はらぐちゆうや

トライバルメディアハウス勤務。ぼちぼち書きます。よろしくお願いします。

はらぐちゆうや

トライバルメディアハウス勤務。ぼちぼち書きます。よろしくお願いします。

マガジン

最近の記事

具体と抽象

具体と抽象を行き来することは呼吸をすることと同じくらい大切。無意識でできるくらいに体にしみ込ませるべき感覚であると今更ながら感じました。 仕事の中で、話のレイヤーを合わせて会話をせよ、議事録書く時の項目の立てるときや資料を作成するときに情報の粒度をそろえよ、仕事の分担や指示を出すときに伝える内容の齟齬をなくすようにしよう、などの場面で、普段は感覚的にとらえていたことのイメージがよりくっきりと見えてくる。そんな感覚を得られる本でした。 上に書いたことはいずれも具体と抽象の行

    • 人は比較する生きもの

      弊社では「TPA」という制度(マーケティングだけでなくビジネスで必要な領域を幅広く学ぶ)があり、その機会をいただきました。今回のテーマは「行動経済学」です。 「経済学」は論理的に合理的に消費について語る学問であるのに対し、今回テーマの「行動経済学」は人の感情や心理に重きをおいて消費行動について語る学問です。 普段自分たちが生活の中で合理的ではないがそう判断している構造やこころの動きみたいなものを学ぶことができました。「そうそう。こういうことあるある」とうなずける内容も多く現

      • 現代の魔法使いは誰か。

        弊社では「TPA」という制度(マーケティングだけでなくビジネスで必要な領域を幅広く学ぶ)があり、その機会をいただきました。今回のテーマは「社会学」「社会心理学」です。 課題図書は以下の3冊です。 脱魔術化私たちは大地震のニュースを聞いたとき、あるいは伝染病が蔓延して多くの犠者が出たとき、それが神の仕業であるとは思わない。 私たちは、地震がプレートの跳ね返りであり、伝染病が菌によるものであり、伝染病の拡大は衛生状態が悪いからだ、ということを知っている。 あるいは私たちは

        • これから必要になるSDLという眼鏡

          弊社の教育支援制度の一つ「TPA」で1年間学ばせていただいており、もう、ラスト数回。今回の課題は、「サービス・ドミナント・ロジック」についてです。 「サービス・ドミナント・ロジック」(以降 SDL と表記)を理解するには「グッズ・ドミナント・ロジック」(以降 GSL と表記)についても語られており、それぞれの特徴をまとめてみました。 GDLでは価値があるのは「モノ」。サービスは「モノ」に付随するおまけ、くらいの考え方。この世界観は、過去の作れば売れる時代(商品志向)や、作

        マガジン

        • 何度も読みたい記事
          4本

        記事

          関係づくりのマーケティング

          つながることプッシュ・プル型のマーケティング中心であった「売手主導型」の時代からリレーションシップマーケティング、アドボカシーマーケティングと「顧客主導型」のマーケティングへと移り変わっていくぞ(すでに移ってきているぞ)というおよそ10年前に書かれた本書が今回の課題図書のひとつ。 お客様は疑い深くなり、情報はいたるところから発信されていて、商品やサービス、ブランドや企業そのものの実態について企業がコントロールできない時代は消費者が力をもつ。だから企業は、お客様が最良の選択(

          関係づくりのマーケティング

          ブランドの作り方の考え方、色々。

          今回の課題図書はこちら。 ターゲティングや絆はマーケティングにはいらないその中の「ブランディングの科学」では、数値的エビデンスに基づいたマーケティング論について書かれており、いつもとは違う視点を学ぶことができました。 そこでは、ターゲティング・ポジショニングは不要。消費者によるロイヤルティや、企業と消費者の絆はブランド間で大差ないのでマーケティングで考えることではない。マーケティングで必要なのはメンタルアベイラビリティとフィジカルアベイラビリティ。STP分析などはせず、よ

          ブランドの作り方の考え方、色々。

          初心者インストアマーチャンダイジング的視点によるスーパー観察記

          インストアマーチャンダイジングについて学んだ今回。課題図書はこちら。 インストア・マーチャンダイジングは小さなAIDMAの連続インストア・マーチャンダイジングは店舗に来店したお客様にその場で購入の決断させるためのマーケティング的考え方であり、小さなAIDMAのPDCAを回すことだと感じました。 店舗を回りながら、 陳列位置や魅力的なパッケージ、POPなどをきっかけに「興味を持つ」 →  近寄って商品を手に取ることで「知る」 →「購入したいと思う」 →(その場で買わなかった

          初心者インストアマーチャンダイジング的視点によるスーパー観察記

          チームプレイだ!流通は。

          今回は、物流、ロジスティクス、サプライチェーンマネジメントについてです。課題図書はこちら。 物流関連の書籍をここまでがっつりと読むことなんてなかったのですが、この分野も、世の中の環境に適応するように考え方を変化させてきました。 しかも自組織だけのコントロールの話で留まらない調整が必要でかなりハードな世界です。 マーケティング4P(Product、Price、Place、Promotion)では、Placeにあたります。AIDMAやAISAS、ULSSASが人にフォーカスした

          チームプレイだ!流通は。

          インフルエンス力

          今回も骨太な課題図書が4冊。 その中からこちらの本、中心で書きます。 「影響力の武器」 これまでTPAで出てきた話や理論の根底にあるような「人間とはどういう生き物なのか」といったことが 研究結果ととものに書かれいて、分厚い本だったけど今までの学びを思い出しながら読めました。 なぜ、人は動かされるのか?個人的には、「判断を人にゆだねて思考停止で自動運転するから」だと思う。 人にゆだねることで隙が生まれ、その隙をついた影響力が行使されることで、自分で判断したと思わされながら、

          インフルエンス力

          コミュニケーションの歴史

          今回の課題図書はこちらの3冊です。 その中から「情報大爆発」について書きたいと思います。 2007年に発行された本だけど、書かれていることが、今現実に起こっていることが多く本当に10年以上前にかかれた本?…と想いながら読みました。 色々な具体例をもとに過去についての語りから、未来を予測するような 内容が続いており面白く読むことができました。 インターネットのルーツからインフルエンサーの存在まで。各国の思惑が交錯する当時の状況から、インターネットのルーツが生まれ、発展して

          コミュニケーションの歴史

          製品開発は作ってからも売れてからも勝負が続く

          今回の池塾(TPA)の課題図書は製品開発やプライシングの話です。 日本はアーキテクチャ革新に長けている日本は製品アーキテクチャ革新に長けている。という記述がありました。 アーキテクチャ革新とは・・・製品の中にある個々の要素技術が新しいものでなくても、それらを製品として組み合わせるためのアーキテクチャが革新的な場合を、アーキテクチャ革新と呼びます。 アーキテクチャ能力が高いと技術どうしの複雑な組み合わせが可能となり複雑なうえに正確性、安全性も求められる高品質な車のような製

          製品開発は作ってからも売れてからも勝負が続く

          人はどのように自分のニーズを満たすのか。

          人がモノやサービスを購入したり消費したりするときには、ニーズが発生します。ニーズとはなにかが不足している状態を指していて、ウォンツはその不足を埋めるものです。 例えば、「お腹がすいた」はニーズ。ニーズはどの人も同じかたちをしています。一方でウォンツのかたちはひとそれぞれ。ラーメンが食べたい人もいれば、肉が食べたいひともいて、時間がないからコンビニの弁当がいい人もいます。ウォンツは十人十色。 マーケティングはそのウォンツとして想起してもらうため、人の知覚の奪い合いとだと思い

          人はどのように自分のニーズを満たすのか。

          マーケティングについて範囲広すぎて書くことまとまりきらなかった回。

          今回はマーケティング全般。範囲広いです。 課題図書はこちらです。 マーケティングの定義を今回の課題図書のグロービスから引用すると下記です。 マーケティングとは、顧客満足を軸に『売れる仕組み』を考える活動のことを指します。 『売れる仕組み』をつくるためには、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」といった経営資源をどのように活用していくかを常に考え続ける活動であり、完成されたものではなく現在進行形で変わり続けているもの。だから、「Marketing」に「ing」が付いている。とマ

          マーケティングについて範囲広すぎて書くことまとまりきらなかった回。

          財務や会計の入口に立ったよ

          会社で経営戦略などを学ぶ機会をいただきました。課題図書を読んで気づいたことや、印象に残ったこと、学びなどをつづっていきます。 ▼課題図書はコチラ 今回は、会計や財務といったなどお金回りの話。 貸借対照表(バランスシート=B/S)や損益計算書(プロフィット&ロス=P/L)、キャッシュフロー計算書(C/S)といった【財務3表】の基礎について学びました。 この財務3表の読み方を理解すると、企業が公表している決算報告書からその会社の財政状況や、お金の使い方、ビジネスの構造も見え

          財務や会計の入口に立ったよ

          人事管理部門尊敬します。

          トライバルメディアハウスに勤めています。会社で「経営戦略」について学ぶ機会をいただき、課題図書からの気づき、発見、思ったことなどを綴っていきます。 今回の課題図書はこちら。 全体の印象ですが、内容の起伏があまりなく、読むの苦しかったなというのが感想です。でも、採用、育成、配置、評価、昇進、昇格、モチベーション管理、退職管理がすごく大切だということも頭では分かっています。 なので苦しさと同時に日々、人事管理部門の方はこんなにたくさんのことに頭を悩ませながら人事面で支えて下

          人事管理部門尊敬します。

          メンタルアカウンティング

          メンタルアカウンティング(こころの会計)とは 人はそれを入手した経緯や状況、労力、感情で同じ金銭価値のものでも大事に感じたり、比較したときに価値を下に感じたりすること。 たとえば、神社でもらう5円(ご縁)のお守り。 金額的には5円だが、お会計のときに5円足りないからと言ってそれを使って支払うことは無い。すでに5円以上の価値を感じているから。 たとえば、自分で買ったDVDと、キャンペーンで当選して届いたDVD 同じ作品だった場合、自分で買ったDVDの方が大切に感じる(価値を

          メンタルアカウンティング