今こそ”予防医学”に注目! 対談者:銀座上符メディカルクリニック 院長 上符正志様
皆さまこんにちは!ヒューマングループnote編集担当 朝永です(^o^)v
今回は前回のヒューマントークでお送りした、銀座上符メディカルクリニック 院長 上符様との対談の後編です!
前編では、上符様が予防医学の分野で開業された経緯や、そもそも予防医学とはなんなのか?という部分をお伺いしました。
前編については下記のリンクからご覧いただけますので、まだ読んでいない!という方や後編を前に読み返したい方はアクセスしてみてくださいね!
読んだ後は”いいね”も忘れずにして頂けると嬉しいです(*^-^*)▼
それでは早速、後編をご覧ください!
※対談の本文は、2012年3月にヒューマンニュースレターに掲載したトークを当時の文章で掲載いたします。
今こそ”予防医学”に注目!
<ヒューマンニュースレターVOL.39(2012年3月発行)より転載>
銀座上符メディカルクリニック 院長 上符 正志 様
ヒューマングループ 代表取締役 内海 和憲
内海カ:一番いいのは先生のところにお邪魔して、検査をして、フードアレルギーや、それを補う食生活のアドバイスを受けてサプリメントを調合して飲むことなのですが、それ以外に注意することは何かありますか?
上 符:よく講演会でサプリメント治療をいつ受けたらいいのですか? 20代30代は必要なくて、40代50代が必要なんですか?とよく聞かれるのですが、それはもう20代でもこの治療が必要な方もいらっしゃるんです。その基準といいますか、よく話をするのが、週末、仕事や学校がない土曜日曜に家で身体の休養のためにじっとしなきゃいけないというのであれば、おそらくその方はエイジングが加速しています。内海さんのように、日曜日仕事がないときに、ランニングされたりスイミングに行かれたりするというのは、エイジングにブレーキをかけているということなので非常にいいことです。自分の健康のために土日は空けないほうがいいですね。健康を回復するために、土日は日頃できなかったこと、行きたかった映画であったり、お買い物であったり、いろんな本を読んだりする、それだったらいいのですが、土日は身体を休養させるという方は、回復力が間に合っていないんですね、寝る時間だけではホルモンまで回復していないということです、インとアウトのバランスがずれているんです。それがでた瞬間に予防医学の対象になるんですね。普通一晩寝たら治るのが健康基準ですから。
内海チ:私は、30代から具合が悪くて、病院にいっても何にも悪いところがでなかったんです。だから怠け病みたいに言われて(笑)、それでずっと悩みながらここまできました。そうやって年齢を重ねて今度は本当の病気がたくさんでてきたんです。だから予防医学というものの必要性はすごく感じます。
上 符:そうですね。病気になってはじめて病院にいって治療するのではなくて、病気になる前にでているサインを見逃してはいけないんですよね。 今日はすっぱいものが食べたい、今日はお肉を食べたい、お魚を食べたいと、身体がちゃんと味覚刺激で求めているんですよね。本当に食べたいものを食べるとまたこれがおいしいんですよね。逆にね、同じものばかりを食べてもおいしくないんです。例えば、すごく疲れているときに甘いプリンを食べるととてもおいしいのですが、疲れていない朝にプリンを食べてもきっとおいしくないと思うんです。味覚がちゃんと脳を刺激するんですね。必要なカロリーをとりなさいって・・・。レモンとりなさい。今日はアミノ酸をとりなさい、だからステーキを食べなさいって。
有名な先生がテレビで、りんごとにんじんジュースがデトックスにいいからと言われていたからと、毎日毎日りんごジュース、にんじんジュース、ミックスジュースを鬼のように飲んでいる人とかいるのですが、それが人によっては10人中8人は良くても、あと2人にとっては本当にまずいことも結構あるんです。だから腸内細菌に関しては人によってばらばらですから、それをどこかで見極めていかないといけないですね。自分の身体の叫びをチェックするというのは予防医学の原点です。
サプリ賛成、反対派といらっしゃいますが、私は必要であればとるべきだし、一般的には食事だけでは理想的なビタミン、カロリーは足りないので、足りない分だけサプリメントで補えばいいと思います。高濃度のビタミンB製剤あれだけ飲めば基本的にサラダなんていらないし、ビタミンのためミネラルのためと言って、たまねぎやわかめや大根をたくさん食べる必要はないんです。だけど食物繊維であったり、味覚であったり、香りであったり、食の楽しみとしてサラダを食べるわけですね。高濃度のビタミンB製剤を飲めば、経費的にも節約もできるんですが、でもあくまでもサプリメントですから、味はしないし、見た目もよくない。ただそれを摂ることで最低限健康は守れます。だから使い分けをすればいいんですね。
内海チ:おいしいものをおいしいねといって感じながら食べたりとか、毎日いい気分で質のいい生活をすごしたいとすごく思いますね。
上 符:予防医学というのは、将来の健康の投資とよく言われています。食べたいものを自分の歯でたべる。行きたいときに自分の足でいく。見たいものを自分の目でみる。すべて自分でできる。そういうことのためにも自分への投資が必要なんですね。私たちは足がおとろえ、目がおとろえ、耳がおとろえ、歯もおとろえ・・・、それはすべて老化なのです。100年前は日本人の寿命は50歳でした。それが医学の進歩で今では80歳から90歳になっていますが、でも人間の歯の寿命は変わっていないんです。大体60歳前後で何もしなければ無くなると言われています。生物界というのは、歯がなくなった段階でその生命は死を迎えるんです。歯がなくなった段階と寿命は一致するのです。
人間だけですね、目が悪くなったらメガネをつけ、耳が悪くなったら補聴器をつけ、歯が悪くなったら治療をして、今はインプラントとかすごいのがありますからね。
何としてでも余生を快適に過ごす。そのベーシックが予防医学なんですね。
内海カ:きちんとサプリメントを飲んで、毎日きちんと仕事ができて、食事ができて、これが健康なんだよなって最近やっと気づきましたね、昔はそれが当たり前だったのが今は本当にありがたいなという気持ちになってきました。
上 符:生活のクオリティーを落とさずいけるというのが一番ですよ。生活の質を落とさず維持できることこそが若さ、健康ですからね。
内海チ:自分の身体が欲しているもの、身体の声が聞けなくなっていますが、これをリセットする方法とかあるのでしょうか?
上 符:月に1回絶食(ファスティング)をするという方法があります。食べないというのは宗教とかでもよくあるのですが、ラマダーンとか・・・、修行僧も月一回くらい断食をされますよね。
断食っていうのは、私たちの味覚を一回リセットすると言われているんです。あと腸を休める。私たちは、24時間とか36時間とか、栄養が入ってこないと本能が目覚めちゃうらしいんです。 聴覚を鋭くして、味覚を鋭くして、感覚器が鋭くなるっていうんですね。完全絶食をしたまる一日後というのは、音楽家の方に聞くと音がよく聞こえるらしいです。目がよく見えたり、トランス状態ではないんです。腹が減って獲物がきたときの足音をみつけるように感覚器が鋭くなるのです。芸術家の方は月に一回とか安全な方法でファスティングをする方が多いみたいです。そうすると身体の中で腸管が休まり、デトックス効果もありますし、感覚器を元に戻しちゃうんですね。
その方がしたいこと、やりたいことが苦もなくできる。食べたいものが食べれて、行きたいところに行けて、見たいものが見れて、海外とかでも、美術館でも行きたいときにいけて、自由時間を全て自分で自由に使えるというのが理想ですよね。それが予防医学のゴールですよ。
そのためには足し算引き算が大切ですね。いらないものが溜まっていれば引き算をするし、足りないものがあれば足していく。予防医学というのは算数なんですね。水銀や鉛やいらないものは引き算するし、フードアレルギーも引き算だし、足らなくなったホルモンやビタミンはプラスしていく。そういうやり方なんですね。
今100歳以上の長寿の方がたくさんいらっしゃいますよね。人間は基本的には100歳くらいまで生きられるんですね。皆さん小さな病気はもっていらっしゃるけれども、極端にエイジングが進んだ臓器がないんでしょうね。バランスがいい老化なんですね。
上符正志様プロフィール:
九州大学工学部在学中、医師が社会で果たすべき役割に目覚め転身、産業医科医学部へ入学。卒業後外科、救急医療センター、内科で治療に専念したあと、アンチエイジング医学と出会う。アメリカニューヨークで最先端治療プログラムを習得し日本に導入。
米国抗加齢医学会専門医。
銀座上符メディカルクリニック院長。
主な著書 「細胞から若返る!NY式デトックス生活 お医者さんが教えるアンチエイジング」
朝永のつぶやき
最後までご覧いただきありがとうございます!ここからは編集担当が今回のトークを読んだ感想をまとめたプチコーナーです(^-^)
今回は上符様より”健康”であるための様々な方法や予防医学にゴールについてお話していただきました。
健康経営推進企業としてスタッフ全体の健康意識が上がっている今にピッタリの内容でしたね!
よくテレビなどでも体のちょっとした違和感が病気のサインだった!ということを見たりするので、自分の体が発しているサインを見逃さないということがとても大切だと改めて感じました。
いくつになっても、自分の体でイキイキと過ごせるように健康のための自己投資を始めてみようと思います!(^o^)/
それでは今回はこの辺で!また次回お会いしましょう♪
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