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これから必要になるSDLという眼鏡

弊社の教育支援制度の一つ「TPA」で1年間学ばせていただいており、もう、ラスト数回。今回の課題は、「サービス・ドミナント・ロジック」についてです。

「サービス・ドミナント・ロジック」(以降 SDL と表記)を理解するには「グッズ・ドミナント・ロジック」(以降 GSL と表記)についても語られており、それぞれの特徴をまとめてみました。

無題

GDLでは価値があるのは「モノ」。サービスは「モノ」に付随するおまけ、くらいの考え方。この世界観は、過去の作れば売れる時代(商品志向)や、作ったものを売り切る(営業志向)時代であれば通用した考え方でした。

ですが、情報大爆発により情報過剰になった(個人が情報発信をできる、受け取る側も情報リテラシーがあがっている、企業やブランドからの発信される情報は届きにくくなっている、個人の趣味嗜好が多様化している、それに特化した情報が手に入る)そんな、現在やこれからの時代においては、ただ、「モノ」を売る。以上終了という考え方では時代に合わなってきています。

サービス・ドミナント・ロジックの視点

例えば、魔法瓶。魔法瓶を売っただけではその「モノ」の価値は発揮されず、使われなければ価値がないにも等しい。保温保冷に使われて初めて価値を発揮する。という例がありました。その瞬間、顧客が価値を生み出しており、ただの消費者ではないという考え方がSDL的世の中の見方です。

自分の周りにそういうものがないかと考えてみました。頭に浮かんだのが「仮面ライダー変身ベルト」とその周辺のアイテムたちです。

丙家の子どもが「仮面ライダーゼロワン」が好きで最近変身グッズを手に入れました。ニチアサにはテレビの前で変身セット片手に変身シーンを楽しみにしています。テレビに合わせて自分でも変身するのが毎週のこととなっていて、見ている親としては(買ってよかった、嬉しそうにしているのを見るのは幸せな気分)になります。

その瞬間「仮面ライダーの変身セット」はただの「モノ」ではなく親子の楽しい時間を提供してくれる「モノ」であり(「楽しい時間を作る企業BANDAI」の名にたがわぬものを提供いただきありがとうございます)、それを使っている子どもは価値を生み出している主体となっています。

そんな機会を毎週日曜の朝に提供してくれているバンダイさんはこういう様子を想像しているんじゃないかなと思いました。

しかも最近の変身ベルトはベルトだけでなく、それにセットするアイテムのバラエティが非常に豊富に用意されます。大人も楽しめます。自分でも新しいアイテムが出ると購買欲が刺激されます。収集魂が刺激されます。
多分これは、収集したアイテムを並べて眺めて悦に浸る特別な時間という価値の提供につながっていて、集める過程も楽しければ集めきった後も楽しいという、大きなお友達にむけたサービス提供なのだと思います。

↑最近の変身ベルトは武器にもなる。しかも造形が細かいし色も美しい。
そして遊び方もパーツの付け替えでサウンドが多彩!

SDLについて考えて思うことは、今世の中にあるSDL視点の「モノ」やサービスを見つけることの何十倍も何万倍もそれをつくる企業は大変だろうということです。でもその努力のおかげで楽しいときを過ごせている思うのでSDL的アイテムを見つけたら大事に大事にしようと思います。

自分でもその眼鏡をかけて世の中を見れるようになっていきたいと思い、今からTPA楽しみです。

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