幅を広げていくという話

<文学界に電撃参入>○17日○ハノイ

ベトナム・ハノイ市を拠点に活動する日本人作家の案山子氏が、コンテンツ配信サイト"note"上での文学作品の執筆開始を正式に表明した。今月17日、ハノイ市内の飲食店で会見を開いた。

仕事終わりそのままのスーツ姿で会見場に現れると、「本日はご多忙の所お集まり頂き誠にありがとうございます。私、案山子ですがこの度文学作品の執筆を開始したことをこの場でご報告させて頂きます」と、神妙な表情で語り始めた。

作品の構想自体は、実は以前からあったという。「普段の生活の中でふとした時に思いついたアイデアを、その都度スマホのメモに書き留めていたのが全ての始まりだ」と話す。

活動初期こそ1000字以下の簡素なコラム記事などを中心に手掛けていたが、2019年夏頃よりその方向性を一変。作者自身の転職や生活環境の変化に伴い、身の回りで起きた出来事を題材とする作風へと大きく舵を切った。見栄や遠慮のない等身大の自分を表現し続けるその姿勢は、多くのベトナム在住日本人の心を掴み話題を呼んだ。

「きっかけは、『優しく強く面白い人の話』を始めとした『#記憶の記録』シリーズ。自身の実体験を元にした小説風の記事というのは、どうあがいても恥ずかしいに決まっている。でもそれ以上に、記事を通して何かを伝えられたり大切なことに気づいてもらえるのはとても嬉しいし、意義のあることだと考えている」と、決断に至るまでの経緯について真摯に語ってくれた。

肝心の作品について、「ブログやSNSへの投稿をイメージした日記体小説になる。ただし私小説ではない。現実のものと同様、"その日あった出来事を主観的に書く"というスタイルでの連載形式を想定している。今はそれ以上の情報は明かせない」と、記者の質問にも差し障りのない範囲で丁寧に答えてくれた。

そして最後に、「これまでの執筆活動で培ってきた感覚や経験を武器に、完結まで走り抜けたい」と笑顔で会見を締めた。

氏の新たな挑戦とさらなる活躍に、今後も目が離せなくなりそうだ。

○案山子
北海道札幌市出身。新卒入社したIT会社の海外駐在辞令を機に渡越するが、3年間で2度の転職と3度の引越を経験。ハノイ初心者会4代目幹事、秘密結社VEHO参謀役などを歴任。
現在は本職(建築関係)並びに執筆活動(案山子名義)の他、ハノイ90会幹事、ハノイ同年会幹事連盟理事、生活共同組合Hanoian Family特別顧問など多方面で活躍。
また、東屋Linh Lang店ロウリュスクワット日本記録男子1位、Yen So Park Motorbike Trial '19日本記録総合1位、VEHO Houseドミトリー部屋滞在日数世界記録男子2位、Hanoian Hostel滞在日数世界記録総合1位など多数タイトルを保持。
オチの無い与太話からガチ恋秘話まで何でもこなすオールラウンダー。

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