マガジンのカバー画像

アンスクーリング日記

121
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

【ちょっと先の未来を考える】

【ちょっと先の未来を考える】

なぜ人は勉強をするのでしょうか。「勉強しなさい」と誰かに言われたことはありますか?勉強はどうして大切なのでしょうか。

世の中には勉強している人がたくさんいます。日本で言えば、今大学の進学率が半数です。これだけたくさん勉強をしている人がいます。人は勉強して生きる生き物と言っていいくらいの人生を勉強に捧げています。

その一方で、学校の勉強は意味がないという声も聞こえます。膨大な時間を使う割には、自

もっとみる
【学びが充実すると暮らしも充実する】

【学びが充実すると暮らしも充実する】

アンスクーリングという学び方に出会った人たちが、私の周りにじわじわと増えてきました。その方達は「楽しい」「暮らしが充実した」「教育のイメージが変わった」と言います。

アンスクーリングは、初めから何かを与えるのではなく、まず観察します。これがおとなと子供のコミュニケーションの変化を起こしています。こどもにわからせよう、伝えようとするのではなく、まずは子供が発信しているものを言葉にならないものも含め

もっとみる
【HOWより大事なこと】

【HOWより大事なこと】

アンスクーリングを知らない人に初めてこの言葉を紹介すると、ほぼ最初に来る質問があります。

「学校に行かずに、どうやって勉強するのでしょうか?」

どうやっての部分は、英語で聞かれる時はHowです。この質問は普通に答えると「人それぞれだよね」と雑談に終わりますが、お互いに気づきを得られる会話に繋がることもあります。それは質問者がどのあたりから聞いているのかによって、「どうやって?」の質問にある前提

もっとみる
【意欲、挑戦、悔し涙】

【意欲、挑戦、悔し涙】

娘が算数の文章題を読んでいた。ネットで見つけたようだ。三行くらいに渡る長い文章があって、答えを入力すると正解かどうかがわかる。

お腹が空いたという割には、何が食べたいのか?と聞くと、今問題を解いてるから話せないという。

空腹よりも算数の問題に夢中とはどういうことか笑 本人は算数は嫌いだと言っていたけど、単純な計算式が嫌いなだけ。文章題やちょっとひねった問題を見つけると、いつの間にか勝手にやって

もっとみる
【客観性の芽生え】

【客観性の芽生え】

最近、うちの子が自分に対してネガティヴな評価をするようになった。自分の描いた絵が上手くないという。そして、プロの絵を見て、その人の絵を称賛し、自分にはこのような絵が描けない、自分の絵は下手だという。

そういう言葉を言い出したのは、8才になった頃だった。それまでは、素直に絵を描くことを楽しんでいたと思う。何枚でも絵を書き、一瞬で描き終えるものもあった。しかし今は、何時間も一つの絵に描けることがある

もっとみる
【なぜ大学に行くの?】

【なぜ大学に行くの?】

大学は、学ぶ人の主体性の有無によって、金にも屑にもなりえます。そういうことを含めて大学の話を子供にする機会はどれほどあるのでしょう。小学校低学年から「大学に行かなければならない」と思っている子供達がいますが、今の時代これは特別な話ではないでしょう。

ただ、気になることがあります。子供達は、大学に行く目的があって大学に行かなければならないと言っているのではなく、無条件に大学は行かなければならないと

もっとみる
【大学に行かなければならないの?】

【大学に行かなければならないの?】

うちの子はアンスクーリングをしているのだけれども、友達は学校に行っている人も、ホームスクーリングしている人もいます。

学校とホームスクーリングは、スクーリングの特徴である先生という立場の人とカリキュラムがあるという点で同じです。多様な教育環境の人と触れ合うと、面白い話題が上がります。例えば、学校とホームスクーリングの友達は小学校低学年にして、「大学は行かなければならないもの」というそうです。

もっとみる
【ワークライフバランス、教育はどちらに?】

【ワークライフバランス、教育はどちらに?】

私はカンボジアの大学で経営学を教えています。元々は国際協力の道を志していて、教育こそ発展途上国の発展に寄与するのだ!と意気込んでいたのです。もちろん、教育が重要であることには変わりませんが、その教育とはなんぞや?というところは、多々考えさせられることがありました。少し、私ごとになりますが、かなり学びが多かったので書き綴りたいと思います。

逆の出来事は巡り巡って繋がっているカンボジアはこれから学校

もっとみる
【"人は育てられたようにしか育てられない"から抜けるために】

【"人は育てられたようにしか育てられない"から抜けるために】

世の中は変わっているから教育をアップデートしようという声が上がる一方で、「人は育てられたようにしか育てられない」と昔と同じような教育が繰り返えされている現状があります。それが一概に悪いことというわけではありません。しかし、アップデートしたいと思っていても、実際にそこに行くことがなかなかできないということもあるのではないでしょうか。では、"人は育てられたようにしか育てられない"から抜けるために、どう

もっとみる