エピソードトークが出てくる作品

世の中には、集団でエピソードを語り合う形式の作品が存在する。

今回は三つ紹介しよう。

 

江戸川乱歩の「赤い部屋」(1925)では、秘密の会合で新入会員が衝撃的な告白を行う。よい子はマネしないように!

斉藤洋の『ひとりでいらっしゃい』(偕成社、1994)は、大学の怪談クラブに主人公が参加する話。たっぷり七人分のエピソードを収録!

黒澤明の『羅生門』(1950)も、そういう形式である。同じ事件について話しているのに、三人の証言がそれぞれ食い違っているから、さあ大変!

 

村上春樹の「鏡」(1983)は似た形式だが、実質的には'独白'に分類されよう。

ただし「赤い部屋」もエピソードは一人分なので、線引きが難しい。

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