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「ストレングスファインダー」のススメ~就活で留年した末に逆転勝利した話~

「ストレングスファインダー」を知っていますか?
直訳すると「Strength Finder=長所探し」ですが、端的に言うと、その人の「才能」を5項目出してくれる性格診断のようなものです。

筆者はこれまで2014年と2020年の2回やったのですが、個人的にはこれで人生が変わったと思っています。
誇張なしに、「自分を理解し、強みを伸ばす」ことが今では人生の指針となっています。

今回は、【ストレングスファインダーとは何か、なぜおすすめなのか】についてお話しようと思います。


●用語解説

資質…Gallup社が定義する、34種類の能力。これが「才能」になる。
才能…生来の考え方、感覚、行動。
投資…訓練、スキル開発、知識構築にかける時間。
強み…常に完璧に近い成果を出す能力。これを伸ばすことがゴール。

才能×投資=強み

引用元:クリフトンストレングスの科学について知る / Gallup社
https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253796/CliftonStrengths-%E7%A7%91%E5%AD%A6.aspx

●自分の「強み」が何か、知っていますか?

皆さんは、自分の強みを理解していますか?

採用面接などで
「あなたの強みを教えてください」
「あなたらしいエピソードはありますか?」

などといった質問をされたとき、何と答えますか?

実は筆者自身もこれには困ってしまいます。
「自分は他の人に比べてこういう特徴があります!」
「過去にこういう行動をして、これは自分だからこそできました!」

みたいなことを断言するのって、結構難しいですよね。

「これだけは他人に負けない!」
「自分らしい瞬間はこういうときだ!」

とか理解していたら、
面接で便利なだけじゃなくて、日々の人生に自信を持てたり、迷ったときの行動指針にしたりできそうじゃないですか?


●ストレングスファインダーとは

ストレングスファインダーとは、「177の質問に答えるテストを受験することで、自らの才能を知ることができるツール」です。
テストの所要時間は約20分で、書籍を購入、あるいはGallup社のページから直接支払うことで受験することができます。

ストレングスファインダー診断では、各自の「資質」、つまり「才能」を知ることができます
自分の「才能」を知り、それを「投資」によって伸ばすことで「強み」に昇華することができます。

ここでもう一度復習しておきましょう。

資質…Gallup社が定義する、34種類の能力。これが「才能」になる。
才能…生来の考え方、感覚、行動。
投資…訓練、スキル開発、知識構築にかける時間。
強み…常に完璧に近い成果を出す能力。これを伸ばすことがゴール。

才能×投資=強み

「そもそもGallup社ってなんだ?宗教団体か?本当に信用していいのか?」
と思われる人もいるかと思います。

Gallup(ギャラップ)社とは、アメリカの会社です。
事業としては、世論調査および調査結果をベースにしたコンサルティング事業ストレングスファインダー診断の提供および診断結果をベースにした人材育成事業などを行っています。

従来から世論調査事業では一定の信頼を集めており、統計処理に関してはプロフェッショナルといえます。
その強みを活かして、統計的に人の才能を分析する、ストレングスファインダーの事業を始めました。

ストレングスファインダーでは、才能を4つの領域と34の資質に分類しています。

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診断によって、自分に備わった34の資質の順位を知ることができます。
廉価版では、最も優れた5つを診断結果として出すこともできます。


●「資質」とは?

では、この「資質」とは一体何でしょうか。

まず大前提として、34の資質に優劣はありません。
どんな資質でも二面性があります。無意識に資質を使っていても、それを活かして「強み」となっている場合と、時と場合と相手によってはむしろ「弱み」となっている場合もあります。

例えば、「コミュニケーション」という強みを例に挙げてみましょう。

「コミュニケーション」の資質が高い人は、一般的に自分の考えを言葉に表すのが得意です。話術に優れ、物事を印象的に説明するのが上手です。

引用元:クリフトンストレングスの資質「コミュニケーション®」の紹介https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253406/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E8%B3%87%E8%B3%AA.aspx

…そのままですね。
「コミュニケーション」の才能を持つ人は、自分の考えや行動をストーリーやイメージ、具体例、比喩に転換させることが得意です。

しかし一方で、時には話を盛ってしまったり、ついついその場に合わせて調子の良いことを言うことがあるかもしれません。
これが「コミュニケーション」という資質の「弱み」です。

また、「コミュニケーション」が資質の中で下位にあるからといって、その人の人格に欠陥があるわけではありません。
その人はむしろ、ファクトや数字に徹底的に向き合ったり、自分の作品を作り上げる才能に長けているのかもしれません。

つまり、どんな資質にも「強み」と「弱み」があり、絶対的に優位な資質は存在しないということがわかると思います。


●なぜストレングスファインダーが必要なのか?

資質を意識して使えるようになると、「弱み」として見えている場面を少なくし、「強み」の部分を強化することができます。
そして、すべての人がその人なりの才能を発揮しながら、人生をより輝けるものにすることができる。

というのがストレングスファインダーの理念です。

ギャラップのデータによれば、

クリフトンストレングスを活用する機会がある人は、仕事にエンゲージし、自分が最も得意とすることを毎日行う機会があることに強く同意する傾向が6倍高いことが判明しています。

さらに、そうでない人に比べ、大きな自信を持ち、目標を達成する傾向も高いことが明らかになっています。十分な活力を有し、休息が足りていると感じ、満足感を持ち、笑う機会に恵まれ、面白いことを学び、敬意を持った扱いを受けていると報告する傾向も高くなります。それに対して、不安、ストレス、怒り、悲しみ、肉体的苦痛を経験していると報告する傾向は低くなります。

クリフトンストレングスを活用している人が、優れた生活の質を体験していると報告する傾向が3倍高いことには何ら驚きはありません。

引用元:クリフトンストレングスの科学について知る / Gallup社
https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253796/CliftonStrengths-%E7%A7%91%E5%AD%A6.aspx


●筆者がストレングスファインダーで人生が変わった話

筆者は2014年に初めてストレングスファインダー診断を受けました。
この時期は就活で苦しんでいた時期でした。
なんとなく大学に入ってなんとなく就活をしてきましたが、人生で初めて壁にブチ当たったのが就活でした。

受験や部活はなんとなくでクリアできてきたけど、就活だけはちゃんとやらなきゃやべえ、就活だけは小手先では勝てないし、取り返しのつかないイベントだと感じました。

なんとなく生きてきたので、22年間生きてきた自分の強みもわからず、強みがわからないので目指したい業界もわからない。そしてやりたいことがブレブレなので、当然面接にも通らない。
人生の舵を切る瞬間において、自分自身を知ることが第一歩だと痛感しました。

当時もBIG5診断や、16 personalitiesリクナビ適職診断などいろいろな診断がありましたが、イマイチしっくりこず。
そこでいち早く外資系コンサルティングファームの内定を持っていた友人から教えてもらったのがこのストレングスファインダーでした。

ストレングスファインダーを受け、自分が持つ5つの資質を知った結果、
「今まで受けてた業界って全く向いてないんじゃね?」
ということに気づき、なんとなく受けてなんとなく内定を持っていた2社を辞退。
就職留年を決断しました。

そして自分の「才能」を分析し、「強み」を伸ばしてから次年度改めて就活を行うことで、志望していた業界の内定を獲得することができました。
一年目にESを提出した企業は100社以上でしたが、二年目は5社くらいしか受けず、満足いく内定を得ることができました。


●ストレングスファインダーでどのような結果が出たのか

単に「資質」を知るだけでは意味がありません。
それぞれの特性を理解し、どのように伸ばすかを考えて初めて「強み」になります。

2014年時点の筆者の「資質」上位5つは以下の通りでした。

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1.戦略性
「戦略性」の資質が高い人は、目的に向かうための選択肢を想定することができます。いかなる想定に直面しようとも、適切なパターンと問題点を直ちに予測することができます。

2.着想

「着想」の資質が高い人は、新しいアイデアを考えるのが大好きです。見た目には共通点のない現象に、関連性を見出すことができます。

3.個別化

「個別化」の資質が高い人は、一人ひとりが持つユニークな個性に興味をひかれます。異なるタイプの人たちの集団をまとめ、生産性の高いチームを作ることに長けています。

4.最上志向

「最上志向」の資質が高い人は、個人や集団の卓越性を高める手段として、強みに注目します。優れたものを最高レベルのものに変えようとします。

5.指令性

「指令性」の資質が高い人は、存在感があります。状況の主導権を握り、決断を下します。

要約すると、
「アイデアを考え、それを戦略的に実行するチームリーダー」
といったところでしょうか。
これで不動産やSIerを志望していたのだからそりゃ受かるわけがないという振り返り。

法律やチーム管理を大切にする仕事では自分の資質を活かせないのではないか?
自由な発想で突き抜けたアイデアを重視する業界を目指したほうがいいのではないか?
と感じました。

念のため補足しておくと、別にこれらの業界を下に見ているわけではありません。あくまで、筆者の資質とはミスマッチなのではないかということ。
同時に、自分が行った業界が優秀だとか落ちこぼれだとかも別の話。
自分に合った業界が選べたという点で、「就活成功」としています。


●まとめ

・ストレングスファインダーで自分の「才能」を知ろう
・「才能」を伸ばすことで「強み」になる
・キャリアに悩んでいる人は「強み」をベースに考えてみては


●終わりに

次回は、【ストレングスファインダーの結果をアクションプランに移して実践する方法】について、

・上記の強みをどう就活に活かしたのか?
・数年経ち、サラリーマンやトレーナーを経験してから昨年末に受け直して結果がどのように変わったか
・結果の分析やこれからのアクションプランは?

などに触れながらお話しようと思います。



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