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具体と抽象

具体と抽象を行き来することは呼吸をすることと同じくらい大切。無意識でできるくらいに体にしみ込ませるべき感覚であると今更ながら感じました。

仕事の中で、話のレイヤーを合わせて会話をせよ、議事録書く時の項目の立てるときや資料を作成するときに情報の粒度をそろえよ仕事の分担や指示を出すときに伝える内容の齟齬をなくすようにしよう、などの場面で、普段は感覚的にとらえていたことのイメージがよりくっきりと見えてくる。そんな感覚を得られる本でした。

上に書いたことはいずれも具体と抽象の行き来を常に意識しなければいけないことです。具体的になればなるほど汎用性はなくなるが意思疎通のズレや認識のズレは無くなります。一方で具体でとどまり続けていると、それ以外のケースでの活用性がなく経験値がたまらないということになります。


例えば、「コーラ買ってきて」とお願いするとき「コーラ買ってきて」と言われた側は店頭に行くと「コカ・コーラ」「ペプシコーラ」「メッツコーラ」が並んでいてどれを買うべきか判断できません。「コカ・コーラ」を買って帰るものの望んでいたは「メッツコーラ」だっという認識のズレ(依頼した仕事に対する期待しない結果)が生じます。

これがさらに抽象寄りの依頼にすると「炭酸買ってきて」となり、その結果コーラですらないものを買ってこられる可能性が高いです(本当に欲しいのはメッツコーラなのに)

逆に具体寄りにすると(メッツコーラの写真を見せながら)「これ買ってきて」という依頼になります。ここまで具体的な指示になれば、ほぼ100%依頼通りのものを買ってきてもらえます。(=期待通りの仕事をしてもらえる)

逆に(メッツコーラの写真を見せながら)「これ買ってきて」という超具体の世界だけにとどまっていると、炭酸だったらなんでもいいというときにもメッツコーラしかお願いできず、メッツコーラを見つけるために何店舗もめぐり無駄な時間が過ぎる、場所によっては手に入れることすらできない(炭酸であれば速攻手に入ったはずなに)という活用性に欠けていきます。これは仕事で得た具体的な成功事例から成功した要素を抽出できないと次に生かすことができないことと同じ状態


だから具体と抽象を意識することはコミュニケーション領域や自己成長の領域で非常に重要な考え方であり呼吸をすることと同じくらい大切。と思うのです。

具体と抽象の行き来ができれば次のようなことも全部解決や説明ができます。

・上司と部下の仕事における認識の食い違いをなくす
・原作と映画のイメージのギャップの理由
・顧客の声を聞くことが大事という話と顧客の声に振り回されてはいけないという話の矛盾が生じるワケ
・上手な例え話をする方法
・変わらないために変わり続けるという一見すると?の浮かぶスローガン
・仕事丸投げの本当の意味

具体と抽象の違いや考え方についてなんとなくわかるけど……。という方が読むとすっきりします。

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