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積読は悪?いや、積読こそ知的な冒険への招待状だ!

「積読(つんどく)」、
本好きなら誰もが心当たりがあるのではないでしょうか。

書店の平積み、新刊コーナー、
そして気づけば本棚へと積み重なる未読の本たち。

今回は、
そんな「積読」をテーマに書いてみようと思ったのですが、
そのきっかけとなったのは以下の記事です。


株式会社ジュンク堂が実施した「読書環境に関するアンケート調査」によると、積読がある方は全体の79%でした。

さらに、6冊以上の積読があると回答した方は66%です。多くの方が、積読を多数所持していることが分かります。

(中略)

アンケート結果によると、積読は約8割の方が保有しており、6冊以上の積読がある方も少なくありません。しかし、せっかく買った本を読まないままでいると、年間で1万円以上の無駄になってしまう可能性もあります。

6冊以上を「積読」にしている人も!?
本を読まずにそのまま放置すると年間何円無駄になる?


この記事は、
「積読によって年間どのくらいのお金が無駄になるのか」に
焦点を当てているように感じますが、

僕が気になったのは
「6冊以上」の積読が多いとされている点です。

この記事では、
「6冊以上の積読がある人は積読が多い人」
主張したいように思いますが、

「6冊以上の積読があると回答した方は66%」というデータからは、
むしろ「6冊以上の積読は珍しいことではない」と
捉えることもできるのではないでしょうか。


…というよりも、
そう捉えたい、というのが本音です。

というのも、
僕の積読は軽く1500冊を超えており、
もしかしたら2000冊近くあるかもしれません。

「6冊以上で積読が多い」と言われると、
さすがに耳が痛いです(´▽`;)ゞ

皆さんはどのくらい積読していますか?


さて、ここからが本題です。


積読は知的好奇心の種

積読は、しばしば
「悪」のように語られているように感じます。

「読まないのに買うなんて無駄だ」
「怠惰の証だ」
「買って満足しているだけ」
といった批判を耳にしますから。

しかし、本当にそうなのでしょうか?


僕は積読を
「知的好奇心の種」だと考えています。

積まれた本は、知的好奇心の種。

その種は、いつか芽を出し、
美しい花を咲かせる可能性を秘めていると思うのです。


積読は興味関心の地図

積読は、
「知りたい」という欲求を
可視化する行為とも言えるでしょう。

積まれた本は、
「自分自身の興味関心の地図」だと考えられます。

積読は、
自分がどんな知識を求めているのか、
どんな世界を探求したいのか、
どんな自分になりたいのか、

そういったことを静かに物語っていますから。


さらに、積読は、
無意識のうちに知識を蓄積する効果もあります。

積まれた本のタイトルや表紙を目にするたびに、
「この本にはきっとこんなことが書かれているんだろうな」
と想像することができ、それにより脳は情報を処理し、
知識のネットワークを構築していきます。

そのプロセスは
「知性を豊かにするプロセス」だと言えるのではないでしょうか。


また、積読は、
セレンディピティ(偶然の幸運な発見)を呼び込む
きっかけにもなります。

積まれた本の中から、ふと手に取った一冊が、
あなたの人生を変えるような出会いをもたらすかもしれません。

何か困った時に積まれた本を眺めていると、
「この本がいまの自分に必要なのかもしれない」
と思って手に取ることもあれば、

無意識に手に取った本が
いまの自分に必要だった、なんてこともありますから。

積読された本を眺めること。

それは、まるで宝探しのようにワクワクする体験だと思うのです。


積読は未来への投資

積読は、決して無駄な行為ではありません。

積読は、未来への投資です。

積まれた本は、
いつでも読めるという安心感を与えてくれます。

それは、心の余裕を生み出し、
ストレスを軽減する効果もあります。

本に囲まれることで
「何かに悩んだとしても、これらの本に解決策が載っている」
と思えれば、気持ちが楽になりますから。


積読本を増やすということは
必要な時に必要な情報を手に入れることができることにつながります。

だからこそ、
仕事で急に専門知識が必要になった時、
趣味で新しいスキルを身につけたいと思った時、
たくさんの積まれた本の中から
ぴったりの一冊をきっと見つけられるのです。


積読は、「知の資産」とも言えます。

積まれた本は、
人生の経験や価値観と結びつき、
独自の知識体系を形成していきます。

持っている本を眺めてみてください、

それらの本は、
人生を豊かにしてくれる
かけがえのない財産ではないでしょうか?


積読のススメ

「本は読みたい時に買って読めばいい」

それもまた大切な考え方だと思います。

ですが、
「欲しい」と思ったときに買うのも
大切な考え方だと思うのです。


僕は2000冊近く積読しており、正直な話、
「この本はきっと読むことはないだろうな」
と思うような本まであります。

それでも、
「当時の自分とは大きく変わったなぁ」とか
「当時の自分はこんなことに悩んでいたのか」など、
自分の成長を感じ取れたりするんですよね。

それがまた面白くもあります。


あと、欲しいと思ったときに買うことで、
何か悩みにぶち当たったときに
「お、この本があったじゃん!」と
見つけることができるんですよね。

欲しいと思った時に買わず、
時間が経った後にその本と出会うことができるかというと、
そうとは限らないと思います。

もちろん、その場合は
「その本とは縁がなかったんだ」
と考えることもできるでしょう。

ですが、
欲しいときに買っておいたおかげで、
「この時のために買っておいたんだ」
と考えることもできます。

僕はそう考えたいな、と思って、
欲しいと思ったらできるかぎり買い、
結果、積読が増えています。


あとはまぁ…

本によっては
すぐに絶版になってしまいますから。

すごく良い本でも
すぐに絶版になってしまうからこそ、
読む余裕がなくても、
とりあえず手元に置いておきたいんですよね。


前までは
「電子書籍で発売されたなら大丈夫だ!」
と思っていました。

ですが、電子書籍でも
販売中止になることもありえます。

例えば、以下の2冊は、
「Kindle版」という文字が入っているように
元々Kindle版が売られていた書籍ですが、
今ではKindle版は売られていません。

そして、書籍自体絶版になっているため、
読もうと思ったら中古で見つけるしかありません。

こういうことが起こるからこそ、
欲しいと思った本は
できる限り早く手に入れておきたいのです。

哲学書なんて特にです。

Kindle版も販売されず、
すぐに絶版になってしまうからこそ、
見つけたらすぐに買っておかなければ、
もう手に入らなくなってしまうかもしれませんから……。


積読は知的な冒険への招待状

積読は、決して罪悪感を感じるものではないと思うのです。

それどころか、積読は知的好奇心を刺激し、
人生を豊かにする可能性を秘めた、
知的な冒険への招待状と言えるのではないでしょうか?


なので、積読に罪悪感を感じず、
むしろ積読していくことを楽しみませんか?

積まれた本は、
あなたの未来を明るく照らす灯台となるはずです。

そして、いつか、
その灯台が新しい世界へと導いてくれるでしょう。

さあ、一緒に積読本を増やしていきましょう!



P.S.

…といった、積読の言い訳でしたとさ。

いや、積読は実際に知的な冒険につながり、
人生をより豊かにしてくれるものだと、
個人的には思っているんですよ。

ただ、僕の場合、
積読したいからしているというよりも、
結果的に積読になった人だから、
「積読のススメ」というのもなんか違うかなと。

本を1冊読んだら、
その本の関連本として気がついたら本が10冊増えている。

そんな状態だから、
積読本がどんどん増えていくんですよね。


今回の記事は
思いがけず積読した結果、
その積読が僕を育ててくれた。

そう思ったので書きました。

もし、積読に罪悪感を持っているのであれば、
罪悪感なんて持たなくていいよ、
むしろ、積読していることを楽しんじゃいましょうよ!

そんなメッセージが伝われば幸いです。


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それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました!

積読は「知的な冒険への招待状」ということで、
積読に罪悪感を持たず、むしろ積読をプラスにしていっちゃいましょう!


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