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成功にかかせない、生きていくための土台である○○


・本当の安心って…?

誰しも「安心したい」と思います。
様々な欲求も根底には「安心」を求めていることがほとんどではないでしょうか?

そのぐらい私達にとって「安心感」というのは重要で、
安心感を奪われたり、安全を得られない状況に接すると心も身体も蝕まれていきます。

では、その”安心”はどのようにしたら得られるでしょうか?

家を買うことでしょうか?
結婚することでしょうか?

多くの人は物理的に、外側に安心を求めます。

しかし、外側のものは諸行無常で絶対的なものはありません。

もし家を買っても
火災にあったら?震災で倒壊してしまったら?

もし結婚しても
浮気されて離婚したら?事故や病気で死別してしまったら?

常にこのような不安が裏側にあるのではないでしょうか。

ではもし、自分の内側で「安心」を作り出すことができたらどうでしょうか?

何かを買う必要もなく、周りの誰かに依存することもなく安心を得ることができたら
それは”真の安心”と言えるのではないでしょうか。

でも、”どうやって?”
と思いますよね。

今回は”安心を感じるメカニズム”と”自分で安心な状態を作り出す方法”をお伝えします。



・安心を感じるメカニズム

まず、安心とは私たちのどの部分で感じるものでしょうか?

心?
そうですね。

では心で安心を感じている時、身体のどこが反応しているのでしょうか?

それは、私たちの「神経」です。
神経系は私たちの意識の及ばないところで、常に外の状況から危険を察知し、
安全であるか、危険であるか判断をしています。

このプロセスにおいて、
「危険」と判断した場合には、それに相応しい自立神経の回路に接続し、
呼吸や心拍数、表情や声を変化させます。

「安全」だと判断した場合にも同様に、それに相応しい自立神経の回路に接続し、
呼吸や心拍数、表情や声を変化させます。

たしかに、不安な思い、怖い思いをすると表情が歪んで心臓がドキドキしますよね・・・

反対に、好きな人といたり、美しい音楽を聞いて安心してリラックスしている時には表情が緩んで心臓の鼓動も落ち着いているように感じます。

これらは神経系によって私たちの意識の及ばないところで”先に”判断されているので、
心で安心を感じるのは実は後で、
【心で感じるより先に神経系が自動で反応してそれに伴った感情を感じる。】
ということになります。

①いち早く神経系が判断を下し、
②心拍数や顔の表情に生理的な変化が出るので
③それに伴った感情がわき起こるという流れですね。



・危険か安全かを察知する判断基準

では、神経系は何をもとに「安全」か「危険」か判断しているのでしょうか?

それは”顔の表情と声の調子”です。

実際に、神経系と表情、体感や感情の相関関係が科学的に証明されており、
顔の神経の調整と心臓の神経の調整がお互いに関連しあっているそうです。

怒っている人が近くにいると自分の心臓もドキドキしてくるというのは、
決して気のせいではなくて、顔の表情やしぐさ、姿勢を見て、声の調子を聞いて、
神経系が「危険」だと判断しているからなんですね。

普段買い物をするコンビニのレジの店員さんでも、
表情や声の調子が暗い人か明るい人かによって
自分の神経系が絶えず判断をして自分の身体や心に影響を与えていたなんて、初めて聞いた時は驚きでした。

みなさんも試しに今度、買い物をすることがあったらレジの店員さんを見て、
自分の身体がどう反応するか実験してみてください。

私は一緒に住んでいるお母さんの顔の表情や声の調子によって
自分の心拍数の変化や内臓がギュッとなる感覚を観察していました。

観察を続けているとすれ違う人に対しても自分の神経系が反応して、身体に変化が現れるのを認識できます。



・安心を意識的に選択する

ということは、自ら安心できる場所を選び、安心している人の側にいるということが、
神経系が「安心」サインを出す鍵となるので、自分の心と身体にとって優しい選択となりますね。

そうなると、いつも愚痴ばかり言ってるお友達と会うことは自分の心と身体にとってどうなのか?
みんながいつもピリピリしている場所やコミュニティに居続けることはどうなのか?
友人関係、対人関係を見直すきっかけになる方もいらっしゃるかもしれません。

一つ一つの選択が自分の心と身体の健康に繋がっていきます。

また、裏を返せば、
自分の表情や声の調子が相手に影響を与えているとも言えます。

特に相手の表情や声から神経系が「危険」を知らせてきた時には、
自動的に自分の表情も心拍数も声も相手に引っ張られてそれ相応の反応が出てきてしまうわけですから、
自分が普段どんな表情やどんな声を発し、どんな影響を与えているか
よほど意識的にしない限り無自覚な場合が多いです。

自分の表情や声の調子に無自覚であると、自律神経の判断に従属する一方です。
お互いに無自覚でいると自動的に引き起こされた反応がぶつかり人間関係に摩擦を生みます。

この無自覚の連鎖を断ち切るにはどうすれば良いのか?

ここから先は、自分で安心を獲得していく方法についてお伝えします。



・自分で安心を獲得する方法

私たちの意識の及ばないところで外の状況を判断する自律神経系を直接コントロールするのは難しいです。
体温を調整したり、血流を循環させたりするのも自律神経が自動で行っていますよね。

心臓や心臓の筋肉、心筋をコントロールすることは難しいですが、
顔であれば目で見ることも顔の表情筋を意識的に動かすこともできます。

顔の神経の調整と心臓の神経の調整がお互いに関連しあっているということは、
顔の表情筋を動かして顔の神経系にアプローチすることができれば
繋がっている心臓の神経系に影響を与えることができます。

嬉しいことに、自分の表情を意識的に笑顔にすると、心拍数が落ち着き、神経系は「安心」の判断を下します。
(やったー!)

また、呼吸によっても心臓に影響を与えることができます。
早くて短い呼吸は心拍数を上げますし、ゆったりとして長い呼吸は心拍数を下げます。

人から安心を感じる時に神経系が相手の声の調子や表情を察知しているということは、
反対に、人や自分の神経系に安心を与えるには同様に”自分の声の調子や表情を意識的に変えれば良い”ということです。

慣れていないことなので練習が必要ですが、練習を重ねて安心を作り出すことができれば
目の前にどんな人が現れても自分や相手に安心を与えることができるようになります。

対人の方が難易度が高いと思うので、ぜひ誰も見ていない1人の時にニコッと笑ってゆったりと呼吸している練習をしてみるのがおすすめです。



・まとめ

このように
・安心は神経系が無意識のうちに判断していること
それを元に表情や心臓の鼓動など生理的影響が出て
それに見合った感情がわき起こること

・相手が安心していると自分も安心を得られるし、
自分が安心していると相手にも安心を与えられること
その逆も然り

・安心の状態は"表情や声の調子で"自ら作り出せること

が分かりましたね。

人のことはコントロールできませんが、
意識的に自ら安心の状態を作り出せる人はその影響を相手にも与えることができます。

子供ならまだしも、立派な大人であればマナーとして
1人1人が”顔の表情やしぐさ、姿勢や声の調子”によって自分にも相手にも安心を与える状態を作り、
安心できる環境や人を意識的に選択し、信頼できる人間関係を構築していく。
そんな世の中になったら良いなと思います。

目の前にいる怒っている人も誰かの影響を受けて神経系が「危険」判断し、
無自覚に顔の表情や心拍数、感情が反射的に引き起こされているだけかもしれません。

これを知ったあなたは明日から目の前の怒っている人に巻き込まれて
自分も無意識に怒りが伝染してしまうのではなく、
意識的に自分で安心を作り出し、相手にも安心を感じてもらうアプローチを始めることができます。

「笑う角には福来たる」という言葉がありますが、
笑顔でいることによって神経系が「安心」と判断し、
その状態でいれば自分だけでなく人もに安心を与えることができるので
実は科学的に説得力のある言葉だったんですね。

人に嫌われるより好かれた方がより多くのチャンス、好機に恵まれます。

対人関係、仕事、健康。
様々な分野で”成功”する鍵は”自分で意識的に選択し作り出す「安心」”にありそうです。

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