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雑記

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たわいもないやつ
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2020年2月の記事一覧

幅を広げていくという話

<文学界に電撃参入>○17日○ハノイ

ベトナム・ハノイ市を拠点に活動する日本人作家の案山子氏が、コンテンツ配信サイト"note"上での文学作品の執筆開始を正式に表明した。今月17日、ハノイ市内の飲食店で会見を開いた。

仕事終わりそのままのスーツ姿で会見場に現れると、「本日はご多忙の所お集まり頂き誠にありがとうございます。私、案山子ですがこの度文学作品の執筆を開始したことをこの場でご報告させて頂

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楽園を満喫できない話

楽園を満喫できない話

意味のない躊躇、必要のない躊躇、理由のない躊躇。
それは躊躇か、あるいは羞恥か、それとも。

例えば、島で優雅な一時を過ごそうとする。
船着き場に行って、船のチケットを買って、出航時間までに乗船して、しばらくすると楽園に到着して、さぁ楽しい時間だ!となる。

例えではなく、ライブに行こうとする。
ハウスに行って、チケットを買って、開演時間までにドリンクを頼んだりして、ほどなく演奏が始まって、さぁ楽

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借りぐらしの案山子さんの話

異性に見られてはいけない。
それが部屋の住人たちの掟だった。

かつて、ハノイのシェアハウスでドミトリー部屋暮らしをしていたことがある。
期間はおよそ5ヶ月弱。場所は、当時一番悪名高……じゃなかった、有名な日系シェアハウスである。ほら、Ho Tay沿いのあそこだよ、あそこ。
引っ越ししたきっかけも至って単純で、元々住んでいた日本人エリアにあるサービスアパートの家賃値上げを短期間に2度も食らい、「や

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僕にその手を汚せというのか、という話

僕にその手を汚せというのか、という話

副題:タクティクスオウガのカセットを見つけてしまった件について
※先日の投稿に対し、あらぬ方向から需要が来たので結局書く羽目に。

もう20年近く前の話になる。
2002年の春。当時11歳だった私は、ある日母親と共に当時行きつけだった地元の美容室のオーナー夫妻の家に招かれた。確か、手作り餃子かお好み焼きをやっていたと思う。
当時オーナー夫妻に子どもはおらず、当然のように食後は私一人だけ暇になってし

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