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便利な生活を敢えて止めていきたい

様々なメディアで無気力な若者が増えているというということを見聞きする。子どもも同様で、不登校の子ども達も増える中、この背景には一体何があるんだろう・・・と考えてしまう。でも、最近、もしかして・・と思うことが。

それは、経済発展に伴い、生活が便利になり、その便利さがもしかすると無気力を生み出しているのでは?ということ。というのも、便利なツールに頼ることによって、人間が本来持ち備えていた能力を使う必要が無くなるから。自分の身体を使って物事を行うという機会が少なくなればなるほど、自分の身体を使う必要もなくなり、自分が持つ力を発揮できず、やる気が無くなるのでは・・と思った。

そして、ふと思い出す。10数年以上前まで携わってきた開発途上国の国々で出会った人達のことを。私は、ネパール→ベトナム→ガーナ→インドネシアに約6年程赴任していた。地域保健の事業に携わっていたので、赴任先は、ガス・水道・電気などのライフラインが無い僻地と言われる地域だった。そこでは、水を得るために女性や子ども達が水汲みに時間を掛けて歩いて行ってたし、料理はガスが無いので、屋外で薪をくべて火を起こし、料理していた。彼らの姿を見ていると、生きていかねば!という強さを実感した。

振り返るとかなりタフな生活だったけど、生活するためには、水汲みや火起こしなど、人が身体を動かして取り組まないといけない状況だったからこそ、人は無気力とは程遠かったのかもしれないと思った。運動脳と言う本には、運動することでストレスに対する抵抗力が高まると書かれていたけれど、便利の世の中になり、体を動かさなくても食べていける状況になったことでストレスに対する抵抗力が減ってしまったと言えるのでは・・と思った。

そう考えると、できるだけ自分の頭や体を使って日々の家事に取り組むことの大切さを感じる。電子レンジや湯沸かし器は使わなくなって久しいけど、炊飯器の代わりに土鍋を使うとか、家電に頼らずにできる家事をしていきたいと思う。

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