双葉 紡

短編は書けるのに、長編小説が書けない人。 エタり作家を脱出すべく、活動を開始する。 …

双葉 紡

短編は書けるのに、長編小説が書けない人。 エタり作家を脱出すべく、活動を開始する。 物書きの仲間がたくさんできるといいな。

最近の記事

そして日常は、壊れる

雪が降っていた。 傘を差す人たちが脇をすり抜けていく。俺はそれをただじっと見つめる。 彼ら彼女たちには帰るべき場所があるのだろう。お土産用の包み紙も、夕食のためのスーパーの袋も、彼らの帰りを待つ人がいることを安易に知らせてくれる。 別になにかあったわけでもない。 俺にも家族くらいいる。 ただ、ここ最近、人の幸せがキラキラして見える。 それだけ。 それだけのことなのに、ひどく胸から背中にかけての部分激しく痛んだ。ずっと治らない。 しばらく立ち呆けていたが、風邪をひくのも

    • 長編小説を書けるまでの練習帳22

      短編小説 「人間アレルギー」 https://ncode.syosetu.com/n9909fi/ 長編小説の執筆が滞っていたので、書いてみました。 10分程度の短編なので、切ない話。儚い話。学校もの。恋愛もの。そういうのが好きな人は読んでいただきたいです。別にそれ以外の方も構わないのですが。 ふと、考えたことがあります。 僕たちはなぜ文章を読んだり、書いたりすることが好きなんだろう 自分なりの哲学があって、それは◯◯だからと話せる人もいるかもしれませんし、いや

      • 長編小説を書けるまでの練習帳21

        小説書いてない日がもうすぐ1週間になる。 街中を歩いていたり、川沿いを散歩していたりすると、こんな話書きたいとか、こんな展開面白そうとかけっこう浮かぶ。でも1文字だって書いてない。 そもそも初めて書くまでに数年の歳月を要した。それくらい自分に自信もないし、とにかく自分が書くことが許せない。 未だに小説好きなんだよねと友達に話すこともできない。できたとしても震え声。 こんな自分も書けば変わるかなと思ったけど、何も変わらない。変わってるのかもしれないけど、一番変わりたいと

        • 長編小説が書けるまでの練習帳20

          今日は、びっくりするくらい何もする気が起きないので、久しぶりに読書をした。 「くちびるに歌を」というタイトルのそれは、僕が衝動買いをしてから長らく読まずに寝床の横に転がっていた。 小説の舞台が、自分が中学生の時の母校らしく、興味があったのだ。読んでみると、色々な情景が頭に浮かんだ。なにしろ地元だ。空気の匂いまで覚えている。 僕は、高校一年の秋から病気を患い、学校に行かなくなったので、それより以前の記憶がほとんどない。母に「あんたはこうだったんよ」とか言われても全く思い出

        そして日常は、壊れる

          長編小説を書けるまでの練習帳19

          あまりにも疲れすぎていて、夕方から今まで爆睡していました。気づかないうちに連日、気を張っていたのかもしれません。 明日から、また小説を書いていこうと思います。 少し、いや、けっこう考えましたが、小説に対する考え方を少し変えました。目標というか、着地点ですね。 本当は、作家さんになりたいと思っていました。今でも思ってますが。ただ、僕の余命が仮に3年だとしたならば、どうだろうと考えました。 おそらく、小説に全力を注ぐような生き方はしないだろうという結論に至りました。もちろ

          長編小説を書けるまでの練習帳19

          長編小説を書けるまでの練習帳18

          死を看取る。 一泊二日のバタバタした帰省でしたが、祖母の通夜と葬式に参加することができた。死を目の当たりにするとあらゆる覚悟が揺らいでしまう。 というか、今まで誤魔化し切れていた真実を直視しなければならなくなる。人はどれだけ有名になろうが、栄光を掴もうが、お金持ちになろうが、全員死ぬ。 今、80歳の老人と0歳の赤子がいたとして、赤子が先に亡くなることも当然可能性はある。 悩んだり、落ち込んだり、迷ってる暇は正直ない。刻一刻と状況は変わる。周りの環境かもしれないし、自分

          長編小説を書けるまでの練習帳18

          長編小説を書けるまでの練習帳17

          今日は、おばあちゃんの通夜で、明日が葬式です。さすがに小説は書きませんでした。飛行機で読みはしたけど。 固くなった身体に触れましたけど、もう自分の中で咀嚼したので、最後、綺麗な顔していて良かったねと思っていました。病死や事故が多い現代で、自然に近い形での老衰でした。 死って、何か忌避されてる感じだけど、生きている以上、常に隣り合わせにある。ただ意識しにくいなとは思う。 誰もが確実に訪れるのに、それについて深く考えない。考えても答えがない。意味がない。本当にそうなのか。

          長編小説を書けるまでの練習帳17

          長編小説を書けるまでの練習帳16

          こんばんは。今日も寒いですね。僕は末端冷え性なので、友達が言っていた冬の登山用にあるヒートテックよりすごい服が欲しいです。でも、もう3月になりますね。どうしよう。 昨日、精神的に参っていて小説を書けませんでした。一応、執筆ページには入ったんだけど、書いて消して書いて消して、これはムリだなって。理由は昨日の記事見ていただいたら分かると思います。 書いても意味ないとか、もう締め切り間に合わないよとか、書けば書くほど矛盾したストーリーだよとか、もう本当に書けないって、こんなにも

          長編小説を書けるまでの練習帳16

          長編小説を書けるまでの練習帳15

          今日、母方のばーちゃんが死んだ。死因は聞いてない。小学生のときにじいちゃんがなくなったときは悲しくなかった。みんな悲しんでて、俺って冷たい人間なのかなって思った記憶がある。 去年の暮れ、ばーちゃんと5年ぶりくらいに会った。そんときは、こんなに小さかったっけ?っていう印象だった。体の大きさというよりエネルギーみたいなものがもうないんだと思った。 ばーちゃんが「あたしと遊んでも楽しくないだろうから、他であそんでこい」と言ったけど、自分はずっと横にいた。お互いにこれで会うのが最

          長編小説を書けるまでの練習帳15

          長編小説を書けるまでの練習帳14

          今日は、頑張って小説を書いたのだけど、途中から書けなくなって仕方なく病院に行った。 そしたら熱出てて、幸いインフルではなかったけど、もう少し自分を大切にしなきゃいけないと思った。 最近、書いてばかりだったので、読みかけだった乙一さんの短編集を読んだ。 「傷(kids )」 人の傷を吸収できる不思議な力を持った少年と出会った男の子の話。 二人とも両親はおらず、終始シリアスな展開が続く。どうしようもないほど救われない二人。 怒濤のラストは先が気になって仕方がなかった。

          長編小説を書けるまでの練習帳14

          長編小説を書けるまでの練習帳13

          こんばんは、双葉です。 双葉ってなんか可愛いですよね。これから立派になるぞ!と頑張っている幼児のようで。僕はもちろん幼児ではないし、そんな意味で、このペンネームをつけたわけではないですが、初心を忘れないという意味で、今、意味を追加しました。 皆さん、いかがお過ごしでしょうか?こちらは風邪気味でマスクとのど飴が手放せません。インフルとかだったら嫌です。 福岡はコンクリートと建物ばかりで、風が吹き抜けまくってて寒いのです。とはいえ南国。これくらいで寒いと言ってたら、北海道民

          長編小説を書けるまでの練習帳13

          長編小説が書けるまでの練習帳12

          だいぶ、心が折れている。 執筆したいのだけれど、連日の体調不良で動くのもやっと。 なんとか、シナリオ入門という書籍をよみすすめ、シナリオとはなんたるかをおぼろげに理解した様子。 小さな努力は大輪の花を咲かせる種。 今は耐えるのみ。書ききった瞬間とエンドマークを押した自分、そんでそれを読んでくれた人をイメージして蓄えておく。 よし、早く熱よ下がってくれ頼むから。

          長編小説が書けるまでの練習帳12

          長編小説を書けるまでの練習帳11

          昨日、更新するの完全に忘れてたー! はい、もう切り替えた。うっかりは誰にでもあります。そんなことより初めて書いた長編小説の一章が無事、完結しました!パチパチ!(拍手はセルフ) https://ncode.syosetu.com/n5796fh/ 「君は秋の空に煌めく流星に似ていた」(しれっと貼る) 一応、三章で完結予定ですが、けっこう達成感ありました。まだ先は長いですが。 最高記録が5000文字→28000文字ですよ!僕からしたら偉業です。このまま記録も小説も更新し

          長編小説を書けるまでの練習帳11

          長編小説を書けるまでの練習帳10

          今日で10日目ですか。あっという間です。長編小説をかけるまでの練習帳。 小説は、色々あったけど明日で1段落する予定です。第一章完結。中編小説30000弱くらいになりそうです。これでも自分的にはすごいです。5000文字の短編が最高だったから。 小説自体も、踏み出せない主人公が一歩踏み出すようなストーリーです。 小説を書いてて思うのは、自分の見たくない部分も見えてくるなと言うことですね。主人公と同じ時間軸で葛藤してる気がします。だからこそ、主人公と一緒に一枚ずつ殻を破ってい

          長編小説を書けるまでの練習帳10

          長編小説を書けるまでの練習帳9

          周りのスピードなんか、気にせずに自分の今できることに集中をしなさい。 今日、執筆していた小説のヒロインが主人公励ますときに、そんな内容を話していました。 書きながら、これ俺が言われてるよなって思いました(笑)周りは優秀な人が多いんだこれがまた。 でも、類は友を呼ぶではないけども、周りの優秀性は、実は自分も種として持ってるんだ。まだ芽吹いてないだけ。 だから、周りが尊敬できる人ばかりなら、自分はかなりのポテンシャルを秘めている。周りをどんどん褒めて真似してみればいい。

          長編小説を書けるまでの練習帳9

          長編小説を書けるまでの練習帳8

          今日もまたあの恐ろしい病がやってきた 「俺の小説なんかどうせ誰も読まないだろうな」 「全然、面白くない。もう書きたくない」 「これ書くより、もっと面白そうなテーマで書いた方がいいのでは?」 書いてる途中からもう大合唱(笑) まぁそんな日もありますよね。気分転換に指南書読んでも、売れてる小説読んでも落ち込む(意志が下がってるときは、それ気分転換にならないでしょってことも気づかない) それで、ちょっとからだ動かしたりして、なんで小説書き始めたんだっけ?って考え始めた。

          長編小説を書けるまでの練習帳8