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【 香り×ことば 】お気に入りの一冊を香りに①


タイトルにあるように先日、お気に入りの物語をアロマの香りにするという体験をしてきました。

それについて書くために、まずはいろいろ紹介するところからはじめたく…。

長くなりますが、順番に書いていくことにします。



まず、このアロマ書房さんとの出会いは先月6月に幕を降ろした、演劇企画ニガヨモギの舞台「バラと飛行船 」でした。


その舞台の会場物販にて「バラと飛行船」のオマージュ元であるサン=テグジュペリの「星の王子さま」の香りグッズをアロマ書房さんが販売してくださったのです。




「読むアロマ」というコンセプトのとおり、物語から感じたことを香りにするというもの。

わたしも「星の王子さま」の香りを購入したのですが、これが単純なイメージの香り(匂い)だけでなく。

配合されたいくつもの成分にもそれぞれ意味や込められた秘密があるそうなのです。

詳しくはこちら▼


香りという、たいへん奥深いジャンル。

そこから物語について新たな想像を掻き立ててくれる。さらなる広がりを感じさせてもらえる。


新鮮で、それはそれは素敵なものでした。




そんなアロマ書房さん。

「バラと飛行船」の観劇にもお越しくださり、とても温かいご感想をくださいまして。

(ご挨拶させていただいた時には、ご本人曰くついさっきまで号泣されていたのが実際に伝わるほど目を潤ませて駆け寄ってくださったのです…。嬉しかった…。)




なんと観劇後に「バラと飛行船」オリジナル、主人公の操縦士役の香りを作ってくださったのです…!


それだけでもとても嬉しくかったのですが、これまた驚いたのがわたしの大好きな香りで。

その成分に込められた感覚と感性も、物語そのものを表してくださるものだったのです。

わたしだけでなく、役者も大興奮していた内容についてブログに書いてくださった部分をスクショさせていただきました▼



ブログ全文はこちら▼



すごいです。美しいです。素敵です。語彙が足りません。

こんな風に物語を解釈していただけるというのは、書いた本人からすると「あれ?わたし死ぬのかな…。」と思うくらい幸せな経験でした。

という長い長い前振りからの、アロマ書房さんが定期開催されているトライアルセッションにお邪魔した件にやっと辿り着きます。



このトライアルセッションでは自分のお気に入りの一冊についてヒアリングしていただきながら、その場で香りを調合、作成してくださるというもの。

それをね、お持ち帰りできるのですよ。



そんなの参加するしかないでしょう。ということで事前にお話を伺った際に、話の流れで新作を書いているところだと伝えたところ「その香りを作ることもできますよ」とのこと。

おお、なんと。そんなことまで。


とはいえ、お気に入りの一冊。
それなら自分の好きな物語の香りを知りたい。

自分にとって大切な物語、もちろんたくさんあります。

香りにしていただく作品は当日まで悩みました。なんなら行きの電車で決めよう、ということだけ事前に決めました。


そうして、行きの電車に乗り込みつつ考えます。

定期開催ということは、完成された物語はまたの機会もきっとあるだろう。

そういうわけなら、せっかくなのでやはり、今書いている作品にしてみよう。なにか掴めることもあるかもしれない。


それは「今」しかできないものだから。
書いている途中の今だからこそ、できるもの。

今、そればかり、それについて考えているもの。
ちょうど行き詰まり、息詰まりも感じている頃。

現段階の、未完成の物語。
それをを香りにすることにしました。


演劇企画ニガヨモギ 次回作
執筆中の「301号室」





そうして電車に揺られて辿り着いた下北沢駅。

ここまで書いておきながら、前振りが長くなったので気になる当日の様子は次の記事に書きます。笑

つづきます。

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