある日、ソウルから大田行きの高速バスに乗った。隣の席には10代の女性が座っていて、バスの中で特に話もしなかった。なのに、途中休憩した場所で私の分までジュースを買ってきてくれた!私が遠慮していると、「隣り合わせに座ったので、一緒に飲みましょう!」と差し出してくれた。

韓国人の友達に、韓国では食べ物をいつも分け合うね!って言ったら、「韓国ではね、『豆ひとつでも分けて食べる』ということわざがあるんだよ。自分だけで食べるよりも誰かと一緒に食べた方がさらにおいしくなるでしょ!一人だけで味わうよりも『美味しいね!』と言いながら一緒に食べた方が美味しいという感情まで共有できるしね!」という返事をもらった。

彼女の言葉を聞いて、それまでの自分が恥ずかしくなった・・・。そして、食べ物の味は舌で味わうだけでなく、人と一緒に食べて美味しさを共有することで、心でも味わえるということを知った。「孤食」という言葉があるように、今の自分なら理解できるけど、まだまだ未熟だった当時の私にとっては新鮮な発見だった。

こんな感じで、韓国留学時代に教わった考え方を少しずつシェアさせて頂きますね♪


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