コミュニケーションの歴史

今回の課題図書はこちらの3冊です。
その中から「情報大爆発」について書きたいと思います。

2007年に発行された本だけど、書かれていることが、今現実に起こっていることが多く本当に10年以上前にかかれた本?…と想いながら読みました。

色々な具体例をもとに過去についての語りから、未来を予測するような
内容が続いており面白く読むことができました。

インターネットのルーツからインフルエンサーの存在まで。

各国の思惑が交錯する当時の状況から、インターネットのルーツが生まれ、発展していく様子や、その中で考えられていたネットワークのモデルについてもイメージ図とともに書かれています。
ネットワークのモデルとしては、スター型、ツリー型、メッシュ型が登場しており、インターネットはメッシュ型のネットワーク構造。中央や末端というものが無く個人個人が発信力を持ってる世界です。

情報は企業からユーザーに降らせるだけの時代から、ユーザー間でのコミュニケーションによって作られるようになりそのネットワークの中でブランドが形成されていく。
今まさに起こっていることに繋がっています。

ネットワークの中でも影響力を持つ人がハブとなりそれらの人は「インフルエンサー」と呼ばれるのですが、「インフルエンサー」やその周辺にいる影響を与える人は全体の11%。

残りの89%の人は影響を受けている側にいて、まさにインフルエンサーマーケティングの形についても語られています。

最近でこそ「インフルエンサー」という言葉は日常的に耳にする言葉になっていますが、そのインフルエンサーを使ったマーケティングって、今本当にそれでいいのか?といった問題提起を最近の池田さんのnoteで書かれていました。

本書で楽しんだ要素のひとつ「用語」

● インターギャラクティック・コンピュータ・ネットワーク
● スノーボールエフェクト(雪だるま方式)
● ブロックバスター方式
● 過剰性の経済学 etc…

色々なインパクトのある言葉が度々登場します(自分が無知なだけだったら、勉強になったのでそれでよし!!)

インターギャラクティック・コンピュータ・ネットワーク・・・リックライダーが考え出したコンピュータネットワークのアイデアで、コンピュータ同士をつないだコミュニケーションネットワーク構想のこと。

1対多の「星型」と呼ばれるネットワークの中心となるホストコンピュータを次々とつなげていったもの。インターネットの前身である「ARPANet(アルパネット)」へとつながります。
過剰性の経済学・・・過剰なものをジャブジャブ使い、希少なものを節約するという発想。
例えば、100円の広告を見てもらう為に3,260万件の「お茶」に関する情報が用意されておりそれが表示されるgoogle検索連動型広告など。膨大にある情報をジャブジャブ使うという考え方。

そんな目を引く言葉の中で、これは聞きなれた言葉ですが、マーケティング用語としてストラテジー(戦略)とかタクティクス(戦術)、ターゲット(標的)などもありました。マーケティングで良く使われる言葉ですが、軍事的な研究からの影響を強く受けておりこういう言葉が多くなっています。

一方で、ウェブのマーケティングでは、「シーディング(種まき)」や「ゲノム」「ミーム」「オーガニック(有機的)」といった生物学的な言葉
が使われていることも書かれれており、デジタルな世界だけど温かみを感じました。

この言葉が表すように相手にするものは生き物であるという感覚を持って仕事に向き合うようにしよう。デジタルのコミュニケーションを考えるときに無理やり作り出すのではなくその情報が、生まれたくなるような、生みたくなるようなそんなコミュニケーションをイメージしながら取り組もうと思いました。

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