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Fitness & Exercise

もっと体を動かしたいとは思っているが、続かないし、体力や怪我も心配。何をどうやったら良いのだろう。



クライアント事例

40代 女性 。自分の時間が少し取れるようになってきたので、何か新しいことがしたい。日常的にもっと体を動かした方がいいとは思っているが、運動が嫌い。昔の怪我も心配。

1. コーチングセッション: 導入

コーチ:事前アンケートでは運動量を増やすことに重点を置きたいと回答していますね。

クライアント:そうですね。でも、今から外に出て、さあ何か体を動かすぞという気にはなれていです。運動そのものというより、エネルギーを取り戻したいという感じですかね。何か習慣や行動を変えて、エネルギーを取り戻す感覚に到達してみたいです。

コーチ:エネルギーを取り戻す感覚、素敵ですね。ちなみに、そのエネルギーというのは、どこから出てくるものだとご自身は感じますか?あと、そのエネルギーについて名付けるとしたらどのようなものでしょうか?名前をつけることで、そのエネルギーのような「何か」を手にいれる助けになります。

クライアント:難しいですね…。その前に少し、今の状況を話してもいいですか?
私の末っ子は今年学校に行ったばかりですなんですが、そうなると、今までずっと家にいた子供達がついに全員、あ いない と。子供だけに振り回さなれなくなるタイミングができて、ふと、人生について考える時間がまたできたっていうことに気が付いたんです。実は、もっと真剣な勉強とかリスキリングとか、仕事に戻るために何か行動をしたいと思ってるのですが、何年も子供の世話しかしてこなかったので、いきなり勉強や仕事復帰する自信がないんです。

コーチ:そうですか。お子様が全員学校に行くようになったのがきっかけなんですね。そして、仕事復帰してみたいけれども心配していると。

クライアント:そう、子供たちが全員学校に通っている今、この数年間を最大限に活用したいんです。で、できれば何かの先生になるための学校に行ってみたいです。色々検討してみたんですが、長時間の事務仕事に復帰するよりは、講師のような仕事がいいかなと。おそらく、何かの資格を取ったり、教師養成コースに行くのが良さそうだと調べているところです。
ただ、今までは子供たちの面倒だけで良かったんですが、いざブランクから戻って勉強を再開するのには、相当大変そうだと感じています。それでまずは、今よりもっとエネルギーがある気持ちと状態で、勉強や仕事に飛び込んでみたいです。人生におけるエネルギーという意味で、私の体と心から生まれてくるイメージですね。
今は人生に対するエネルギーが、かろうじてどこかにぶら下がって残っているだろうか、ぐらいの状態です。

コーチ:いろんなお考えと気づきがあったのですね。ではちょっと具体的にイメージしてみませんか。例えば、あなたには十分にそのエネルギーがあって、教師コースを受講したとしましょう。それはどんな状態だと思いますか?あなたの人生の中で何が変わりますか?

クライアント:まぁ少なくとも金銭的に少し助かりますね。自分の使える小遣いに少し余裕が出そうっていう程度です。もちろん、たくさん稼ぐのは厳しい事だというのは分かっているので、金額に対して強い願望はありませんね。

コーチ:子供達がいない日中、自分の使えるお金と自分の力や能力で、やりたいことを実行できる、って感じでしょうか。

クライアント:そうですね!確かにそれ、かなり良いです。自分の人生を取り戻しているのが理想です。一日中ずっと座っているとかは嫌なんです。何かできることを実践しようとは思うのですが、でも…

コーチ:自信がない、とおっしゃってましたね。行動に移せないのが原因だということが理解できました。

クライアント:そうですね。頭で考えだすと、運動は嫌だとかこれは大変そうとか。それでだんだん自信がなくなってきてるかもしれません。

コーチ:運動する という言葉を聞くとどんな感じですか?

クライアント:勘弁して と思います。

コーチ:それはなぜだと思いますか、その感覚はどこから来てますか?

クライアント:うーん、良い質問ですね。分からないです… 

コーチ:昔からですか?

クライアント:学生の頃は、とても活発な友達と遊んでました。私自身は活発な方ではないのですが、その子と一緒にいろいろやってました。
でも最近は、週末家族で散歩するのが好きという程度です。階段とか多いと辛いです。右足の後ろ側が痛むので、走るとかはありえないです。
たぶん、自分の体力にあまり自信がないのかもしれません。

コーチ:自信がないのが体力に起因してるかもしれない と。理にかなってますね。それでも何か始めようという気持ちが素晴らしいです。できることは必ずありますよ。ちなみに足に関しては、理学療法士とかにみてもらったことはありますか?

クライアント:いえ、特に診断してもらったことはありません。歳もとったし、この程度なら母親業はなんとかなるかと我慢してたので。誰かに見てもらったほうがいいでしょうか?情報があれば教えてください。

コーチ:ではそれは別途詳細お伝えしますね。ではひとまず、足の件で何か注意するべきことがわかったと仮定して、次に進みましょう。
学生時代やっていたことや、現在、お子様と他にどんなことを?

クライアント:子供達はサッカーをしてますが、私はもっとマイルドな方がいいです、笑。でも昔から競争することは結構楽しかったかも。20年ぐらい何もやってないので今更どう始めたらいいのかすらわかりませんが、もう一度競争っぽいのをやってみるのは悪くないです。ゲーム感覚で挑戦するなら楽しそうです。

コーチ:挑戦ゲームだと、運動という言葉は連想しませんか?

クライアント:運動という感覚とは別かもしれません。確かに、なぜここに気づかなかったんだろう…
でもやっぱり想像すると、ちょっと外に出て動くだけで息切れして、辛そうです。若い頃と比べると色々失ってますからね。失ったものを取り戻すのは大変すぎる。楽しくない感じになってきますね。やらなきゃいけないのはわかってはいるんですが。

コーチ:競争じゃなくても、グループで何か活動することなら大丈夫?

クライアント:どちらかというとそうです。一人でジムに行くと、周りの人がすごいことをやってるのを見て引いてしまうタイプです。そういう意味では、誰かと一緒に行動する事が好きなのかもしれません。

コーチ:ご家族や友人と一緒にできる環境・状況ですか?

クライアント:はい。家族は私がやりたいことをいつもサポートしてくれます。でも、やりたければどうぞ という感じで、ありのままの状態がいいよと言ってくれてます。ありがたいことに、ほっそりしたワンピースを着てくれとは言ってこないです。むしろ筋肉ムキムキになるのは嫌がるかも。まぁ、服が1〜2サイズダウンするぐらいなら気にしないと思います。どうせ20代から比べるとそれぐらいサイズ上がってしまったので。

コーチ:ご家族から愛されているんですね、素敵です。あなたご自身にとっては、服のサイズ1〜2ぐらい下がるぐらいがちょうどいいですか?満足できそうですか?

クライアント:はい、ちょうどいいですね。それぐらいならできる自信があります。ゆっくりやれればの話ですが。

コーチ:自分のペースで、1〜2サイズの変化ができそう と。自信が生まれてきましたね!
さて話を戻しますが、エネルギーを取り戻す状態に「名前をつける」です。私たちのコーチングプロセスの中ではこれを、「ビジョンを作る」と呼んでいます。具体的な行動をする前に、自分の信念を知る事が重要なんです。心の中心軸を設定する感じです。ビジョン=信念=中心軸 があると、目指すゴールが明確になります。あなたご自身だけのビジョンと明確なゴールがデザインできたら、それに紐づく一つずつの具体的な行動が設定できて、しかも、より確実にそれらを実行できるようになります。
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では、一緒にビジョンとゴールをデザインしていきましょう。

2. コーチングセッション: ビジョン & ゴール作成 (このコンテンツは有料公開です)

3. コーチングセッション: エクササイズのための行動プラン作成

コーチ:さて、あなただけのビジョンとゴールができましたね。
では次に、具体的な行動プランを考えていきましょうか。常にあなたのビジョンに結びつくものだけが、有効な行動プランです。
ところで、厚生労働省の「健康のための身体活動、運動ガイド」や、有酸素運動と無酸素運動等の違いなどはご存知ですか? 

クライアント:有酸素運動はランニングとかのことですよね?それ以外はわからないです。

コーチ:簡単に説明しますね。
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では、あなたにとって意味のある、そして効果的な運動習慣について一緒に考えてみましょう。
冒頭に、一人でやるよりは誰かと一緒に行動する方が好きとおっしゃっていましたね。筋力トレーニングについてはどう思いますか?誰かと話したりしながらなど、一人でジムで黙々とやる以外の方法もありますよ。

クライアント:筋力トレーニングって、ボディビルってことでしょうか。なんていうんですか、あれ、バーベルとか使う?それはちょっと自分らしくないですね。

コーチ:わかりました。全てはあなた次第です。あなたのビジョンに繋がらない、心の声が「それじゃない」というものは採用しなくていいです。
筋肉がつくことで効率的にカロリー消費ができ、運動効果を高められるので、いつかあなたの中で興味が湧いてきた時に検討すればいいですよ。必須ではありません。
では次に、散歩するとおっしゃっていましたね。ウォーキングはどうですか?

クライアント:これは興味があります。公園とか、自然のあるところがいいです。一人でやるのはモチベーションが続かなさそうですが。誰かと話しながらとか、軽く競争したり、とかできるかもしれないです。

コーチ:「誰かと、自然の中でウォーキング」ですね、メモしましょう。では、次。グループエクササイズはご経験ありますか?

クライアント:ああ、小学生の時にダンスクラスを受けていました。かなり昔のことですが、姿勢とかバレエのような動きを習ってました。あまりいい思い出ではなかったですけれど。

コーチ:音楽に合わせるのは好きですか?リズムとか音楽的な要素があったらどうでしょう。

クライアント:そこまで考えたことはありませんが、私はよく歌いながら家事をしたり、音楽を聞きながら読書をするので、確かに、音楽に乗るのは好きかもしれません。ピラティスよりかはダンス派ですね。そして今ふと、気になってるミュージカル映画も思い出しました。まだ見てないのですが、見に行くつもりです。

コーチ:「音楽に合わせて動く」可能性はありそうですね。メモしましょう。
さて、あなたの好きそうな候補がいくつか出てきました。これまで何から始めたらいいのかわからなくて、自信も無いという状態でしたが、今の時点でどう思いますか?

クライアント:ウォーキングと、音楽に合わせて動くこと、いいですね。誰か一緒にやってくれる人がいるかまだわかりませんが、もしかして、やり始めたら社交的になって、誰かに声かけたりできるかも。

コーチ:どんどんアイデアが湧いてきましたね。この二つを具体的に行動に移すとしたら?日時、場所、行動の詳細まで設定してみましょう

クライアント:ウォーキングは、地元の自然公園が思いつくのですが、そこまで行くのは億劫です…。あ、車で行ってから30分ぐらい歩こうかな。それなら帰りに買い物もできる。買い物のタイミングに合わせて、平日午後、週2~3回にします。
ダンスは、まずは近所のジムのレッスンクラスを体験してみようかな。勇気が入りますね。良さそうな初心者クラスが見つかるといいのですが。タイミングとしては、子供が学校に行った後の午前中がいいです。

コーチ:ジム以外にも、近所のスタジオもチェックみてみてください。太極拳とかヨガとか、フラダンスとかきっと色々あると思います。選ぶときは、必ずビジョンと照らし合わせてくださいね。楽しめそうなものを、急にいっぺんに行わずに、一つずつです。まずは午後のウォーキングと、午前のダンスクラス見学から始めてみましょうか。

クライアント:はい、まずはそこから始めます。本当に安心しました。勝手に心の中で、1日1時間を週5日やらなければならないと思っていたので、この小さな目標2つから始めるなら難しくないし、望んでいたレベルの運動習慣ができそうで、ワクワク感もあります。

コーチ:圧倒されたり、義務と感じ始めて、そこからだんだん、もうこれはやりたくないという気持ちになってしまうのは避けたいのです。小さな達成感から始めるのが大事ですが、無理やりやらせることもしません。来週フォローアップセッションがあるので、そこで見直して、修正もできます。

クライアント:一つずつですね、でも一発でもヒットしたら最高です。

コーチ:まずは最初の1週間、実験ぽく楽しんでみてください。では、先ほど作成したビジョンも持ち帰って、違和感がないかみてください。来週また、更新する必要があるか一緒に確認しましょう。それでは頑張ってください。






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