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【12年ぶり】サッカー天皇杯、新発田・五十公野で開催!

1.プレビュー

 まずはこの「五十公野」。鉄道やスポーツに関心がない限り、他県の方々には馴染みがない地名ではないでしょうか。新発田も難読地名ですが、さらに上を行っているんじゃないかと思います(^^;; 「いじみの」です。
 鉄道というのは、1984年まで存在していた国鉄赤谷線に五十公野駅があったことから引き合いに出しました。五十公野公園には、陸上競技場以外にも野球場テニスコート体育館といったスポーツ施設や、元来の意味での公園としても家族連れに人気のスポットです。また、6月には公園内にあるあやめ園であやめが咲き誇ることでも(県内では?)有名です。
 コロナ禍の影響で超変則な形で開催されることになった、節目の第100回天皇杯。その2回戦が地元で開催されることを知ったのは7月末のことでした。五十公野での天皇杯開催は、どうやら2008年以来12年ぶり2度目。ちょうど干支が一周した訳ですね(^^;; ちなみに、女子の皇后杯は2016~17年と続けて2回戦が行われました。

 五十公野で前回開催された天皇杯を振り返ってみます。

 この試合も現地観戦していたんですが、当時持っていたのはコンパクトのフィルム式カメラ。2つ目のリンクに貼ってある写真の方が断然良質なので、そちらをご覧いただきたいと思います。
 「新潟の大学vs長野のクラブチーム」という構図は今回と同じでした。1つ目のリンクを開くと、新潟経営大のGKは東口順昭(ガンバ大阪アルビレックス新潟)だったことが分かります。そして、実は松本山雅は翌月にも全国社会人サッカー選手権で新潟を訪れており、五十公野での準々決勝に勝利したのです。

 話を今回に戻すと、新潟医療福祉大は5大会連続5回目の出場。創部から15年しか経っていませんが、アルビとの連携ゆえか強化はぐんぐんと進んでいます。
 一昨年と去年は、いずれもアウェーでAC長野パルセイロに1点差で惜敗しました。今大会はJ1の上位2クラブとJ2・J3の首位以外のJリーグ所属クラブは出場できなくなったためパルセイロへの「3度目の正直」となるリベンジは果たせなくなりましたが、天皇杯初勝利となった第97回大会1回戦(3-1岐阜経済大 ※現在は岐阜協立大)以来となる勝利を目指しました。
(※以上3大学をはじめとした本記事で登場する学校名へのリンクは、すべてサッカー部公式HPへ飛びます)
 一方のアルティスタ浅間は創部39年目で天皇杯初出場。北信越フットボールリーグ1部では新潟医療福祉大学FC(セカンドチームでしょうか?)と凌ぎを削っています。また、昨年末に今季限りでの引退を表明していた塩沢勝吾(松本(5季)、長野(2季)を経て、浅間で3季プレー=長野県内で10年間!)にとっては、残り試合も僅かになってきていました(リーグ戦は27日が最終節)。
 会員限定ですが、塩沢に関する記事が出ています。

2.五十公野への道

 「歴史的」一戦の会場となった新発田市五十公野公園陸上競技場までの道のりをざっとご紹介します。まあ筆者目線でしかありませんが(^^;;
 まずは、日本のサッカースタジアムを知る上では欠かせない「わかの観戦日記」のスタジアムガイドからこちらを貼っておきます。その上で、ここからは写真中心です。なお、使用カメラのモニターはこういう状態であることをご了承ください(汗 帰宅後に今日の写真を確認しましたが、こんな状態の割には頑張った方ではないかと思います(苦笑)

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 さて、いきなり夜に撮った写真ですが、往路に撮り忘れただけのことです。

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 こちらがJR白新線・羽越本線の新発田駅。写真右が駅舎入口ですが、五十公野への近道は大きく見える東西連絡通路です。
 10年ほど前には駅舎橋上化の議論もありましたが、それが見送られた代わりにできたのがこの地下通路。当時の雰囲気が伝わってきそうな佐藤浩雄県議のサイトを貼っておきます。(なぜタイトルが「決まる」なのかは謎)

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 「できたばかり」とは言えないでしょうが、通路内は非常に綺麗。例年であれば壁面に、市民文化会館でのイベントのポスター等が数多く貼られているんですが…
 そして東口へ。(11/13:自販機を含め、以降の写真6枚を追加・差し替え、文章も必要に応じて追加しました)

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 東口ロータリーは4年前に整備されてこのような形になりました。徒歩アクセスの説明なので写真は載せませんが、10台余を駐車できるコインパーキングもあります。
 また、ロータリーには今年3月に運行を開始した高速バスアミー号・仙台行のバス停があります(仙台からのバスは深夜着)。何ともタイミングの悪い路線開設だったなぁと思ってしまいますが、現在はコロナ禍のため運休中です。いつか運行再開するといいですが…

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 ロータリーが改修された頃から思っていたのは、東口を発着点とするコミュニティバスがあってもいいのにということです。

 新発田市コミュニティバスの路線図を添付しましたが、見事に駅裏・五十公野エリアには走っていません。新潟交通観光バスの路線・赤谷六軒町行はありますが、平日ナイターや土日の早めのデーゲームであれば何とか使えるか…?という感じです(最寄りバス停「五十公野」から徒歩10分)。せめて高校野球やBCリーグ等の開催時にシャトルバスが出ればなぁとも思うんですが。(2016年の東京六大学オールスターの際には運行されました)
 ちなみに、こちらは最新情報ですが東口のダイドー自販機3台が一部例外を除いてほとんど100円という恐ろしいラインナップになっていました(笑) 帰路にどうしても喉が渇いたので購入したのはKIRIN「生茶」の555mlペットボトル。これも100円とは驚きです… 通称駅裏と呼ばれる東口側には県立新発田高校がありますが、高校生目当ての価格設定なんでしょうか。

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 さて、東口を出ると、道はずっと歩道が整備されています。しかも、一本道の中盤ではこんな立派な風景が。

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 恐らく周辺の住宅地開発等と合わせてこういう造成をしたんでしょうが、新発田にはここ一ヶ所しかないんじゃないかというくらいの豪華な空間です。道沿いには公園もあります。
 道路に突き当たったら左折して道なりなんですが、しばらく歩くと大型店が立て続けに姿を現します。価格帯を考えても、食料等の調達はここが最適かと。

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 これらの脇を通る頃には公園内にある体育館「サン・ビレッジしばた」の丸屋根が見え始めるんですが、歩いて到着するにはまだ15分ほどかかります(^^;;
 今日はこんな風景が見えました。

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(まあ、この写真では小さく見えますが^^;)

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 記事的にもようやく(爆)、新発田駅東口から2.4kmで五十公野公園に到着です。(田んぼ道を突っ切れば多少ショートカット可能かも)

3.スタジアムでのあれこれ

 1・2回戦が入場無料というのは驚きましたが、入場料を取ると会場使用料が高くなってしまうからなのかなぁと邪推します。
 言うまでもなくこういう書類が新潟県協会の大会ページに添付されていて、事前に記入しておくよう案内されていました。(※PDF1枚分に収めるため、若干行間を狭くしたりしています)

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 競技場が城のような造りだということは冒頭に貼ったスタジアムガイドでお分かりいただけるかと思いますが、その正面では大会プログラムが販売されていました。
 通常時はメインスタンド両端の外階段が観客の入場口なんですが、今回は正面玄関(関係者用入口)が観客用にもなっていました。検温と書類提出を終えてスタンドへ。

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 到着した16:30の時点で、照明塔はすでに点灯していました。(新潟の日没は17:39)
 個人的事情の話になりますが、スポーツ観戦はようやく今季初。懐事情等々が影響して、アルビの公式戦や高校野球にも行けずにいました(^^;; 前回観戦した去年11月の皇后杯2回戦(新潟市陸上競技場)も入場無料でしたね(爆)
 ここまでのことは十分承知(?)の上でしたが、競技場に近づいてようやく思い出したことがありました。地元・五十公野での観戦が、競技場の隣にある球場を含めて2年3ヶ月ぶりだったのです(汗 競技場でのサッカー観戦はさらに遡って3年3ヶ月ぶりでした( ゚д゚)
 こういう地元軽視傾向は決してこれに限ったことではありません(汗 先天的な視覚障害ゆえに運転免許を取れないことは大きな要因ですが、例えば家電量販店に行くにしても、(頑張れば)歩いて行ける地元の店よりも新潟駅構内のビックカメラの方によく行ったり(^^;;

 試合に話を戻すと、スタンドにはこんなものが貼ってありました。

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 これに限らず、「…するな」よりは快い表現だなぁと思います。受付では、人数確認のため紙製のリストバンドも配布されました。他の会場ではどういう方法を取っていたんでしょうか。

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 試合開始15分前になって、スタメン発表が行われました。

 新潟県内で電光掲示板どころか据え付け型の得点掲示板を持つ陸上競技場・球技場は、デンカビッグスワンと新潟市陸しかありません。(高校野球の会場となる球場は、ほぼ電光掲示板なんですが…) 掲示板を設置するほど使用頻度は高くないのかもしれませんが、こういう時くらいメンバー表示もしてくれればなぁと思ってしまうのも事実です。(なでしこリーグでも選手名表示はなし)
 そういう訳で音声のみによるスタメン発表が終わり、いよいよ天皇杯アンセム(正式名称は日本サッカーの歌)が鳴り響くのを今か今かと待っていました。しかし、唐突に「両チームのユニフォームの色」がアナウンスされた後に審判団と両チームの選手が一斉に出て来たのです… 試合終了後の映像は明日貼る予定ですが、横一列に整列することはありませんでした。これも三密防止なんでしょうか。プロスポーツで特に気にせずワチャワチャしているのを見ると、選手入場くらい普通にしていいんじゃないかと思ってしまいました。まあ、五十公野の場合は入場前の待機場所が広くなさそうだとは思うんですが。
 深夜にNHK-BS1で録画放送されていたHonda FC(アマチュアシード)vs常葉大(静岡)では、試合終了後に普通に整列していました(選手入場の場面は見逃し)。こういったところは開催地のサッカー協会の判断次第だったんでしょうか… 普通の入場がないならないで、試合前にアンセムを流してくれてもよかったんですけどね。まあ、その場面を動画撮影の一つの目玉と位置付けていたので悔しさが募るんですが(^^;;

 試合内容にも一応触れたいと思います。台風12号接近の影響か、この日は午前中から風が強かった新発田。前半は、この風が左に攻める医福大に加勢したようです。序盤は医福大ペースでしたが、浅間も耐え抜き、徐々にチャンスを作るようになりました。ハーフタイムあたりから風が弱まったのは個人的には残念でした。
 後半30分、18分前から途中出場していた医福大FW有田朱里(市立船橋高)が均衡を破る先制ゴール。有田は8分後にも2点目を決め、その直後の39分には先制直後に途中出場していたFW田中翔太(青森山田高)がダメ押しの3点目。普段のレギュラーメンバーが控えに回っていた点では両チームとも同じだったと思いますが。結果的に軍配は医福大に上がりました。浅間の塩沢は先制された直後からピッチに登場しましたが、シュートを見ることができなかったのは残念でした。

(9/27:以上3本の動画を追加しました)
 素人が書けるのはこれくらいです(^^;; あとは各種サイトでご確認くださいm(_ _)m

 浅間HPにはギャラリー(写真30枚)も掲載されています。

4.写真ギャラリー

 筆者目線で写真を投下していきます。重ねて言いますが、クオリティはご容赦ください(^^;;

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ダンマクでは浅間が圧倒

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キックオフ直前の両チーム

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キックオフ直後の風景( ´ー`)

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浅間GK鈴木透(日本体育大出身)が蹴り上げたゴールキックが舞い上がる

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密な感じの風景

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ホームゴール裏方面の風景

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前半飲水タイム。去年までも「給水タイム」なら聞いた記憶がありましたが、それと区別するための「飲水」なんでしょうかね。
そして、浅間側のピッチの荒れが目立ちます…

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ちょうどスピーカーに夕日が直撃していたので。

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前半の途中、明るいうちに隣の球場をご紹介するために一時移動しました。過去に球場・競技場で試合が重なったのを経験していますが、当然隣の音もよく聞こえます。声出し応援がない現在は尚更でしょうね。
球場では、開場間もない1997年と大改修後の2015年にプロ野球イースタン・リーグが開催されたことがあります。

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浅間攻撃時の密

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ハーフタイムの退場シーン

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後半キックオフ直前、円陣を組む前のシーン

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図らずもこの一枚を撮っていましたが、医福大の1・2点目を挙げたのは11番の有田。33分間でシュート5本という大暴れ。

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漆黒の闇に覆われた五十公野。実はこの陸上競技場でナイトマッチが行われるのは相当稀なのです。ちょうど先月、なでしこリーグアルビレックス新潟レディースが2週連続で18時開始の試合を開催していましたが、それまでは一度もなかったんではないかというほど。まあ、この日の試合(17時開始)をナイトマッチと呼べるかどうかは微妙そうですが。

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試合結果。下の写真を撮った後に念のため収めたんですが、まだ撤収されていなくて驚き(^^;;
(後半ロスタイム~試合終了の映像は明日貼る予定です)

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浅間の反省会。全体を写せなかったのはモニターのせい…

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スタンドの照明は非点灯でしたが、入場無料ですから贅沢は言えません。

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なんだか大掛かりな工事中のようです。

5.帰路と「まとめ」

 帰路は反対周り、つまり公園を出て左のルートを取りました。先にご紹介した大型店舗群は、夜になると尚のこと目立ちます。

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 新発田高校を過ぎてからの交差点には、老舗のパン屋「ボン・タケダ」と割と新しいラーメン屋「天神屋飛龍」があります。(11/13:タケダの写真を追加。裏手にあるのが芝高ですが、タケダの隣の商店?も気になります)

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 飛龍は、五十公野での観戦の前後に何度か立ち寄っています。たいてい歩いて汗をかいているので、普通のラーメンを頼むことは皆無です(^^;;

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 タケダには入ったことがないんですが、飛龍はこのようにして学生向けメニューも用意されています。パンはそもそも安価ですから、高校生もよく利用しているんだろうと思います。
 このまま歩くと跨線橋を渡ることになりますが、ここで右折して連絡通路の方に戻りました。通路を撮っていなかったことを思い出したからですが、図らずも市街地循環バス「あやめバス」の最終便に間に合って結果オーライでした。

 我ながらようやく締めくくりです(^^;; (すでにお気づきかと思いますが)浅間寄り目線で観ていたので、完敗に終わったのは残念でした。
(ビッグスワンでもそうなんですが、わざわざお越しいただいたことを重視してほぼアウェー贔屓なのです)
 しかし、ほぼ1年ぶりの観戦で、好天でもあったので、いい観戦になったと思います。
 医福大は、前回勝ったのは1回戦だったので今回が初の2回戦突破でした。10月28日(水)に行われる3回戦で福井ユナイテッドFCと対戦します。こちらも北信越リーグで戦っている間柄です。一方の浅間は、その福井とリーグ戦最終節で対戦するんですが、なんとそれが事実上の優勝決定戦なのです。

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 優勝すれば2回目となります。そして、各地域リーグの王者等が集結する全国地域サッカーチャンピオンズリーグで上位に入ればJFL昇格を勝ち取ることができます。塩沢のためにも、ぜひとも奮起していただきたいものです。

 さて…これが今年最初で最後の観戦となりそうな可能性がプンプンします(^^;;


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