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運河が多いオランダ政府の取組から感じたこと

講演資料作成のために過去の写真を探していたら、10年以上も前にストップオーバーで滞在したアムステルダムの写真が出てきた。至る所に運河があり、街並みと運河がとても美しい街だった。でも、運河にはリスクもあり、かつては子どもが河で溺れて死に至ることが多かったのだそう。

そこで、その解決策として取られたのが、子ども達が服を着たまま泳げる教育の実施なのだそう。誤って河に落ちても、自力で泳ぐことができれば、自分の命を守れるから。運河に子どもを近づけないようにするのではなく、運河に置いた時の対処法を指導した。そして、この対策が功を奏し、河に落ちて命を落とす子どもの数がぐんと減ったらしい。

オランダの取組を聞き、日本の政策は、逆だなあと思った。危険だと思われる場所には「近づくな!危険!」という立て看板が立てられ、場所によっては、近づけないように柵や網なども張られている。確かに、子どもが一人で近づいて命を落とすことがあってはいけないので大事な取組かもしれないけど、一方で、実際に池に落ちた場合の対処法について学校で訓練を受けたりはしていない・・・と思った。私が住む香川県では、海や川、用水路など、子どもが落ちると危険な場所は身の回りにたくさんあるにも関わらず。

危険に対する捉え方や考え方の違いかもしれないけど、危険・リスクは実際、至る所に潜んでいるので、危険・リスクを無くすことはムリ。そのため、危険な状態になった時にどう対処するのか、どのように自分の身を守るかということについて教育するということの方が大事だと思った。

今の新型コロナウイルス対策に関しても然り。ウイルスに感染しないようにと、今も小中高校でのマスク着用は義務化されている。子どもへのワクチンも努力義務化されている。でも、実際にかかったら診療してもらえず、「自身の免疫力で対処してください。」と頓服以外の薬は処方されないのが実情。であれば、ウイルスに負けない免疫力を付ける&高めることにこそ力を入れるべきでは?と思う。

アムステルダムで飲んだカプチーノはとっても美味しかった!

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