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「春よ、来い!」を聞きながら思い出したこと

ポッドキャストを聴いていると、「春よ、来い!」が流れてきた。懐かしい・・と思いながら聞いていると、ふと、京都の大学に進学した当時のことを思い出した。

香川から京都の大学には通うことができないので、初めての一人暮らし。母は兄弟の世話をする必要があり、父が京都まで連れて行ってくれた。一人暮らしがスタートする場所は、女子大生だけが暮らしている一軒家の下宿先。不動産探しが遅くなってしまって、マンションもアパートも高級物件か学生寮のようなものしか空きがなく、大学から遠い京都駅近くで見つけた物件だった。

初めての一人暮らしがスタートする日は、大家さんにあいさつをし、最低限必要なものを買い、お昼ご飯を食べ、京都駅まで父を見送りに・・・。それまでは、父の存在は怖く、毎朝の父との恐怖ランニングが嫌で嫌で仕方が無かったのに、父の後ろ姿を見ながら、なぜか涙が・・。ものすごい孤独感に襲われた。

これからは、自分でご飯を作っていかないといけない!頼れる人は近くにいない!話し相手が家にいない・・など、急に寂しくなり、涙が止まらなくなった・・。

涙で父の後ろ姿が歪みながらも、父の姿が見えなくなるまで見送り、とぼとぼと下宿先に戻った。すると、キッチンでは、ポテトサラダを作っている女の子が。聞いてみると、同じ大学の新入生で、その下宿先には、同じ大学の人が3人もいるらしい!一緒に夕ご飯を作り、夕食を一緒に食べ、さっきの涙もうそのように元気になった。下宿って、こんな利点があるんだ~って、敢えて寮のような下宿先を選んでくれた父に感謝した。

また、入学式の日も、すごく印象深い1日だった。今は入学式も黒や紺のリクルートスーツを着ている人がほとんどだけど、私が大学生の頃はピンクやレモン色、オレンジ色など、華やかなスーツが主流。私は、祖母が買ってくれたピンク色のスーツに身を包み、そして、人生初めてのお化粧を!

お化粧をしたこともなかったので、真っ白の日焼け止めだけを塗って口紅だけをしたら、まるで雪女みたいだった・・・。これは気持ち悪い!って思いながらも、どのようにお化粧を直したらいいのか分からない・・・。仕方がないので、雪女のような顔で入学式に(汗)。

入学式を無事終え、トイレで自分の顔を見ると、やっぱり怖い(涙)。なので、日焼け止めを水で落として、自分の学部のある建物に移動。そこで、同じクラスの人達が集まって話す機会があったので、お化粧を落としておいてよかったと心底思った(-_-;)

下宿先に帰って、同じ大学の女の子に、お化粧の顛末を伝えると、化粧品を買いに連れて行ってくれることに!デパートに行って、初めてお化粧は下地とファウンデーションがあることを知り、口紅以外にも頬紅など塗るものがあることを知った。その日に、最小限のお化粧品を揃えた。

こんな感じで、京都で始まった新生活の日々のことは今でも鮮明に思い出す。そして思った。4月から進学する新入生達は、私みたいに、両親と別々に暮らし始めて孤独を感じたり、新しい生活に不安を持ったり、失敗もしたりするのかなあって。でも、新しい友達との出会いや刺激、初挑戦することなど待ち受けているんだろうなあと思うと、すごくうらやましい気持ちに。

人生には、様々なターニングポイントがあるけれど、進学や就職、転職など、大事な転機を大事にしていきたいですね!

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