スピノサウルス

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最近の記事

雨の区域

 小さい頃は雨の日が好きだった。  今日博物館に行ってきて、雨に濡れた若葉の映像を見たらそんなことを思い出した。  小学校では傘を使って良いのは中学年からで、6歳の休みの日にうかうか傘を持っておつかいに行ったら同級生にチクられた。だから遠くのおばあちゃんの家に行く日に雨が降った日は嬉しかった。おばあちゃんの家がある町の小学生も傘を差しちゃいけないんだろうか。  おばあちゃんの家の向かいには木に囲まれた立派な神社がある。傘を差しながら木の根元にしゃがんでチクられた時のことを考

    •  お久しぶりです。スピノです。専門学校にいる間、何かと忙しく更新できませんでした。前の更新から12か月以上経ってるかも。  久々に自分のnoteの記事を読み返したらなかなかええやんと思った。私は自分の文章が好きだ。だがこの一年でまた思考は変わり、前のような愚直な記事は書けなくなっていることが悲しい。この一年はブログの方で日記を書いていたので…。  富山に一年いたのだが、岩瀬浜という海岸に一度も行かずにここまで来てしまった。クラスの人に話したら車で連れてってあげるよ~とのお

      • ベール

         私は話すことが無いと何となく友達のことをよく褒めてしまう。誰も悪い気なしないし。でもその場しのぎの話なので適当に理由を付けて褒めるから、自分のことを下げて褒めたりする。 「私だったら電話でも愚痴ってた、君はすごいね心が」みたいな。  こういうことを言い続けていると、ちょっとした口論になった時に自分が付いてきた嘘の皮を被ってしまう。そうだよね、スピノは私より心が狭いもんねという前提が出来ている。多分今までの適当な煽てのせいで私は友達より心が狭くて傷付きやすくていろいろと環境

        • 鉱山

           私は趣味がない。絵を描くのも3Dモデルに凝るのも映画を見るのもnoteを書くのもそんなに好きではない。だから今考えるだけでワクワクするお菓子作りもきっと趣味にはならない。 少し昔のことを思い出す。  学生の頃は世の中がすごく狭く感じていた。趣味はアニメか絵かスポーツの3つしか選択肢はないと思っていて、選ばなければ自分がなくなるような気がした。結局お金がかからない絵に滑り落ちたが、今になっても死ぬほど下手くそだし部活でコンテスト用の絵を描かなければいけない時は、絶対に

        マガジン

        • 夢の話
          3本

        記事

          スピノちゃん

           こんにちは、スピノです。農学部にいます。  スピノは4年間家庭教師のアルバイトをしているのですが、学習が苦手なお子さん向けの会社なのでグレーゾーンも含める発達障害や学習障害のお子さんと接する機会がたくさんあります。そういう学習や生活にハンデを持っていても毎日楽しく学校に行って友達も多い子もいれば、傷つきやすくずっと不登校になっている子もいます。  話は変わりますが私は長い期間いじめに遭っていました。騒音や人の話に敏感なのに、完璧主義で他人に厳しかったからです。ツイッター

          スピノちゃん

          ステータス

          最近の傷害事件の犯人についていろんな人が様々な面から批判するのを見る。でも昔から空気が読めなかったり爆弾発言を気付かずしてしまう私の方がよっぽど極悪人である。 殺人犯は殺人をしなければ人に生い立ちや人格批判をされることが無い。けれど私はそこにいるだけで周りの人の空気を凍らせたり、全員の共通敵になれる。だから私は極悪人の素質があるんだと思う。

          ミスサマー

          今年の夏はミスが多い。いつだって確認と気遣いは不足しているが、そんなことも!?って感じのミスを連発してしまった。 大きいミスは2つだが、どちらも確認不足が原因だ。あの時振り返ってもう一回見ておけば、って感じのミスだった。 ミスをしたなら解決策を考えることに時間を割けと言う人がいる。じゃあ確認不足はどうすれば良いのだろう。最後に全てもう一回やり直すか?そしたらいつまでも家に帰れない。確認はいつもしてるけど、思い込みでそう見えてしまったからミスったんだもの。 話は逸れ

          怖くなかった怖い話

          小学生の頃に一番仲良くしてくれた子は読書家だった。特に怖い話を読むのが好きだったので、「今までで一番怖かったして」と言ったら次のような話をした。 女の子のお母さんはいつも優しくて、どんなわがままを言っても怒らなかった。ある日お母さんが出掛けている間に化粧箱の中から正の字で数えているようなメモ帳が見つかり、背後から母親に「50ポイント溜まったら半殺しね?」と言われた。 という話。当時は全然怖くないしお化け系じゃないんだ…と思ったけど、その後すぐにその子のご両親が離婚してしまった

          怖くなかった怖い話

          リレー

           バイト先の人から人へとご縁があり、現在卒論を抱えながらも新しいバイト先にちょくちょく通っている。そのバイト先の社員がまぁそれなりの社畜で、週休1日あるかないかで働いたりしている。  その社長は私の本命バイト先の店長の旦那さんであり、先週社員にブチギレているのを見てからかなり引いていた。その後社員さんを労って話を聞いたりしたが、話を聞いているうちに自分も持ち前の偽善心で悲しくなってしまった。人に怒る権利なんて人には無くて、管理職なら人をもっと快適に動かす術を探すべきだと憤った

          将来なのに死にたい

          時たま将来のことを書いている。 父親は人に厳しい老害で、同業者に敵が多いと叔母さんがこの前教えてくれた。想像はつく。休止中のレジにずっと並んだり、意味が分からないいちゃもんを交通整備のお兄さんに言い付けたり、ディズニーランドにこの鞄では入れないですというスタッフにぶちギレて入り口をずっと塞いだりする、この世のゴミで、明日にでも死んだ方が良いと思う。 でも蛙の子は蛙だから、私も性格は根本的に悪い。人が思いもしないようなずるいことばかり最初に浮かぶ。こういう人は、わざと悪いことを

          将来なのに死にたい

          猫の日に見た夢が衝撃的だったので備忘録として。 私は10歳くらいの孤児で身なりもぼろぼろのまま、小さなアメ横みたいな商店に捨てられていた。それを見兼ねた同じくらいの年の男の子が、アメ横の中にある駄菓子屋に「飴いっぱいって言えばタダでくれるよ」と教えてくれ、彼も「飴いっぱい」と言ってマシュマロを8つ受け取っていた。そこの店主は白くて細い15歳くらいの青年で、女っ気があった。 私もマシュマロを貰って呆然としていると店主の青年が「やだー!この子すごく汚いじゃない!どこか連れていって

          ゼッピンタマゴサンド

           週一で料理ばかりする日がある。コンビニのバイトで廃棄をもらえる時があり、料理をする機会がめったに減ったとはいえ、一時でも食べるものhが冷蔵庫に無いなんて状況は耐え難い。  今日は羽根つきの餃子25個とタマゴサンドを作った。餃子なんて手間のかかるものには、サジェストに「簡単」などが付きがちである。しかしタマゴサンドほどエントロピーの低いモノになると、逆に「絶品」とか「至高」とかがサジェストに付くようになる。絶品でも至高でも言っていることは同じなのだが、作り方がユニークだったの

          ゼッピンタマゴサンド

          制作者のあれこれ

           ポケモンが長年好きで、学生時代はずっとポケモンのゲームをしていた。ソードシールド以降を除いた歴代ポケモンの中で私が一番好きなのは、DSのソフトで販売されたブラックホワイトである。ポケモンに対して瀕死になるまで戦わせるなんて信じられないみたいな意見をよく聞くが、ブラックホワイト(BW)のキーキャラクターがまさにこの思想に染まったNという青年である。  BWでは一つのカセットで伝説ポケモンのレシラム、ゼクロムどちらか片方しかゲットできない。そして捕獲イベントの後にポケモンリーグ

          制作者のあれこれ

          今までのこと

           なんだかんだで察しの付く人はいるだろうが、私は農業をするという将来が決まっている。しかも3言話すと声が震えてくるほど嫌いな父親と、違和感を感じつつ何も抵抗しなかった母親の元で。本当は精神科医になりたかった。家庭教師を通じてそんなまねごとばかりやっている、今の自分が滑稽だ。だが高校生の時両親がたまげる程の成績だったら大学に行かせてくれただろうか、無理だろう。うちには大学に行かせる金なんてなく、奨学金をしていいという判を押す度胸のある人間もいない。奨学金の申請をする時、伯父も伯

          今までのこと

          某きのこ社長のお話

           わけあって特に興味のない講義に一生懸命出なければならないのだが、「~しなければならない」というのは呪いの言葉のようだ。中学3年の時、熱血キャラでやっていたゴリラみたいな隣のクラスの担任が、学年集会でバケツに水を写しながら「水は高い所から低い所に落ちる」と言ったのを思い出す。水は例外なく下のバケツに落ちるのだろう、だが人間に当てはめるのであれば重力のような法則のせいにするは難しく、水が入っていったバケツから怠惰を誘われるという方が感覚に近い。  話はずれたがこの講義、オムニ

          某きのこ社長のお話

          応用問題のゴール

           受験生の家庭教師をしている関係で、理科の勉強をやり直すことがある。現役では苦手だったところも、時間が経つというか人生全体に諦めがつくとそういうもんかと受け入れることができるようになった。  今年の冬はすいぶん冷えるらしい。気温とか環境に疎いのでよく分からないが雪はたしかに多いと思う。地球は太陽からの距離が生んだ奇跡の天体というが、夏と秋だけでも気温に大きな違いがでる。あと地球1つ分でも太陽から遠かったら、たぶん命ってないと思う。地軸が太陽側に傾いてるのが北半球の夏で逆が冬だ

          応用問題のゴール