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【"人は育てられたようにしか育てられない"から抜けるために】

世の中は変わっているから教育をアップデートしようという声が上がる一方で、「人は育てられたようにしか育てられない」と昔と同じような教育が繰り返えされている現状があります。それが一概に悪いことというわけではありません。しかし、アップデートしたいと思っていても、実際にそこに行くことがなかなかできないということもあるのではないでしょうか。では、"人は育てられたようにしか育てられない"から抜けるために、どうしたらいいのか、いくつかの気づきをシェアします。

自分とは逆の価値観の人と接し、追体験する

自分が居心地のいい場所、いわゆるコンフォートゾーンから抜けてみる方法です。逆の価値観のところに行く途中に、自分の価値観との摩擦が起こり、その違和感が気づきを得るための良い刺激となります。なぜ自分はそこに違和感を感じるのだろうかと考えてみたり、自分の思い込みに気が付くことにもなります。強く否定したいと思うものほど、思い込みが入っていたりするので、そこで自分と対話してみると、気づくことがあると思います。ずっと気にしていたものが、実は大したことではなかったとわかり、自分でも驚くようなことも出てくるでしょう。

自分が積み上げたものを捨ててみる

教育がとても難しく感じるのは、一人一人の学び方が違うということです。ですから、自分の正攻法を相手に伝えても、その通りにはなりません。また目に見えない部分、マインドや置かれた環境も影響します。人が育つ環境はとてもユニークなのです。とはいえ、プラスにもマイナスにも大きく影響するのが、育てる側の自分が持っている教育への価値観です。それは過去に積み上げたものが多くあります。自分とは逆の価値観の人と接し、気づきを得て、本当に必要なもの以外は捨ててみるという勇気もアップデートには必要でしょう。

まずは自分を先にアップデートする

教育は「こどものために」という枕詞が付くことが多々ありますが、これこそが自分の教育の価値観を見直すきっかけを逃しているのではないかと思うことがあります。主語が自分ではないので、こどものことを思っているとはいえ、人ごとなのです。こどもだけアップデートされても、その価値観を持たない大人が周りにいればどうなるでしょう。出る杭を打っているのは、実は自分だったなんてこともあります。主語を「自分のために」からスタートすることで、こどもも大人も同時にアップデートすることは不可能ではありません。

新たな価値観を見つける

自分をアップデートしながら新たな価値観が見えてきたら、「人は育てられたようにしか育てられない」から、ふっと抜けた状態です。それでもしばらくは元の価値観に戻ろうとする力が働くと思いますが、あまり心配することはないです。新しいと気づいていることで、もう先に進んでいます。全く気づいていない時では「あ〜また自分がされたことと同じことをやってしまった」と思っても、では何をすれば良いのかわかりません。新たな価値観でより時代にあった教育ができれば、世代間で起きる価値観の摩擦も、亀裂を生み出すのではなく、良い方向に向かうための摩擦熱となると私は考えています。


今回も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また対話しましょう。






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