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ベール

  私は話すことが無いと何となく友達のことをよく褒めてしまう。誰も悪い気なしないし。でもその場しのぎの話なので適当に理由を付けて褒めるから、自分のことを下げて褒めたりする。
「私だったら電話でも愚痴ってた、君はすごいね心が」みたいな。
 こういうことを言い続けていると、ちょっとした口論になった時に自分が付いてきた嘘の皮を被ってしまう。そうだよね、スピノは私より心が狭いもんねという前提が出来ている。多分今までの適当な煽てのせいで私は友達より心が狭くて傷付きやすくていろいろと環境のせいにして漢字の読み方をすぐ間違って課題は早めにやる真面目な人だけどそれは集中力も能力もないからだということになっていると思う。
 でも実際、そんなことはしないだろう自分を持ち出して適当に人を褒めたのは私なので、最初に人を舐めているのは私だと思う。他の人は相手のことを褒めるときどうやってるんだろう。
 嘘をついているのは私なので訂正する余地も無いのだが、正直そういう前提で喧嘩になるのは癪にさわる。私はプライドがめちゃくちゃ高いので、自分を馬鹿にした人間を粉々にしたいという気持ちと、良心を持たない人間はカスという気持ちの狭間にいつも潰されてしまい、結局後で個人アカウントでムニャムニャ言うことになる。
 私は個人のツイッターでも他人のことは呟かないようにしているし、ネタのために他人のことを勝手に想像したりしないようにしているが、その人間性はSNSに浸かっている友達には通用しないのかもしれない。だからこういうところでまたムニャムニャ書いている。

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