猫の日に見た夢が衝撃的だったので備忘録として。
私は10歳くらいの孤児で身なりもぼろぼろのまま、小さなアメ横みたいな商店に捨てられていた。それを見兼ねた同じくらいの年の男の子が、アメ横の中にある駄菓子屋に「飴いっぱいって言えばタダでくれるよ」と教えてくれ、彼も「飴いっぱい」と言ってマシュマロを8つ受け取っていた。そこの店主は白くて細い15歳くらいの青年で、女っ気があった。
私もマシュマロを貰って呆然としていると店主の青年が「やだー!この子すごく汚いじゃない!どこか連れていってー」と急に騒いだので外に出た。雪が相当積もっていた。

寒かったが川沿いを歩いていると「大変でしたね」と話しかけられた。声のする方には猫しかおらず聞き間違いだと思いながらもそうだね、と答えた。猫は雪の積もった瓦礫の上を器用に歩きながら付いてきて、再び「これからどうするんでしょ」と声が聞こえたので「まさか喋れる!?」となった。猫はだいぶ昔から普通に喋れるらしい。それじゃあ前世はきっと人間だったに違いないと思い、ダメ元で「もしかして、前世の記憶なんてあったりする?」と聞くと、「ええ、ありますよ。誰にも話したことは無いのですけど」と言い、かしこまってから「トキでした。」と言った。その猫があまりにも神秘的だったので、鴇ではなくてもしかしたら時そのものだったのかもしれない、と思った。

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